さくらひとひら
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◆エピローグ
入学式が始まったが、私はステージ袖の控えスペースで待機しているよう命じられた。
本来ならば、新入生皆と同じように期待に胸を膨らませ、校長やPTA会長などなどの長く退屈…もといありがたいお言葉を聞くはずだったのだが。
今の私は疲労と不安と不満しか無い。
私をこんな目にした張本人であるこの学院の生徒会長、四之森環は、現在ステージに立ち祝辞を述べている。
打ち合わせでは、そろそろ私の出番らしい。
しかし、何が起こるのかまでは教えてくれなかった。
「それでは、今年度の我が校の姫を紹介します」
会長の視線がこちらへ向かう。
仕方無くステージ中央へ歩を進めると、何が起こるか知っているらしい上級生達がおお!と沸き上がった。
「今年度のプリンセスは1年2組の一条唯だ!」
「うおおおおお!」
「唯様ぁ!」
「唯姫様!!」
会長が私を紹介すると、更なる熱気に包まれる会場。
どうやら私は、大変な1年を過ごす事になってしまったようだ。
しかし、今日出会った彼が私にとって大切な人となるとは、この時の私には知るよしも無かった。
→あとがき
入学式が始まったが、私はステージ袖の控えスペースで待機しているよう命じられた。
本来ならば、新入生皆と同じように期待に胸を膨らませ、校長やPTA会長などなどの長く退屈…もといありがたいお言葉を聞くはずだったのだが。
今の私は疲労と不安と不満しか無い。
私をこんな目にした張本人であるこの学院の生徒会長、四之森環は、現在ステージに立ち祝辞を述べている。
打ち合わせでは、そろそろ私の出番らしい。
しかし、何が起こるのかまでは教えてくれなかった。
「それでは、今年度の我が校の姫を紹介します」
会長の視線がこちらへ向かう。
仕方無くステージ中央へ歩を進めると、何が起こるか知っているらしい上級生達がおお!と沸き上がった。
「今年度のプリンセスは1年2組の一条唯だ!」
「うおおおおお!」
「唯様ぁ!」
「唯姫様!!」
会長が私を紹介すると、更なる熱気に包まれる会場。
どうやら私は、大変な1年を過ごす事になってしまったようだ。
しかし、今日出会った彼が私にとって大切な人となるとは、この時の私には知るよしも無かった。
→あとがき