風邪引き彼女の看病話
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◆藤吾悟史
「ん…」
ふと目が覚めた。
枕元に置いていた携帯電話を見ると、時刻はお昼の12時半を過ぎている。
メールもいくつか受信していたようで受信ボックスを開くと、彰くんと修次くんからだった。
横になったまま2人からのメールに返信をしていると、誰かが話し掛けて来た。
「具合はどうなん?」
「藤吾先輩…」
「廊下で二階堂たちと会うた時、唯が居ないなんて珍しいなー言うたら今日は学校休んどるて…」
私は上半身を起こして、先輩に言った。
「ちょっと風邪引いちゃっただけですよ」
「…馬鹿でも風邪引くんやな」
「風邪引いたって事は馬鹿じゃないって事ですよ!」
ニヤリと笑って言う藤吾先輩に、私は少し不満気に言い返す。
先輩はさらりと私の言葉を流すと、思い出したように言った。
「そういえば、有った材料で適当にうどん作ったんやけど」
「本当ですか!?」
今はお昼時だし、朝も食べずに二度寝した事を思い出すと、途端にお腹が空腹を訴える。
藤吾先輩が、お盆にうどんの入った器をのせて戻って来た。
「美味しそうですねぇ」
先輩はベッドの傍らに椅子を引き寄せそれに座ると、器から箸でうどんを取って自分の口元に近付けた。
自分で食べてしまうのかと驚いて見ていると、先輩はふーふーと冷ます仕草をする。
そして、そのまま私の口元へ運んで来た。
「唯、あーん」
私は恥ずかしがりながらも口を開け、入って来たうどんを咀嚼する。
結局、自分で食べると言っても先輩は聞いてくれず、全部食べさせてもらった。
「ふぅ、ごちそうさまでした。それにしても…先輩、今日はやけに優しいですね」
私は飲み物を飲んでベッドに横になった。
「病人をいたわる優しさは持ち合わせとるっちゅー訳やな」
そう言って、突然私にキスをした。
ゆっくりと離れていく唇が愛おしい。
「風邪、早よ治るとええな」
→染谷イクミ
「ん…」
ふと目が覚めた。
枕元に置いていた携帯電話を見ると、時刻はお昼の12時半を過ぎている。
メールもいくつか受信していたようで受信ボックスを開くと、彰くんと修次くんからだった。
横になったまま2人からのメールに返信をしていると、誰かが話し掛けて来た。
「具合はどうなん?」
「藤吾先輩…」
「廊下で二階堂たちと会うた時、唯が居ないなんて珍しいなー言うたら今日は学校休んどるて…」
私は上半身を起こして、先輩に言った。
「ちょっと風邪引いちゃっただけですよ」
「…馬鹿でも風邪引くんやな」
「風邪引いたって事は馬鹿じゃないって事ですよ!」
ニヤリと笑って言う藤吾先輩に、私は少し不満気に言い返す。
先輩はさらりと私の言葉を流すと、思い出したように言った。
「そういえば、有った材料で適当にうどん作ったんやけど」
「本当ですか!?」
今はお昼時だし、朝も食べずに二度寝した事を思い出すと、途端にお腹が空腹を訴える。
藤吾先輩が、お盆にうどんの入った器をのせて戻って来た。
「美味しそうですねぇ」
先輩はベッドの傍らに椅子を引き寄せそれに座ると、器から箸でうどんを取って自分の口元に近付けた。
自分で食べてしまうのかと驚いて見ていると、先輩はふーふーと冷ます仕草をする。
そして、そのまま私の口元へ運んで来た。
「唯、あーん」
私は恥ずかしがりながらも口を開け、入って来たうどんを咀嚼する。
結局、自分で食べると言っても先輩は聞いてくれず、全部食べさせてもらった。
「ふぅ、ごちそうさまでした。それにしても…先輩、今日はやけに優しいですね」
私は飲み物を飲んでベッドに横になった。
「病人をいたわる優しさは持ち合わせとるっちゅー訳やな」
そう言って、突然私にキスをした。
ゆっくりと離れていく唇が愛おしい。
「風邪、早よ治るとええな」
→染谷イクミ