麗しの姫
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◆二階堂修次
「唯」
修次くんのもとへ行こうとした途端、タイミング良く彼が向こうからやってきた。
「会長達は俺らが付き合ってると知ってるはずなのに、どうして唯を賞品なんかに…」
「たぶん、王国民達が盛り上がるから…とかじゃないかな」
「あの会長の考えそうな事だよなー」
いつの間にか彰くんも隣に居て、話に加わっていた。
「だからお願い!修次くん、女装コンテストにエントリーして!」
「え…」
当然、私の提案に修次くんは目を見開いて驚いた。
その様子を見た彰くんは、承諾するように修次くんを促す。
「俺も、エントリーした方が良いと思うぜ」
「なっ、彰まで!」
「修次くんが出場してくれたら、他の人とキスしなくても済むかも知れないし…」
「俺は修次の女装に興味あるしな!はははっ」
これはなんと。
彰くんは私と同じ事を思っていたのか。
「うーん。断る理由も見つからないし、俺が出場して唯が助かるのなら…」
仕方ないか、と修次くんは苦笑した。
「そうと決まれば早速生徒会室に行こう!」
「おっ、行ってらっしゃーい」
彰くんに見送られて、私達は生徒会室へ向かった。
「ほう…二階堂も出場するとは思わなかったな」
会長は口元を笑みに歪めて言った。
修次くんはむっとしつつも、会長から注意事項などが書かれたプリントを受け取る。
「くくっ、騎士様の女装が楽しみだな」
──女装コンテスト本番直前
私はこっそりと、修次くんが所属するクラスにやって来た。
「修次くん何処かな~」
キョロキョロと見回すと、視界に綺麗な和服美人が。
女装で綺麗に化ける人が同じ学年に居るんだなぁ、なんて思っていると、その人から名前を呼ばれた。
「はい…え?その声、修次くん!?」
「はは、そんなに驚かなくても…」
「驚くよ!似合うとは思ってたけど、こんなにサマになるとは思ってなかった!」
修次くんは蝶と花が刺繍された着物に、姫カットのウィッグを被っていた。
「どう、かな?」
「大和撫子だよ修次くん!可愛い!」
ありがとう、と頬を染めてはにかむ修次くん。
なんだこの子、嫁に欲しい!
「でもこれで優勝出来るかな…」
「優勝出来なかったら、その時は私が着物脱がしてあげるから大丈夫だよ」
「…唯の為にも俺の為にも、優勝出来るよう頑張るよ」
会長達のように華やかでもなく、彰くんのように何かでその名を轟かしている訳でもないから、票が集まるかどうか…と自虐していた修次くんだったけれど「謎の和服美人が居る」と噂になり、見事修次くんは優勝した。
「まさか修次が優勝するとはなー。それにしても綺麗だったな!修次も俺の嫁!!」
「修次くんは渡さないよ!私の嫁です」
「俺男なんだけどな…」
→大参彰
「唯」
修次くんのもとへ行こうとした途端、タイミング良く彼が向こうからやってきた。
「会長達は俺らが付き合ってると知ってるはずなのに、どうして唯を賞品なんかに…」
「たぶん、王国民達が盛り上がるから…とかじゃないかな」
「あの会長の考えそうな事だよなー」
いつの間にか彰くんも隣に居て、話に加わっていた。
「だからお願い!修次くん、女装コンテストにエントリーして!」
「え…」
当然、私の提案に修次くんは目を見開いて驚いた。
その様子を見た彰くんは、承諾するように修次くんを促す。
「俺も、エントリーした方が良いと思うぜ」
「なっ、彰まで!」
「修次くんが出場してくれたら、他の人とキスしなくても済むかも知れないし…」
「俺は修次の女装に興味あるしな!はははっ」
これはなんと。
彰くんは私と同じ事を思っていたのか。
「うーん。断る理由も見つからないし、俺が出場して唯が助かるのなら…」
仕方ないか、と修次くんは苦笑した。
「そうと決まれば早速生徒会室に行こう!」
「おっ、行ってらっしゃーい」
彰くんに見送られて、私達は生徒会室へ向かった。
「ほう…二階堂も出場するとは思わなかったな」
会長は口元を笑みに歪めて言った。
修次くんはむっとしつつも、会長から注意事項などが書かれたプリントを受け取る。
「くくっ、騎士様の女装が楽しみだな」
──女装コンテスト本番直前
私はこっそりと、修次くんが所属するクラスにやって来た。
「修次くん何処かな~」
キョロキョロと見回すと、視界に綺麗な和服美人が。
女装で綺麗に化ける人が同じ学年に居るんだなぁ、なんて思っていると、その人から名前を呼ばれた。
「はい…え?その声、修次くん!?」
「はは、そんなに驚かなくても…」
「驚くよ!似合うとは思ってたけど、こんなにサマになるとは思ってなかった!」
修次くんは蝶と花が刺繍された着物に、姫カットのウィッグを被っていた。
「どう、かな?」
「大和撫子だよ修次くん!可愛い!」
ありがとう、と頬を染めてはにかむ修次くん。
なんだこの子、嫁に欲しい!
「でもこれで優勝出来るかな…」
「優勝出来なかったら、その時は私が着物脱がしてあげるから大丈夫だよ」
「…唯の為にも俺の為にも、優勝出来るよう頑張るよ」
会長達のように華やかでもなく、彰くんのように何かでその名を轟かしている訳でもないから、票が集まるかどうか…と自虐していた修次くんだったけれど「謎の和服美人が居る」と噂になり、見事修次くんは優勝した。
「まさか修次が優勝するとはなー。それにしても綺麗だったな!修次も俺の嫁!!」
「修次くんは渡さないよ!私の嫁です」
「俺男なんだけどな…」
→大参彰