風邪引き彼女の看病話
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◆染谷イクミ
「ん…」
目が覚めると、椅子に座る染谷先輩の姿が目に入った。
「あれ、染谷先輩…」
「起きて大丈夫なのか?」
上半身を起こす私を、先輩は心配そうな目で見る。
「はい。ちょっと風邪引いただけなので」
「熱は?」
「計ってないです…。あの、体温計無くって」
そう笑って言うと、染谷先輩は自分の右手を私の額にあてた。
「ん…熱は無いみたいだな」
先輩はふわりと笑った。
その表情を見て、思わず体温が上がる感覚を覚える。
「引き始めだろ?安静にしてりゃすぐ治る。食欲はあんのか?」
「はい!食欲はいつも通りです!」
「はは、唯らしいな」
それから私は、染谷先輩が作ってくれた簡単な料理を残さず平らげた。
「そういえば、どうして私が学校休んだ事知ってたんですか?」
ふと思い出して、ベッドに横になって私は染谷先輩に疑問を投げかけた。
先輩は、あー、と歯切れ悪く視線を宙にやる。
「たまたま教室行った時にお前が居なくて、大参に聞いたら休みだっつーから」
そのまま続きを待っていると、途端に先輩は頬を赤くして、ぽつりと呟く。
「心配になって見に来た」
そう言って、赤くなった顔を隠すように横を向く。
私はその横顔を見て、とても温かい気持ちになった。
「先輩、ありがとうございます。やっぱり私、先輩が大好きです」
「……ばーか」
染谷先輩の顔はますます赤くなる。
照れている先輩は普段見れないので、もっと見たいと思った。
「先輩も大好きって言ってください。風邪、治るかもしれません」
「そんな事言えるなら、明日には治ってんだろ」
「えぇ!もう戻っちゃうんですか?」
「これ以上居ても、からかって来るだけだろ」
軽く睨まれてしまった。
考えていた事がバレていた様で落胆していると、染谷先輩は私の髪をくしゃりと撫でる。
そして、
「早く治せよ──」
額に優しいキスを落とした。
→執間和虎
「ん…」
目が覚めると、椅子に座る染谷先輩の姿が目に入った。
「あれ、染谷先輩…」
「起きて大丈夫なのか?」
上半身を起こす私を、先輩は心配そうな目で見る。
「はい。ちょっと風邪引いただけなので」
「熱は?」
「計ってないです…。あの、体温計無くって」
そう笑って言うと、染谷先輩は自分の右手を私の額にあてた。
「ん…熱は無いみたいだな」
先輩はふわりと笑った。
その表情を見て、思わず体温が上がる感覚を覚える。
「引き始めだろ?安静にしてりゃすぐ治る。食欲はあんのか?」
「はい!食欲はいつも通りです!」
「はは、唯らしいな」
それから私は、染谷先輩が作ってくれた簡単な料理を残さず平らげた。
「そういえば、どうして私が学校休んだ事知ってたんですか?」
ふと思い出して、ベッドに横になって私は染谷先輩に疑問を投げかけた。
先輩は、あー、と歯切れ悪く視線を宙にやる。
「たまたま教室行った時にお前が居なくて、大参に聞いたら休みだっつーから」
そのまま続きを待っていると、途端に先輩は頬を赤くして、ぽつりと呟く。
「心配になって見に来た」
そう言って、赤くなった顔を隠すように横を向く。
私はその横顔を見て、とても温かい気持ちになった。
「先輩、ありがとうございます。やっぱり私、先輩が大好きです」
「……ばーか」
染谷先輩の顔はますます赤くなる。
照れている先輩は普段見れないので、もっと見たいと思った。
「先輩も大好きって言ってください。風邪、治るかもしれません」
「そんな事言えるなら、明日には治ってんだろ」
「えぇ!もう戻っちゃうんですか?」
「これ以上居ても、からかって来るだけだろ」
軽く睨まれてしまった。
考えていた事がバレていた様で落胆していると、染谷先輩は私の髪をくしゃりと撫でる。
そして、
「早く治せよ──」
額に優しいキスを落とした。
→執間和虎