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大晦日。
今年も遂に終わってしまう。
年末年始は実家で過ごすという生徒が大半の為、いつもは賑やかな寮も最近はとても静かだ。
真希沢先輩も、今日の昼には実家へ帰ると言っていた。
私は用意したプレゼントを手に、先輩の部屋へ足を運ぶ。
「真希沢先輩、まだ居ますか?」
扉をノックし返事を待つ。
するとすぐに扉が開き、真希沢先輩が顔を出した。
「一条さん?どうしたんですか」
「真希沢先輩、誕生日おめでとうございます!」
プレゼントも併せて渡すと、先輩は驚いた表情をして受け取った。
「ありがとうございます。プレゼントまで…」
「開けてみてください。気に入ってくれると良いんですけど」
先輩は、リボンを解いて中の物を取り出す。
そして再び驚いた表情を見せた。
「手袋…」
「先輩に似合うと思って選んだんです」
「丁度新しい物が欲しいと思っていたんです。ありがたく使わせていただきますね」
にこりと優しい笑顔でお礼を言われ、私は思わず照れてしまった。
***********
Happy birthday!!
***********
「ピアノを弾く大切な手なので、お役に立てれば嬉しいです」
「俺にとっては、貴方の方が大切なんですけどね」
「真希沢先輩…ッ!」
「ふふっ、顔が赤いですよ?」
─ END ─
【あとがき】
真希沢先輩、誕生日おめでとうございます!
2014/12/31
今年も遂に終わってしまう。
年末年始は実家で過ごすという生徒が大半の為、いつもは賑やかな寮も最近はとても静かだ。
真希沢先輩も、今日の昼には実家へ帰ると言っていた。
私は用意したプレゼントを手に、先輩の部屋へ足を運ぶ。
「真希沢先輩、まだ居ますか?」
扉をノックし返事を待つ。
するとすぐに扉が開き、真希沢先輩が顔を出した。
「一条さん?どうしたんですか」
「真希沢先輩、誕生日おめでとうございます!」
プレゼントも併せて渡すと、先輩は驚いた表情をして受け取った。
「ありがとうございます。プレゼントまで…」
「開けてみてください。気に入ってくれると良いんですけど」
先輩は、リボンを解いて中の物を取り出す。
そして再び驚いた表情を見せた。
「手袋…」
「先輩に似合うと思って選んだんです」
「丁度新しい物が欲しいと思っていたんです。ありがたく使わせていただきますね」
にこりと優しい笑顔でお礼を言われ、私は思わず照れてしまった。
***********
Happy birthday!!
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「ピアノを弾く大切な手なので、お役に立てれば嬉しいです」
「俺にとっては、貴方の方が大切なんですけどね」
「真希沢先輩…ッ!」
「ふふっ、顔が赤いですよ?」
─ END ─
【あとがき】
真希沢先輩、誕生日おめでとうございます!
2014/12/31
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