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「染谷先輩!今日は何の日かわかりますか?」
昼休みなのに人が少ない廊下。
偶然染谷先輩を見かけた私は、彼に手を降って駆け寄り唐突に問題を出す。
「7月7日…七夕?」
私の勢いに負けたのか、自信なさげに答える先輩。
「正解です!と言う事で、今日は私の願いを叶えてください」
「はあ?」
先輩のリアクションは、まあ当然だろう。
しかし、眉を寄せて言った後、先輩は続けて言った。
「…なんだよ、その願いってのは」
「言ったら叶えてくれますか?」
「まぁ、出来る事ならな」
私の頭にポンと手を乗せ、先輩は微笑んだ。
「じゃあ、お姫様抱っこしてください!」
恋人にお姫様抱っこをしてもらうのは憧れであり夢だった。
しかし一応、嫌なら大丈夫だと断りを入れておく。
「嫌っつーか、むしろそんな願いで良いのかよ?」
「え?」
無邪気に笑った先輩に気を取られていると、体がふわりと宙に浮く感覚がした。
「ほら、掴まんねーと落ちるぞ」
「高…っ!」
先輩の首の後ろで両手を組む。
顔が近過ぎて頭が真っ白になった。
「あのっ、もう降ろして良いです!恥ずかしいです!」
「そろそろ昼休みも終わるし、教室まで送ってやるよ」
言いながら、先輩は私を抱えたまま歩き出す。
「やばいやばい、皆見てます!」
視線に耐えかねて、先輩の胸に顔を埋めた。
─ END ─
【あとがき】
2014/07/07
昼休みなのに人が少ない廊下。
偶然染谷先輩を見かけた私は、彼に手を降って駆け寄り唐突に問題を出す。
「7月7日…七夕?」
私の勢いに負けたのか、自信なさげに答える先輩。
「正解です!と言う事で、今日は私の願いを叶えてください」
「はあ?」
先輩のリアクションは、まあ当然だろう。
しかし、眉を寄せて言った後、先輩は続けて言った。
「…なんだよ、その願いってのは」
「言ったら叶えてくれますか?」
「まぁ、出来る事ならな」
私の頭にポンと手を乗せ、先輩は微笑んだ。
「じゃあ、お姫様抱っこしてください!」
恋人にお姫様抱っこをしてもらうのは憧れであり夢だった。
しかし一応、嫌なら大丈夫だと断りを入れておく。
「嫌っつーか、むしろそんな願いで良いのかよ?」
「え?」
無邪気に笑った先輩に気を取られていると、体がふわりと宙に浮く感覚がした。
「ほら、掴まんねーと落ちるぞ」
「高…っ!」
先輩の首の後ろで両手を組む。
顔が近過ぎて頭が真っ白になった。
「あのっ、もう降ろして良いです!恥ずかしいです!」
「そろそろ昼休みも終わるし、教室まで送ってやるよ」
言いながら、先輩は私を抱えたまま歩き出す。
「やばいやばい、皆見てます!」
視線に耐えかねて、先輩の胸に顔を埋めた。
─ END ─
【あとがき】
2014/07/07
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