†Forget-me-not†+†Toward†
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・・ロイ…
もう少し
もう少しだけ
私に
時間を頂戴
困らせて
ごめんなさい
傷つけて
ごめんなさい
愛してしまって
ごめんなさい
貴方の性格を
逆手にとった
私を許して
夕暮れ時
執務室のロイはため息を吐いた
その向いでヒューズがその顔を見ている
「お前等…不器用だな…」
ため息をつきたいのはどうやらヒューズの方らしい。
間に挟まれて親友の手助けをしてやったつもりが、逆に親友の頭を悩ませているのだから、まさに手詰まりとはこの事だ。
一方、ロイと言えばそんな親友の呟きなどまったく聞いていなかった。
アクアは自分の事を優しいと言った
『ごめんなさい』とヒューズから伝えられた
しかも
今まで地位を理由に距離を置かれてきた事でさえ覆されてしまった
しかし、そうじゃないと聞いて、思い当たる理由は一つとしてない。
ただ一つを除いて…
「ヒューズ、調べてくれるか…?」
「それを俺に聞くのか?」
既に何を言われるか解った顔で不敵に笑ったヒューズ。
ロイは静かにソレを伝えた。
もし
この予感が的中しているなら…
きっと
今までの攻防の意味が掴める
『愛してくれなくてもいい』という言葉の意味も…