†Hold me tight†
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「私はっ…貴方を哀しませたい訳でも、貴方から奪いたい訳でも無い!!1ミリの可能性でも良いから賭けてみたいっ…禁忌を犯してでも良いからっ…」
「だから君は私を解っていないと言うんだ」
どうしてそんな事言うの
「じゃあ、貴方には私が今どうしてほしいか解る!?」
いつも
解ってくれないクセに
「解っているつもりだ」
彼の腕が
私を
きつく抱きしめて
囁く
「こうして君を強く抱きしめる事だ…違うか?」
「…どうして…」
解ったの?
「…私がそうしてほしいからだ…」
言われて
私は彼を抱きしめる
いつだったか
あの人が教えてくれた
想いの
―伝え方―
「…私達はヒューズの死を受け入れなければならない…アクア、解るな?」
涙があふれて声にならない
「私達がすべき事は…生き返らせる事ではなく…ヒューズの死を受け入れて…その死を悼む事だ…」
生き返らせたいクセに
生きてて欲しかったクセに
「…泣いていいんだぞ…?」
ロイの体が小刻みに震えてる
「自分に言ってるの…?」
「…かもしれない…」
「…泣いて良いよ…」
「…泣きはしない」
「どうして?」
「君が代わりに泣いてくれているから」
喪って
傷ついて
求めて
私達は
何度も
繰り返す
擦れ違う人達と
同じ事を
大切な人を喪うと
こんなにも辛いなんて
私達は知らなくて
それでも
あの人が戻ってきて
また
いつものように
笑って
話して欲しかった
また
『しょうがねぇな』と言って
抱きしめて欲しかった
「ロイっ…私…」
ここにきて
今更こんな事を思うなんて
「アクア?」
我ながらあきれる
―…でも・・―
「……生きたいっ…」
お互いを抱きしめる腕に
力がこもった…