†Bloodstain†
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―・・私が…―
―その罪の意識に苛まれたのは―
―15の時…―
―自らの狂気を知ったのは―
―15の冬―
―貴方のいない―
…・・夜…・・・―
家だった場所を出て一週間。
彼は帰ってこない。
彼は、私に何をしているのか教えてくれない。
外界との接触を切って
軍なんかに興味を持たないように
それぐらい
虚ろな私でも解っていた
でも
貴方に出会うずっと前から
私の夢は
国家錬金術師になって
異常だと
迫害されないようになる事を
ずっと
夢見ていた
忘れていたけど…
―・・ロイ…―
貴方のいないこんな日は
ムダに過去を思い出してしまう…
うとうととしながらも、私は今日こそ彼が帰ってくるのだと信じて待っていた。
最近はリビングのソファが私の寝床となっていた
灯をつけたまま、私はクッションを枕代わりに横になる。
―きっと、今日も帰らない―
諦めにも似た予想を立てた心がそう告げている
そうしている内に
私は眠りへ落ちて行った…―
「…アクア・・アクア…起きなさい・・」
私はロイの声で目を覚ます。
あぁ…帰ってきてくれたんだ…
そう思うと嬉しくて
彼に抱き付こうとして
突然
彼が氷となって崩れ落ちた
そしてその氷の破片があの時の風景へと変わる
私が時を止めたあの人達の時間へ…
『何故お前が生きているっ!?』
―辞めて―
『あぁ…可愛そうに・・そうやって産まれてさえこなければ…』
―言わないで―
『もう…アクアを見ている事なんてできないっ!!』
―お願いっ―
『化け物!あっちへ行けっ!!』
―私は何もしていない―
『お前は生きていちゃいけないんだ…』
ヤメテ
ヤメテ
ヤメテ!
私はまだ死にたく無いっ!!
「いやぁっっっ!!!」
迫る白刃に私は叫んで飛び起きた。
それと同時にテーブルにあった花瓶が華ごと凍って砕ける。
タメだ
また
暴走してしまう…ー!!
そう思った瞬間、私はリビングを抜けてバスルームに向かっていた
シャワーの温度を上げてガムシャラに蛇口を捻る。
身体の冷えと自らが発する冷気を押さえるには周囲を暖めるのが一番。
荒くなった呼吸をそのままに
服を着たまま熱いシャワーを頭から浴びた。
「大丈夫…絶対・・大丈夫…」
言い聞かせるように何度も呟く
『何故お前が生きている!?』
「っ…いやぁっ!!」
そこに何かがあるわけでは無いのに
父がいる訳でもないのに
人の声がする
耳を塞いでも
―トマラナイ―
『お前なんかっ…』
誰かの声がする
『死ねば良い』
「死ねば良い」
そうだ…
そうすれば…
楽になれる