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「執間先生って、彼女居るんですか?」
「…一条はいきなり凄い事聞いて来るね」
放課後の教室。
今日は日直だったので一人残って日誌を書いていると、執間先生が教室に入って来た。
日誌が随分と遅いと思って見に来たらしい。
「無言で待たせてしまうのも申し訳無いと思ったので、話題提供です」
「早く書こうとは思わないんだな」
「じゃあ質問変えます。好きな人は居ないんですか?」
「ふふ。どうだろうね」
そう言って先生は黒板に凭れ掛かる。
「その反応は絶対に居るパターンですね!同僚とか?」
「同僚ではないよ。…一条、書く手止まってる」
「む、じゃあ高校とか大学時代の友達?」
「それも違うよ。って、腕組みしないでシャーペン持ちなさい。先生早く帰りたいんだから」
本音が出た先生は、コホンと咳払いをして私の前の席に腰をおろした。
「分かった!会長ですね!?」
ペチン。
執間先生に軽く額を叩かれた。
「うぅぅ…じゃあ藤吾先輩ですか?」
「どうしたらそんな考えに辿り着くんだ…?」
「すみません悪気は無いです出来心です」
謝ると、先生はふぅと息を吐いた。
「…俺の好きな人は、笑顔の素敵な可愛らしい人だよ」
窓の外を見ながら、先生は続ける。
「他の人と楽しげに話しているのは、見ていてなんとなく嫉妬するけど。その時見せる笑顔が、とても魅力的なんだ」
話を聞いて、何故だか心臓がドキドキした。
「──そういう一条は?」
「えっ」
「好きな人。居ないの?」
執間先生はニヤニヤと私の顔を見る。
「…っ、日誌、書き終わりましたよ!!」
─ END ─
【あとがき】
2014/03/06
「…一条はいきなり凄い事聞いて来るね」
放課後の教室。
今日は日直だったので一人残って日誌を書いていると、執間先生が教室に入って来た。
日誌が随分と遅いと思って見に来たらしい。
「無言で待たせてしまうのも申し訳無いと思ったので、話題提供です」
「早く書こうとは思わないんだな」
「じゃあ質問変えます。好きな人は居ないんですか?」
「ふふ。どうだろうね」
そう言って先生は黒板に凭れ掛かる。
「その反応は絶対に居るパターンですね!同僚とか?」
「同僚ではないよ。…一条、書く手止まってる」
「む、じゃあ高校とか大学時代の友達?」
「それも違うよ。って、腕組みしないでシャーペン持ちなさい。先生早く帰りたいんだから」
本音が出た先生は、コホンと咳払いをして私の前の席に腰をおろした。
「分かった!会長ですね!?」
ペチン。
執間先生に軽く額を叩かれた。
「うぅぅ…じゃあ藤吾先輩ですか?」
「どうしたらそんな考えに辿り着くんだ…?」
「すみません悪気は無いです出来心です」
謝ると、先生はふぅと息を吐いた。
「…俺の好きな人は、笑顔の素敵な可愛らしい人だよ」
窓の外を見ながら、先生は続ける。
「他の人と楽しげに話しているのは、見ていてなんとなく嫉妬するけど。その時見せる笑顔が、とても魅力的なんだ」
話を聞いて、何故だか心臓がドキドキした。
「──そういう一条は?」
「えっ」
「好きな人。居ないの?」
執間先生はニヤニヤと私の顔を見る。
「…っ、日誌、書き終わりましたよ!!」
─ END ─
【あとがき】
2014/03/06
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