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「なーんか今、無性にたこ焼きが食べたーい!」
生徒会室で会長と藤吾先輩のお手伝いをしていると、何故か無性にたこ焼きが食べたくなった。
手に持っていたファイルを机の上に置いてソファの背凭れに寄りかかり、うんと伸びをする。
優雅にティータイムを始めていた会長が、閃いたとばかりに声を上げた。
「悟史、お前たこ焼き作れ」
「はあ?」
案の定な返答をする藤吾先輩。
しかしお構いなしに会長は喋り続ける。
「目の前でたこ焼き食べたいなどと言われると、普段はたこ焼きの事など浮かばない俺様だって食べたくなるのは当然だ。それにプリンセスが食べたいと望んでいる。これはもう作るしかねーだろ」
「その理屈は分からんでもないで?でもな、なんで俺やの?」
解せないといった表情で告げる藤吾先輩に、会長はドヤ顔で言い放った。
「ふっ…それはな、悟史が関西人だからだ!」
「なるほど」
「お姫さん、そこ納得するとこちゃうで」
それにな、と藤吾先輩が続ける。
「関西人やからたこ焼き上手く焼けるやろ、って考えがおかしいねん。なんやねん。関西人そない万能ちゃうわ」
「藤吾先輩、たこ焼き焼けないんですか?」
「焼けるけど?」
「じゃあ何だったんだよさっきのは!!」
会長が机をバンバンと叩きながら思わずそんな突っ込みを入れる。
「藤吾先輩は器用ですもんね」
「俺と付き合うてくれたら、もっと器用なとこ見せたるけど?」
私の肩に手を置き、顔を近付けて来た藤吾先輩。
「ニヤニヤしながら言うのやめてくれませんかねぇ?」
私は肩に置かれた手を笑顔で払う。
先輩は特に興味無さ気に肩を竦めた。
「会長、藤吾先輩にたこ焼き作らせるのは危険ですよ」
「何故だ?」
「藤吾先輩にたことかそういう触手は画的に危ないです」
「なんでやねん」
プリントの束で軽く叩かれてしまった。
「っちゅーか、もう材料調達とか面倒やし、普通に店行ってたこ焼き買ったらええやろ」
「そうですね、放課後一緒に買いに行きましょうか。藤吾先輩のおごりで」
「はいはい。お姫さんの仰せのままに」
「俺様の分まで悪いな悟史」
「環は自分で出し」
「な…ッ!?」
─ END ─
【あとがき】
なんとなくたこ焼きが食べたくなったので(笑)
2015/01/23
生徒会室で会長と藤吾先輩のお手伝いをしていると、何故か無性にたこ焼きが食べたくなった。
手に持っていたファイルを机の上に置いてソファの背凭れに寄りかかり、うんと伸びをする。
優雅にティータイムを始めていた会長が、閃いたとばかりに声を上げた。
「悟史、お前たこ焼き作れ」
「はあ?」
案の定な返答をする藤吾先輩。
しかしお構いなしに会長は喋り続ける。
「目の前でたこ焼き食べたいなどと言われると、普段はたこ焼きの事など浮かばない俺様だって食べたくなるのは当然だ。それにプリンセスが食べたいと望んでいる。これはもう作るしかねーだろ」
「その理屈は分からんでもないで?でもな、なんで俺やの?」
解せないといった表情で告げる藤吾先輩に、会長はドヤ顔で言い放った。
「ふっ…それはな、悟史が関西人だからだ!」
「なるほど」
「お姫さん、そこ納得するとこちゃうで」
それにな、と藤吾先輩が続ける。
「関西人やからたこ焼き上手く焼けるやろ、って考えがおかしいねん。なんやねん。関西人そない万能ちゃうわ」
「藤吾先輩、たこ焼き焼けないんですか?」
「焼けるけど?」
「じゃあ何だったんだよさっきのは!!」
会長が机をバンバンと叩きながら思わずそんな突っ込みを入れる。
「藤吾先輩は器用ですもんね」
「俺と付き合うてくれたら、もっと器用なとこ見せたるけど?」
私の肩に手を置き、顔を近付けて来た藤吾先輩。
「ニヤニヤしながら言うのやめてくれませんかねぇ?」
私は肩に置かれた手を笑顔で払う。
先輩は特に興味無さ気に肩を竦めた。
「会長、藤吾先輩にたこ焼き作らせるのは危険ですよ」
「何故だ?」
「藤吾先輩にたことかそういう触手は画的に危ないです」
「なんでやねん」
プリントの束で軽く叩かれてしまった。
「っちゅーか、もう材料調達とか面倒やし、普通に店行ってたこ焼き買ったらええやろ」
「そうですね、放課後一緒に買いに行きましょうか。藤吾先輩のおごりで」
「はいはい。お姫さんの仰せのままに」
「俺様の分まで悪いな悟史」
「環は自分で出し」
「な…ッ!?」
─ END ─
【あとがき】
なんとなくたこ焼きが食べたくなったので(笑)
2015/01/23
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