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今日は環と久しぶりに街へと出掛け、目に止まった店に入って商品を眺めては出て、と普通の高校生カップルのように街をぶらついていた。
私が気になって、環と共に入った雑貨屋さん。
実用的で可愛いデザインの物から少し変わったインテリアまで幅広いジャンルを扱っていて、環も楽しんでくれているみたいだ。
「唯はこういう柄が似合いそうだな」
そう言って環が指を差したのは、私好みのデザインの折り畳み傘だった。
「わっ、その折り畳み傘可愛いね」
「気に入ったのか?」
「ん、まぁ」
「ならばプレゼントしてやる。待ってろ」
大人しく待っていると、会計を済ませた環が私に折り畳み傘が入った袋を渡す。
「ありがとう!大切にするね」
「傘なんだからちゃんと使えよ」
「じゃあ大切に使うね」
そう笑い合い店から出ようとすると、なんとポツポツと雨が降っていた。
しばらく待てば止みそうではあるけれど。
「…環と相合い傘したい!」
袋から出して、傘を開く。
少しだけ驚いたような表情をする環の腕を引いて、開いた傘の下におさめた。
彼とはだいぶ身長差があり、私が限界まで腕を伸ばして傘を差していると、環は笑いながら私から傘を奪った。
「さっきから傘が俺様の頭に当たる」
「私が小さいと言いたいんですね」
「いや、俺がお前より大きいんだ」
「…意味わかんないです」
「はっ、そう膨れるなちび」
いつものようにからかう環の隣で、私は子どもっぽく頬を膨らませてみた。
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「ルネの青に溺れる鳥」様よりお借りしました。
2014/04/04
私が気になって、環と共に入った雑貨屋さん。
実用的で可愛いデザインの物から少し変わったインテリアまで幅広いジャンルを扱っていて、環も楽しんでくれているみたいだ。
「唯はこういう柄が似合いそうだな」
そう言って環が指を差したのは、私好みのデザインの折り畳み傘だった。
「わっ、その折り畳み傘可愛いね」
「気に入ったのか?」
「ん、まぁ」
「ならばプレゼントしてやる。待ってろ」
大人しく待っていると、会計を済ませた環が私に折り畳み傘が入った袋を渡す。
「ありがとう!大切にするね」
「傘なんだからちゃんと使えよ」
「じゃあ大切に使うね」
そう笑い合い店から出ようとすると、なんとポツポツと雨が降っていた。
しばらく待てば止みそうではあるけれど。
「…環と相合い傘したい!」
袋から出して、傘を開く。
少しだけ驚いたような表情をする環の腕を引いて、開いた傘の下におさめた。
彼とはだいぶ身長差があり、私が限界まで腕を伸ばして傘を差していると、環は笑いながら私から傘を奪った。
「さっきから傘が俺様の頭に当たる」
「私が小さいと言いたいんですね」
「いや、俺がお前より大きいんだ」
「…意味わかんないです」
「はっ、そう膨れるなちび」
いつものようにからかう環の隣で、私は子どもっぽく頬を膨らませてみた。
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「ルネの青に溺れる鳥」様よりお借りしました。
2014/04/04
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