麗しの姫
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◆大参彰
「彰くん!」
「おう、唯!」
並んでいた列の近くに居た彰くんに駆け寄る。
彰くんは笑顔で私の名前を呼んだ後、高らかにこう宣言した。
「俺、女装コンテストに出場するぜ!」
「お。…えぇ!?本当に?」
「ふっふっふっ。そんでもって優勝もする!男に二言は無いぜ」
彰くんは腕を組んでドヤ顔をしている。
「優勝したら唯からのキスだぜ?全校生徒公認カップルだぜ?これはもう出場するしかねぇよな!」
全校生徒公認のカップルになるかは分からないが、私とほぼ変わらない理由らしいので、応援する事にした。
──女装コンテスト本番直前
「これで完璧だなっ」
彰くんは制服のYシャツにリボンを付け、チェック柄のスカートを履いている。
ウィッグは被らないらしいので、私が彰くんの短い髪をぴょこぴょこと2つに結んであげた。
「彰くん、ぜひコレも履いて欲しい!」
ここで私が差し出したのは、黒いニーハイ。
彰くんは嫌な顔ひとつせず、ノリノリで履いてくれた。
「これが噂の絶対領域って奴か!唯、萌えるか?」
「うん、可愛い!アイドルみたい!」
「それは流石に盛ってるだろ~」
そんな会話に笑い合っていると、校内放送が流れた。
コンテスト出場者は講堂のステージに集合との事。
私は講堂まで彰くんと一緒に行き、途中で別れた。
──女装コンテスト本番
投票前に、一人一言メッセージを言う事になっているらしい。
彰くんの番になり、彼は藤吾先輩からマイクを受け取った。
「1年、大参彰。絶対優勝したいんで、皆投票よろしくな!」
そう言って、彼は客席に向かって笑顔で手を振る。
その様子を見て、追っ掛けだか分からないが沢山の女子が黄色い声を上げる。
目があったー、なんて。私の事を見てくれていたに違いないのに。
そんな感じで私はコンテストを見守っていた。
暫く時間が置かれ、結果が発表される。
私は姫としてステージに上がる事になり、軽く挨拶を述べた。
藤吾先輩が淡々と得票数と名前を言い、順位を発表していく。
1位はなんと、彰くんだった。
「やった…!彰くんおめでとう!!」
私は思わず彼の元へ駆け寄る。
彰くんは、俺は有言実行する男だぜなんて言って、私をお姫様抱っこする。
「はいはい。じゃあお姫さん、この随分ガタイのええ優勝者にキスを」
私は、藤吾先輩が言い終えるよりも先に、彰くんの唇に自分の唇を重ねた。
→宍戸陸
「彰くん!」
「おう、唯!」
並んでいた列の近くに居た彰くんに駆け寄る。
彰くんは笑顔で私の名前を呼んだ後、高らかにこう宣言した。
「俺、女装コンテストに出場するぜ!」
「お。…えぇ!?本当に?」
「ふっふっふっ。そんでもって優勝もする!男に二言は無いぜ」
彰くんは腕を組んでドヤ顔をしている。
「優勝したら唯からのキスだぜ?全校生徒公認カップルだぜ?これはもう出場するしかねぇよな!」
全校生徒公認のカップルになるかは分からないが、私とほぼ変わらない理由らしいので、応援する事にした。
──女装コンテスト本番直前
「これで完璧だなっ」
彰くんは制服のYシャツにリボンを付け、チェック柄のスカートを履いている。
ウィッグは被らないらしいので、私が彰くんの短い髪をぴょこぴょこと2つに結んであげた。
「彰くん、ぜひコレも履いて欲しい!」
ここで私が差し出したのは、黒いニーハイ。
彰くんは嫌な顔ひとつせず、ノリノリで履いてくれた。
「これが噂の絶対領域って奴か!唯、萌えるか?」
「うん、可愛い!アイドルみたい!」
「それは流石に盛ってるだろ~」
そんな会話に笑い合っていると、校内放送が流れた。
コンテスト出場者は講堂のステージに集合との事。
私は講堂まで彰くんと一緒に行き、途中で別れた。
──女装コンテスト本番
投票前に、一人一言メッセージを言う事になっているらしい。
彰くんの番になり、彼は藤吾先輩からマイクを受け取った。
「1年、大参彰。絶対優勝したいんで、皆投票よろしくな!」
そう言って、彼は客席に向かって笑顔で手を振る。
その様子を見て、追っ掛けだか分からないが沢山の女子が黄色い声を上げる。
目があったー、なんて。私の事を見てくれていたに違いないのに。
そんな感じで私はコンテストを見守っていた。
暫く時間が置かれ、結果が発表される。
私は姫としてステージに上がる事になり、軽く挨拶を述べた。
藤吾先輩が淡々と得票数と名前を言い、順位を発表していく。
1位はなんと、彰くんだった。
「やった…!彰くんおめでとう!!」
私は思わず彼の元へ駆け寄る。
彰くんは、俺は有言実行する男だぜなんて言って、私をお姫様抱っこする。
「はいはい。じゃあお姫さん、この随分ガタイのええ優勝者にキスを」
私は、藤吾先輩が言い終えるよりも先に、彰くんの唇に自分の唇を重ねた。
→宍戸陸