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今日はクリスマスイブ。
悲しい事にぼっちで過ごす私は、コンビニで買って来たケーキを手に寮に戻った。
「やぁプリンセス!」
「あ、零司くん」
玄関に入ると、零司くんが声を掛けてきた。
「零司くんはこれから出掛けるところ?」
「いいや。たまたま窓からプリンセスが見えたから、お出迎えに来たんだ」
「それはありがとう」
私は、はぁ、とかじかんだ手に息をかける。
ふと零司くんを見ると、何やら笑顔を向けて来ていた。
「…どうしたの?」
「プリンセス、今日は何の日か知ってるかい?」
「今日……」
12月24日。
今日はクリスマスイブだ。
彼はひとりで居る私を笑いにでも来たのだろうか。
なんとなく口に出来ずにいると、零司くんは明るい声で言った。
「今日は、この僕の誕生日なんだよ!さぁプリンセス、存分に祝いたまえ!」
「あー、そうなんだ。おめでとう」
私が棒読み気味にそう言うと、零司くんは口を尖らせ不満気に言った。
「随分と適当だね。まぁ、プリンセスに誕生日を祝ってもらえて、僕は幸せだよ」
零司くんは先程見せた不満顔から一転、花が咲いたような笑顔を見せる。
「…あ、零司くん。これから何か予定ある?」
「僕かい?特には無いが」
「それならさ、一緒にケーキでも食べない?コンビニで買った安物だけど…」
そう誘うと、彼は嬉しそうに頷く。
「プリンセスの誘いとあらば喜んで!」
私達は他愛の無い話をしながら、暖かい部屋へ向かった。
***********
Happy birthday!!
***********
「プリンセス、随分といろんな種類のケーキを買って来たんだね」
「好きなの食べて良いよ」
「もし僕が居なかったら、全部ひとりで食べてたのかい?」
「……零司くんうるさい」
─ END ─
【あとがき】
零司くん誕生日おめでとう!
2014/12/24
悲しい事にぼっちで過ごす私は、コンビニで買って来たケーキを手に寮に戻った。
「やぁプリンセス!」
「あ、零司くん」
玄関に入ると、零司くんが声を掛けてきた。
「零司くんはこれから出掛けるところ?」
「いいや。たまたま窓からプリンセスが見えたから、お出迎えに来たんだ」
「それはありがとう」
私は、はぁ、とかじかんだ手に息をかける。
ふと零司くんを見ると、何やら笑顔を向けて来ていた。
「…どうしたの?」
「プリンセス、今日は何の日か知ってるかい?」
「今日……」
12月24日。
今日はクリスマスイブだ。
彼はひとりで居る私を笑いにでも来たのだろうか。
なんとなく口に出来ずにいると、零司くんは明るい声で言った。
「今日は、この僕の誕生日なんだよ!さぁプリンセス、存分に祝いたまえ!」
「あー、そうなんだ。おめでとう」
私が棒読み気味にそう言うと、零司くんは口を尖らせ不満気に言った。
「随分と適当だね。まぁ、プリンセスに誕生日を祝ってもらえて、僕は幸せだよ」
零司くんは先程見せた不満顔から一転、花が咲いたような笑顔を見せる。
「…あ、零司くん。これから何か予定ある?」
「僕かい?特には無いが」
「それならさ、一緒にケーキでも食べない?コンビニで買った安物だけど…」
そう誘うと、彼は嬉しそうに頷く。
「プリンセスの誘いとあらば喜んで!」
私達は他愛の無い話をしながら、暖かい部屋へ向かった。
***********
Happy birthday!!
***********
「プリンセス、随分といろんな種類のケーキを買って来たんだね」
「好きなの食べて良いよ」
「もし僕が居なかったら、全部ひとりで食べてたのかい?」
「……零司くんうるさい」
─ END ─
【あとがき】
零司くん誕生日おめでとう!
2014/12/24
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