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これから初のテレビ出演。
しかも生放送だ。
「うぅ…緊張で吐きそう…」
「リラックスしてやりゃ良いんだよ。今日は出演者も多いし、そんな目立つ事もねぇだろ」
赤哉くんは飲み物を口にしながら私にそう言った。
そんな事言っても、赤哉くんは芸能界に居て長いし、葵くんだって歌舞伎で人前に立つの慣れてるだろうし…。
正直、全然リラックスなんて出来る環境ではない。
時計を見ると、そろそろ生放送が始まる時間だ。
木崎さんが楽屋に入って私たちを呼んだ。
「皆さん、そろそろスタジオに移動しますよ」
「木崎さ~ん」
「一条さん、どうしました?」
「緊張し過ぎて今なら空飛べそうです」
「そんな可笑しな事言えるなら大丈夫です」
木崎さんに真顔で返されてしまった。
私は不満気に唇を尖らせて言ってみる。
「…ぎゅーってしてください」
「全く貴方って人は…」
優しく微笑んだ木崎さんは、ぎゅっと私を抱き締めてくれた。
私も強く抱き締め返す。
数分したところで、楽屋の扉から咳払いが聞こえて来た。
「ほんと一条には甘いな」
「早くしないと遅れますよ」
私は名残惜しくも木崎さんから離れ、楽屋を出ようとする。
が、すっと腕を掴まれた。
「先に行っていてください。私たちもすぐ行きますので」
そんな事を言う木崎さんを見上げると、頬に手を添えられた。
驚いている間にも、ゆっくりと木崎さんの顔が近付く。
チュッと一瞬だけ触れた熱に、思考が停止しそうになる。
「きっ、木崎さっ、木崎さん!?」
「ふふ。頑張ってくださいね」
にこりと笑って私の頭にポンと手を置くと、行きますよと言って楽屋を出て行く。
去って行く後ろ姿を見ながら、私は思い切り叫んだ。
「余計ドキドキするんですけど!!」
聞こえたかどうかは、知る由もなかった。
─ END ─
【あとがき】
公式ツイッター様の方で、何やら俺!シリーズの新作が発表されたようで…。
GREEでもリリースするのかな?
俺スタ放置は悲しいですが(´・ω・`)
そんな感じで木崎さんを。
2014/06/11
しかも生放送だ。
「うぅ…緊張で吐きそう…」
「リラックスしてやりゃ良いんだよ。今日は出演者も多いし、そんな目立つ事もねぇだろ」
赤哉くんは飲み物を口にしながら私にそう言った。
そんな事言っても、赤哉くんは芸能界に居て長いし、葵くんだって歌舞伎で人前に立つの慣れてるだろうし…。
正直、全然リラックスなんて出来る環境ではない。
時計を見ると、そろそろ生放送が始まる時間だ。
木崎さんが楽屋に入って私たちを呼んだ。
「皆さん、そろそろスタジオに移動しますよ」
「木崎さ~ん」
「一条さん、どうしました?」
「緊張し過ぎて今なら空飛べそうです」
「そんな可笑しな事言えるなら大丈夫です」
木崎さんに真顔で返されてしまった。
私は不満気に唇を尖らせて言ってみる。
「…ぎゅーってしてください」
「全く貴方って人は…」
優しく微笑んだ木崎さんは、ぎゅっと私を抱き締めてくれた。
私も強く抱き締め返す。
数分したところで、楽屋の扉から咳払いが聞こえて来た。
「ほんと一条には甘いな」
「早くしないと遅れますよ」
私は名残惜しくも木崎さんから離れ、楽屋を出ようとする。
が、すっと腕を掴まれた。
「先に行っていてください。私たちもすぐ行きますので」
そんな事を言う木崎さんを見上げると、頬に手を添えられた。
驚いている間にも、ゆっくりと木崎さんの顔が近付く。
チュッと一瞬だけ触れた熱に、思考が停止しそうになる。
「きっ、木崎さっ、木崎さん!?」
「ふふ。頑張ってくださいね」
にこりと笑って私の頭にポンと手を置くと、行きますよと言って楽屋を出て行く。
去って行く後ろ姿を見ながら、私は思い切り叫んだ。
「余計ドキドキするんですけど!!」
聞こえたかどうかは、知る由もなかった。
─ END ─
【あとがき】
公式ツイッター様の方で、何やら俺!シリーズの新作が発表されたようで…。
GREEでもリリースするのかな?
俺スタ放置は悲しいですが(´・ω・`)
そんな感じで木崎さんを。
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