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今日日直を担当した私は、書き終えた日誌を手に職員室に向かっていた。
早く渡して、音無さんのもとへ行きたい!
そんな思いが通じたのか、向かいから音無さんが歩いて来た。
「音無さん、こんにちは!」
挨拶をすると、音無さんはにこにこと笑って頭を撫でて来る。
「唯は今日日直だったの?お疲れ様」
「はい。日誌渡したら日直終了です!あ、今日一緒に帰れますか?」
「うん。じゃあ鞄取って来て、唯の教室で待ってるね」
そう言って別れ、私は職員室に入る。
日誌を渡して終わりだと思っていたら、私の都合を知ってか知らずか、執間先生は閃いたと言わんばかりに手を叩きプリントの束を渡して来た。
「一条、悪いが四之森にこのプリント届けてくれないか」
「悪いと思ってるなら頼まないでくださいよ」
「そんな事言わずに、な?」
半ば強引に押し付け、執間先生はパソコンに向かう。
私は溜め息を吐いて職員室を出た。
それから早足で生徒会室に行き会長にプリントを手渡す。
また引き止められそうになったがなんとか言い訳をして、また早足で音無さんが待つ教室に戻った。
教室の扉を開くと、私の席に座った音無さんが居た。
頬杖をついて居眠りをしているのか、扉が開く音に気付いていない。
「音無さーん?」
私は音無さんに近付き、後ろからぎゅっと抱き締めた。
すると、彼はゆっくり目を開いて振り返る。
「…唯?」
「すみません、遅くなっちゃって。そして、誕生日おめでとうございます」
抱き締める腕に力を加えると、彼は私の腕に頬を擦り寄せ悪戯っぽく笑った。
「キスはしてくれないのかな?」
「お詫び兼プレゼント…ですか」
私は照れながらも、目を瞑って待つ彼にキスをした。
***********
Happy birthday!!
***********
「唯、もう一回」
「えっ、今したじゃないですか~」
「今のは遅くなったお詫び。次はプレゼントのキスだよ?」
「うぅ~恥ずかしい…」
「ふふ。目は瞑ってあげる」
─ END ─
【あとがき】
音無さん、誕生日おめでとうございます!
2014/10/24
早く渡して、音無さんのもとへ行きたい!
そんな思いが通じたのか、向かいから音無さんが歩いて来た。
「音無さん、こんにちは!」
挨拶をすると、音無さんはにこにこと笑って頭を撫でて来る。
「唯は今日日直だったの?お疲れ様」
「はい。日誌渡したら日直終了です!あ、今日一緒に帰れますか?」
「うん。じゃあ鞄取って来て、唯の教室で待ってるね」
そう言って別れ、私は職員室に入る。
日誌を渡して終わりだと思っていたら、私の都合を知ってか知らずか、執間先生は閃いたと言わんばかりに手を叩きプリントの束を渡して来た。
「一条、悪いが四之森にこのプリント届けてくれないか」
「悪いと思ってるなら頼まないでくださいよ」
「そんな事言わずに、な?」
半ば強引に押し付け、執間先生はパソコンに向かう。
私は溜め息を吐いて職員室を出た。
それから早足で生徒会室に行き会長にプリントを手渡す。
また引き止められそうになったがなんとか言い訳をして、また早足で音無さんが待つ教室に戻った。
教室の扉を開くと、私の席に座った音無さんが居た。
頬杖をついて居眠りをしているのか、扉が開く音に気付いていない。
「音無さーん?」
私は音無さんに近付き、後ろからぎゅっと抱き締めた。
すると、彼はゆっくり目を開いて振り返る。
「…唯?」
「すみません、遅くなっちゃって。そして、誕生日おめでとうございます」
抱き締める腕に力を加えると、彼は私の腕に頬を擦り寄せ悪戯っぽく笑った。
「キスはしてくれないのかな?」
「お詫び兼プレゼント…ですか」
私は照れながらも、目を瞑って待つ彼にキスをした。
***********
Happy birthday!!
***********
「唯、もう一回」
「えっ、今したじゃないですか~」
「今のは遅くなったお詫び。次はプレゼントのキスだよ?」
「うぅ~恥ずかしい…」
「ふふ。目は瞑ってあげる」
─ END ─
【あとがき】
音無さん、誕生日おめでとうございます!
2014/10/24
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