○○の秋
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◆大参彰
ある日の休日。
私は彰くんと近くの公園に来ていた。
「修次にもメールしたんだけど、今は華道の方が忙しいみたいでさ~」
「だからって私…」
「スポーツの秋だからな、突然体を動かしたくなってさ~。今日は部活も休みだし、暇なのは唯くらいだったし」
そう言って彰くんは、私にグローブとボールを渡した。
「本当にキャッチボールとか出来ないよ?良いの?」
「大丈夫だって!投げて捕るの繰り返しだから!」
私の肩をポンと叩き、5メートル程離れた所で両手を上げた。
「来ーい!」
思い切りボールを投げる。
なんとか彰くんの所に届き、彰くんはそれをパシッと受け取る。
「行くぞー」
高く弧を描いてボールは私の所に来た。
「わっ」
驚きつつも、私は慣れないグローブでボールを捕らえる。
「おぉ、結構出来んじゃん!」
やっていくうちにコツも覚えて、他愛の無い話なんかもしながらしばらくキャッチボールを続けていた。
「はぁー。なんか、疲れて来たんだけどっ…」
「俺は全然だけど…もしかして無理してた?」
心配そうな顔をして近付いて来る彰くん。
「無理はしてないよ、むしろ楽しかったし。ただ、日頃の運動不足が祟って…」
「楽しんでくれてたなら良いけど…。あ、そこのベンチにでも座って待ってて!」
突然、彰くんは何処かに走って行ってしまった。
私は言われた通り、近くにあったベンチに座る事にした。
数分後。
彰くんが走って戻って来た。
「はい」
差し出されたのはペットボトルのスポーツドリンク。
「ありがとう…」
私は早速、キャップを外して一口飲む。
「よし、寮に帰ったら一応ストレッチとかしねーとな!唯が筋肉痛で苦しむ姿見たくねーし!」
その言葉に思わず笑ってしまう。
「キャッチボールで筋肉痛って、そんな風に見えるのー?」
「まあ、か弱い乙女って感じ?なんたって学院の姫だしな」
ははと笑う彰くんの顔を見ると、疲れも吹き飛んでしまう。
「あ、彰くんも飲む?」
1つしか買って来ていなかったらしい事に気付き彰くんにすすめると、
「良いのか!?」
表情がパァッと明るくなる。
「うん。ちゃんと水分とらないとね」
ニコニコと私からペットボトルを受け取る彰くんは、何というか、ものすごく可愛かった。
大参彰は優しさの秋。
→宍戸陸
ある日の休日。
私は彰くんと近くの公園に来ていた。
「修次にもメールしたんだけど、今は華道の方が忙しいみたいでさ~」
「だからって私…」
「スポーツの秋だからな、突然体を動かしたくなってさ~。今日は部活も休みだし、暇なのは唯くらいだったし」
そう言って彰くんは、私にグローブとボールを渡した。
「本当にキャッチボールとか出来ないよ?良いの?」
「大丈夫だって!投げて捕るの繰り返しだから!」
私の肩をポンと叩き、5メートル程離れた所で両手を上げた。
「来ーい!」
思い切りボールを投げる。
なんとか彰くんの所に届き、彰くんはそれをパシッと受け取る。
「行くぞー」
高く弧を描いてボールは私の所に来た。
「わっ」
驚きつつも、私は慣れないグローブでボールを捕らえる。
「おぉ、結構出来んじゃん!」
やっていくうちにコツも覚えて、他愛の無い話なんかもしながらしばらくキャッチボールを続けていた。
「はぁー。なんか、疲れて来たんだけどっ…」
「俺は全然だけど…もしかして無理してた?」
心配そうな顔をして近付いて来る彰くん。
「無理はしてないよ、むしろ楽しかったし。ただ、日頃の運動不足が祟って…」
「楽しんでくれてたなら良いけど…。あ、そこのベンチにでも座って待ってて!」
突然、彰くんは何処かに走って行ってしまった。
私は言われた通り、近くにあったベンチに座る事にした。
数分後。
彰くんが走って戻って来た。
「はい」
差し出されたのはペットボトルのスポーツドリンク。
「ありがとう…」
私は早速、キャップを外して一口飲む。
「よし、寮に帰ったら一応ストレッチとかしねーとな!唯が筋肉痛で苦しむ姿見たくねーし!」
その言葉に思わず笑ってしまう。
「キャッチボールで筋肉痛って、そんな風に見えるのー?」
「まあ、か弱い乙女って感じ?なんたって学院の姫だしな」
ははと笑う彰くんの顔を見ると、疲れも吹き飛んでしまう。
「あ、彰くんも飲む?」
1つしか買って来ていなかったらしい事に気付き彰くんにすすめると、
「良いのか!?」
表情がパァッと明るくなる。
「うん。ちゃんと水分とらないとね」
ニコニコと私からペットボトルを受け取る彰くんは、何というか、ものすごく可愛かった。
大参彰は優しさの秋。
→宍戸陸