Short
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『親しき仲にも礼儀あり』だ。
これから番組収録を共にするNoir≠Luciferに挨拶をする為、私は彼等の楽屋へ向かった。
楽屋の扉に『Noir≠Lucifer様』と貼られた紙を確認する。
ノックをしようとした時中から結紫くんが叫ぶのが聞こえ、私は思わず手を引っ込めた。
「痛ッ!コウ、今思いっきり指入った!」
「あー、ごめんなぁユウちゃん。今度は優しくしたるから」
「全く、早くしてくれよなー」
「あぁユウちゃん!目ぇ瞑らんと、パッチリ開けて。俺の方見て?」
……なんだコレ。
絶対中でナニかヤってると思ってしまうのは、私の心が汚れているからだろうか。
「ん…っ、まだ?」
「もーちょいやから…動かんといて…」
これはいよいよ大変だ。
いやでもしかし。
誰がいつ入って来るか分からない楽屋だよ?
いきなり開ける訳じゃない、ノックしたらきっと取り繕ってくれるはず!
…って待て私。
なんでそっち前提でイメージトレーニングを進めているんだ。
私の勘違いという線もあるじゃないか!
私は気を取り直して、挨拶をするべく楽屋の扉を叩いた。
中から鳴海さんが答えるのが聞こえる。
鳴海さんも居たのか。やはり私の勘違いだったようだ。
胸をなで下ろして私は扉を開いた。
「失礼しまー…!?」
扉を開けた私の目に飛び込んだのは、やけに距離の近い結紫くんと天王寺さん。
天王寺さんが結紫くんの頬に手を添え、覗き込むような体勢をしている。
唇なんて、今にも触れてしまいそうだ。
私がハラハラしていると、天王寺さんがパッと結紫くんから離れた。
「やっと取れたでー!」
「ありがとうな、コウ!」
「…何の話?」
冷静を装い彼等に聞いてみる。
すると、予想外の答えが返って来た。
「睫毛が入っちゃってな、コウに取ってもらってたんだ」
「あ、そうなんだ…」
ホッとしたような、ガッカリしたような。
不思議な気持ちを胸に秘めて、挨拶を終えて私は廊下で長い息を吐いた。
─ END ─
【あとがき】
801の日と聞いて…┌(┌^o^)┐
2014/08/01
これから番組収録を共にするNoir≠Luciferに挨拶をする為、私は彼等の楽屋へ向かった。
楽屋の扉に『Noir≠Lucifer様』と貼られた紙を確認する。
ノックをしようとした時中から結紫くんが叫ぶのが聞こえ、私は思わず手を引っ込めた。
「痛ッ!コウ、今思いっきり指入った!」
「あー、ごめんなぁユウちゃん。今度は優しくしたるから」
「全く、早くしてくれよなー」
「あぁユウちゃん!目ぇ瞑らんと、パッチリ開けて。俺の方見て?」
……なんだコレ。
絶対中でナニかヤってると思ってしまうのは、私の心が汚れているからだろうか。
「ん…っ、まだ?」
「もーちょいやから…動かんといて…」
これはいよいよ大変だ。
いやでもしかし。
誰がいつ入って来るか分からない楽屋だよ?
いきなり開ける訳じゃない、ノックしたらきっと取り繕ってくれるはず!
…って待て私。
なんでそっち前提でイメージトレーニングを進めているんだ。
私の勘違いという線もあるじゃないか!
私は気を取り直して、挨拶をするべく楽屋の扉を叩いた。
中から鳴海さんが答えるのが聞こえる。
鳴海さんも居たのか。やはり私の勘違いだったようだ。
胸をなで下ろして私は扉を開いた。
「失礼しまー…!?」
扉を開けた私の目に飛び込んだのは、やけに距離の近い結紫くんと天王寺さん。
天王寺さんが結紫くんの頬に手を添え、覗き込むような体勢をしている。
唇なんて、今にも触れてしまいそうだ。
私がハラハラしていると、天王寺さんがパッと結紫くんから離れた。
「やっと取れたでー!」
「ありがとうな、コウ!」
「…何の話?」
冷静を装い彼等に聞いてみる。
すると、予想外の答えが返って来た。
「睫毛が入っちゃってな、コウに取ってもらってたんだ」
「あ、そうなんだ…」
ホッとしたような、ガッカリしたような。
不思議な気持ちを胸に秘めて、挨拶を終えて私は廊下で長い息を吐いた。
─ END ─
【あとがき】
801の日と聞いて…┌(┌^o^)┐
2014/08/01
79/139ページ