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「ん。唯、食べないのか?」
染谷先輩は、ケーキに手を付けない私を不思議そうに見ている。
私の目の前では、染谷先輩が買って来た美味しそうなケーキがお皿に載って食べられるのを待っていた。
しかし、今ここで食べる訳にはいかないのだ。
何故なら……
「最近、体重が3キロも増えたんです。…だから我慢します」
「そんなの体重計の誤差の範囲だ」
「それでも気になります。私の分も、先輩が食べて良いですよ」
すすす、と、ケーキが載った皿を染谷先輩の前へ押していく。
「3キロくらい変わらねぇっての」
「変わりますよ!」
「見た感じ、いつもの唯だけどな」
「お腹回りがやばいです」
言うと先輩がぐっと近付いて来て、腰に手を這わして来た。
「ちょっ!え、いきなり何ですか先輩…っ!?」
「やっぱり、気にする事ねーよお前」
「え?」
「今までが痩せ過ぎてただけだ。この方が丁度良い」
先輩はふっと微笑んで続ける。
「俺は唯が美味しそうな顔して食べるの見るの、好きなんだけどな」
「…先輩と居ると幸せ太りしそうで怖いですね」
「毎晩ヤれば太る事はねーだろ」
「ヤ、ヤるって…先輩馬鹿じゃないですか…」
笑いながら言う先輩に、私は赤くなった顔を見られない様下を向いたのだった。
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「花曇」様よりお借りしました。
2014/12/21
染谷先輩は、ケーキに手を付けない私を不思議そうに見ている。
私の目の前では、染谷先輩が買って来た美味しそうなケーキがお皿に載って食べられるのを待っていた。
しかし、今ここで食べる訳にはいかないのだ。
何故なら……
「最近、体重が3キロも増えたんです。…だから我慢します」
「そんなの体重計の誤差の範囲だ」
「それでも気になります。私の分も、先輩が食べて良いですよ」
すすす、と、ケーキが載った皿を染谷先輩の前へ押していく。
「3キロくらい変わらねぇっての」
「変わりますよ!」
「見た感じ、いつもの唯だけどな」
「お腹回りがやばいです」
言うと先輩がぐっと近付いて来て、腰に手を這わして来た。
「ちょっ!え、いきなり何ですか先輩…っ!?」
「やっぱり、気にする事ねーよお前」
「え?」
「今までが痩せ過ぎてただけだ。この方が丁度良い」
先輩はふっと微笑んで続ける。
「俺は唯が美味しそうな顔して食べるの見るの、好きなんだけどな」
「…先輩と居ると幸せ太りしそうで怖いですね」
「毎晩ヤれば太る事はねーだろ」
「ヤ、ヤるって…先輩馬鹿じゃないですか…」
笑いながら言う先輩に、私は赤くなった顔を見られない様下を向いたのだった。
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「花曇」様よりお借りしました。
2014/12/21
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