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最近は特に用事が無ければ、染谷先輩が教室に来てくれて寮まで一緒に帰っている。
「うわぁ、すっかり秋ですね」
玄関を出ると風が吹いた。
ついこの間までは太陽の熱にやられていたが、今では肌寒い風に身震いしてしまう。
「そろそろコートやらマフラー出しとかねぇとな」
横を歩く染谷先輩が笑って言った。
「染谷先輩」
「ん?」
「寒いです」
「そうだな」
キョトンとした顔で答える先輩の頬を、背伸びしてむにっと摘んだ。
「痛ぇな、なんだよ唯」
「女の子が寒いって言ってるんですよ?」
「…そんなに早く帰りたいのか?」
「もー!先輩のばかー」
私はぎゅっと先輩の手を繋いだ。
彼の手は暖かい。
染谷先輩の顔を見上げると、照れたような表情がちらっと見えた。
「先輩、照れてる」
「ばか、別に照れてねーよ」
先輩はぎゅっと手を握り返してくれる。
「早く帰るぞ、風邪ひいたお前の看病は面倒だし」
そう言って私を引っ張る彼の顔は、やはり照れたように赤かった。
─ END ─
【あとがき】
管理人の住む地域はすっかり冬の香りが(´ω`)
風が冷たいです。
2014/10/17
「うわぁ、すっかり秋ですね」
玄関を出ると風が吹いた。
ついこの間までは太陽の熱にやられていたが、今では肌寒い風に身震いしてしまう。
「そろそろコートやらマフラー出しとかねぇとな」
横を歩く染谷先輩が笑って言った。
「染谷先輩」
「ん?」
「寒いです」
「そうだな」
キョトンとした顔で答える先輩の頬を、背伸びしてむにっと摘んだ。
「痛ぇな、なんだよ唯」
「女の子が寒いって言ってるんですよ?」
「…そんなに早く帰りたいのか?」
「もー!先輩のばかー」
私はぎゅっと先輩の手を繋いだ。
彼の手は暖かい。
染谷先輩の顔を見上げると、照れたような表情がちらっと見えた。
「先輩、照れてる」
「ばか、別に照れてねーよ」
先輩はぎゅっと手を握り返してくれる。
「早く帰るぞ、風邪ひいたお前の看病は面倒だし」
そう言って私を引っ張る彼の顔は、やはり照れたように赤かった。
─ END ─
【あとがき】
管理人の住む地域はすっかり冬の香りが(´ω`)
風が冷たいです。
2014/10/17
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