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「末尋さん、どうして黙ってたんですか!」
俺の部屋にノックもなしに上がり込んで来たのは、何やら怒った様子の唯だった。
「月城のお姫様は他人の部屋に入る時はノックをするという常識も知らないのか?」
「そんな事はどうでも良いです!」
どうでも良くはないだろう。
しかし今の唯には何を言っても通じなさそうだ。
俺は仕方無く、話の続きを促した。
「末尋さん、今日誕生日なんですね。零司くんが言ってました」
「…それがどうかしたか?」
「どうして言ってくれなかったんですか!お陰でプレゼントとか用意出来なかったじゃないですか!」
「聞かれなかったからだ。それに高校生にもなって誕生日を祝われても、嬉しくないだろ」
溜息混じりにそう答えると、唯は今にも泣き出しそうな声で言った。
「私は嬉しいです!!」
「……まぁ個人差があるからな。俺は別に祝われなくても支障はない。お前の誕生日は祝ってやるから──」
「末尋さんはどうでも良いと思うかも知れないけどっ!私は末尋さんの彼女だから…いちばんに誕生日を祝ってあげたかったんです」
そう言って、とうとう唯は泣き出してしまった。
「零司くんが…末尋さんに、おめでとうメール送ったって言ってて……でも私は何も知らなくてぇぇ…」
泣きじゃくりながらも素直に思いを言う彼女。
こんな時、何をしたら彼氏として正解なのかは分からない。
けれど俺は、無意識に目の前の小さな体を抱き締めた。
「悪かったな。唯の気持ちなんか全然知らなかった…」
「来年ちゃんと祝ったら、末尋さん喜んでくれますか…?」
「……っ」
愛しい彼女からおめでとうと言われて、嬉しくない訳ないだろう。
そんな気持ちを込めて、俺は唯を抱き締める腕に力を込めた。
***********
Happy birthday!!
***********
「ヤッシー改めておめでとう!ケーキ持って来たよ!」
「零司くん…!来年は負けないから!」
「プリンセス!よく分からないけど、来年も勝つのはこの僕だよ」
「末尋くん、お姫様は一体どうしたの?」
「カクカクシカジカです」
─ END ─
【あとがき】
末尋さん誕生日おめでとうございます!
(追記)
バースデー壁紙GET出来ました!
めっちゃ可愛いです(´ω`)
2014/05/12
俺の部屋にノックもなしに上がり込んで来たのは、何やら怒った様子の唯だった。
「月城のお姫様は他人の部屋に入る時はノックをするという常識も知らないのか?」
「そんな事はどうでも良いです!」
どうでも良くはないだろう。
しかし今の唯には何を言っても通じなさそうだ。
俺は仕方無く、話の続きを促した。
「末尋さん、今日誕生日なんですね。零司くんが言ってました」
「…それがどうかしたか?」
「どうして言ってくれなかったんですか!お陰でプレゼントとか用意出来なかったじゃないですか!」
「聞かれなかったからだ。それに高校生にもなって誕生日を祝われても、嬉しくないだろ」
溜息混じりにそう答えると、唯は今にも泣き出しそうな声で言った。
「私は嬉しいです!!」
「……まぁ個人差があるからな。俺は別に祝われなくても支障はない。お前の誕生日は祝ってやるから──」
「末尋さんはどうでも良いと思うかも知れないけどっ!私は末尋さんの彼女だから…いちばんに誕生日を祝ってあげたかったんです」
そう言って、とうとう唯は泣き出してしまった。
「零司くんが…末尋さんに、おめでとうメール送ったって言ってて……でも私は何も知らなくてぇぇ…」
泣きじゃくりながらも素直に思いを言う彼女。
こんな時、何をしたら彼氏として正解なのかは分からない。
けれど俺は、無意識に目の前の小さな体を抱き締めた。
「悪かったな。唯の気持ちなんか全然知らなかった…」
「来年ちゃんと祝ったら、末尋さん喜んでくれますか…?」
「……っ」
愛しい彼女からおめでとうと言われて、嬉しくない訳ないだろう。
そんな気持ちを込めて、俺は唯を抱き締める腕に力を込めた。
***********
Happy birthday!!
***********
「ヤッシー改めておめでとう!ケーキ持って来たよ!」
「零司くん…!来年は負けないから!」
「プリンセス!よく分からないけど、来年も勝つのはこの僕だよ」
「末尋くん、お姫様は一体どうしたの?」
「カクカクシカジカです」
─ END ─
【あとがき】
末尋さん誕生日おめでとうございます!
(追記)
バースデー壁紙GET出来ました!
めっちゃ可愛いです(´ω`)
2014/05/12
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