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ここしばらく環は忙しくしていて、ゆっくり会う時間なんてなかなか無かった。
しかし、今日で一段落しそうだとメールが来たので早速放課後に会いに来てみれば……
「環、ちょっと苦しい……」
来て早々、環に強く抱き締められた。
トントンと腕を叩くと、環は我に返ったように私を解放する。
「あぁ、悪かったな」
「別に…大丈夫だけど」
頭を優しく撫でられ、思わず照れる。
それを隠すように、私は話題を変えた。
「そういえば、仕事は片付いたの?」
「ひとまずはな。まだやる事はあるが、面倒な所は終わった」
「お疲れ様」
私は、藤吾先輩が座るソファの向かいに腰を下ろした。
次いで隣に、環が腰を下ろす。
「こいつ仕事中ずーっと、お姫さんが足りないーって五月蝿かったんやで」
「なっ!そんな事言ってねーだろ!」
藤吾先輩が笑いながら言う。
それに顔を赤くしながら一生懸命に反論する環が、とても可愛く見える。
なので、少しからかう事にした。
「環、私に会えなくて寂しかったの?」
「はぁ?そんな訳ねーだろっ」
なおも顔が赤い環は、表情だけは余裕ぶって腕を組む。
「じゃあ私寮に帰るね。たくさん宿題出されちゃったし」
そう言って帰る素振りを見せると、環は焦ったような顔をして引き止める。
「折角なんだから、もっとゆっくりしていけよ?」
「環が素直になったら、ゆっくりしてったげる」
ふふっ、と笑うと、環は軽く溜め息を吐いて言った。
「唯に会えなくて寂しかったよ。だから…もう少し、俺の側に居ろ」
「ったく、仕方無いなぁ環は」
「仕方無いって、お前もそう思ってたんだろ?」
「まぁそうだけどっ。なんかムカつくから、後でお仕置き」
「理不尽だな全く……」
「どうでもエエんやけど、俺の目の前で惚気茶番見せ付けて来るん止めてくれへん?」
『別に見せ付けて無い』
「おー、ハモったハモった」
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「ルネの青に溺れる鳥」様よりお借りしました。
俺スタ!も夢書こうか悩んでいる今日この頃…
2014/01/13
しかし、今日で一段落しそうだとメールが来たので早速放課後に会いに来てみれば……
「環、ちょっと苦しい……」
来て早々、環に強く抱き締められた。
トントンと腕を叩くと、環は我に返ったように私を解放する。
「あぁ、悪かったな」
「別に…大丈夫だけど」
頭を優しく撫でられ、思わず照れる。
それを隠すように、私は話題を変えた。
「そういえば、仕事は片付いたの?」
「ひとまずはな。まだやる事はあるが、面倒な所は終わった」
「お疲れ様」
私は、藤吾先輩が座るソファの向かいに腰を下ろした。
次いで隣に、環が腰を下ろす。
「こいつ仕事中ずーっと、お姫さんが足りないーって五月蝿かったんやで」
「なっ!そんな事言ってねーだろ!」
藤吾先輩が笑いながら言う。
それに顔を赤くしながら一生懸命に反論する環が、とても可愛く見える。
なので、少しからかう事にした。
「環、私に会えなくて寂しかったの?」
「はぁ?そんな訳ねーだろっ」
なおも顔が赤い環は、表情だけは余裕ぶって腕を組む。
「じゃあ私寮に帰るね。たくさん宿題出されちゃったし」
そう言って帰る素振りを見せると、環は焦ったような顔をして引き止める。
「折角なんだから、もっとゆっくりしていけよ?」
「環が素直になったら、ゆっくりしてったげる」
ふふっ、と笑うと、環は軽く溜め息を吐いて言った。
「唯に会えなくて寂しかったよ。だから…もう少し、俺の側に居ろ」
「ったく、仕方無いなぁ環は」
「仕方無いって、お前もそう思ってたんだろ?」
「まぁそうだけどっ。なんかムカつくから、後でお仕置き」
「理不尽だな全く……」
「どうでもエエんやけど、俺の目の前で惚気茶番見せ付けて来るん止めてくれへん?」
『別に見せ付けて無い』
「おー、ハモったハモった」
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「ルネの青に溺れる鳥」様よりお借りしました。
俺スタ!も夢書こうか悩んでいる今日この頃…
2014/01/13
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