さくらひとひら
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◆藤吾悟史
「うわッ、え!?ちょっとちょっと!降ろしてください!降ろしてくださいよ~~!」
ジタバタと抵抗するも、相手が相手なだけにびくともしない。
なんとか解放してもらおうと抵抗を続けていると、横から溜め息混じりの呆れたような声がした。
「大人しくしとき。じっとしとったらすぐ終わるわ」
眼鏡を掛けた関西訛りの男は、私に興味無さげに告げる。
「助けてくれないんですか?」
「決まったモンはしゃーないやろ。環の機嫌損ねても面倒やし…」
「決まったって何がですか?」
「今年度の姫ゲームの…まぁ、詳しい話は後で環からあると思うんやけど」
そう言って気だるげに眼鏡を押し上げる。
彼の言う通り抵抗せずにいると、生徒会室に連れて来られた。
彼が環と呼んだ男がパチンと指を鳴らすと、メイドの格好をした女性達に囲まれ制服を脱がされる。
驚いている間にも彼女らは手際良く服を着付け、気付けばヒラヒラした可愛らしい衣装が私の身を包んでいた。
呆気に取られていると、眼鏡の男が読んでいた本を閉じて私の元へ近付いて来る。
そしていきなり、腰の辺りを撫でて来た。
「ひ…ッ!?」
変な声が出てしまい赤面する私に構わず、彼は襟元に指を掛けて来たり、体を反転させて背中に手を這わしたりする。
「悟史、衣装の出来はどうだ?」
環先輩がそう問うと、眼鏡の男…悟史先輩は、何やら紙にペンを走らせる。
「入学式でのお披露目には問題あらへん…けど、個人的に気になる箇所があるから後で手直しするわ」
「ああ、頼んだ」
どうやら衣装のチェックをしていたらしい。
しかし女の子相手に一言もなく突然触れるとは、セクハラではないだろうか。
悟史先輩と目が合ったので軽く睨んでみる。
しかし彼はフッと笑うと、意地悪く囁いた。
「お姫さんもあんな可愛らしい反応するんやなぁ」
「違っ、あれは先輩がいきなり…」
「はいはい。そろそろ入学式に向かうで、お姫さん」
私は着た事の無い衣装に羞恥心を覚えながら、環先輩と悟史先輩の後に続いて入学式の会場へ向かったのだった。
→修次&彰プロローグへ
→共通エピローグへ
「うわッ、え!?ちょっとちょっと!降ろしてください!降ろしてくださいよ~~!」
ジタバタと抵抗するも、相手が相手なだけにびくともしない。
なんとか解放してもらおうと抵抗を続けていると、横から溜め息混じりの呆れたような声がした。
「大人しくしとき。じっとしとったらすぐ終わるわ」
眼鏡を掛けた関西訛りの男は、私に興味無さげに告げる。
「助けてくれないんですか?」
「決まったモンはしゃーないやろ。環の機嫌損ねても面倒やし…」
「決まったって何がですか?」
「今年度の姫ゲームの…まぁ、詳しい話は後で環からあると思うんやけど」
そう言って気だるげに眼鏡を押し上げる。
彼の言う通り抵抗せずにいると、生徒会室に連れて来られた。
彼が環と呼んだ男がパチンと指を鳴らすと、メイドの格好をした女性達に囲まれ制服を脱がされる。
驚いている間にも彼女らは手際良く服を着付け、気付けばヒラヒラした可愛らしい衣装が私の身を包んでいた。
呆気に取られていると、眼鏡の男が読んでいた本を閉じて私の元へ近付いて来る。
そしていきなり、腰の辺りを撫でて来た。
「ひ…ッ!?」
変な声が出てしまい赤面する私に構わず、彼は襟元に指を掛けて来たり、体を反転させて背中に手を這わしたりする。
「悟史、衣装の出来はどうだ?」
環先輩がそう問うと、眼鏡の男…悟史先輩は、何やら紙にペンを走らせる。
「入学式でのお披露目には問題あらへん…けど、個人的に気になる箇所があるから後で手直しするわ」
「ああ、頼んだ」
どうやら衣装のチェックをしていたらしい。
しかし女の子相手に一言もなく突然触れるとは、セクハラではないだろうか。
悟史先輩と目が合ったので軽く睨んでみる。
しかし彼はフッと笑うと、意地悪く囁いた。
「お姫さんもあんな可愛らしい反応するんやなぁ」
「違っ、あれは先輩がいきなり…」
「はいはい。そろそろ入学式に向かうで、お姫さん」
私は着た事の無い衣装に羞恥心を覚えながら、環先輩と悟史先輩の後に続いて入学式の会場へ向かったのだった。
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