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12月31日午後11時50分。
ついに今年も終わってしまう。
今年も色々あったなぁ、なんて自室のソファに座って年末特番を見ながらふと思う。
突然姫に指名されたと思えば、学校中の男子に追い掛け回され、更には傍若無人な会長の思い付きに振り回されたり。
そして、大好きな人も出来たり。
そんな愛しい恋人は、私の隣に座ってお茶を飲んでいた。
「悟史、今年ももう終わっちゃうね」
「せやな。今年は色々あり過ぎた気ぃするわ」
「たとえば?」
悟史の顔を見てそう聞いてみると、彼もこちらを見て答える。
「今唯と付き合っとる事とか」
「…予想外だった?」
「まあな。俺から唯に惚れるとは予想外やったわ」
悟史は不服そうな表情でそう言った。
その様子を笑いながら見ていると、笑うなと悟史に軽く睨まれた。
「怖い怖い」
「笑うてるやん」
「あ、そろそろカウントダウン始まるよ!」
コロコロ変わる話題に悟史は溜め息を吐いた。
そんな様子も可愛いと思って、私はまた笑った。
テレビ番組の司会者が、マイク片手にカウントダウンをしていく。
私は、新年最初に何て言おうかとワクワクしながらテレビを見る。
『…3、2、1、皆さんあけましておめでとうございま~す!』
悟史、今年もよろしくね。
そう言おうと悟史を見ると。
テレビのあけおめコールと共に部屋に響いたのは、悟史と私のキスの音。
「今年もよろしゅうな、唯」
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「ルネの青に溺れる鳥」様よりお借りしました。
皆さん、良いお年を!
2013/12/31
ついに今年も終わってしまう。
今年も色々あったなぁ、なんて自室のソファに座って年末特番を見ながらふと思う。
突然姫に指名されたと思えば、学校中の男子に追い掛け回され、更には傍若無人な会長の思い付きに振り回されたり。
そして、大好きな人も出来たり。
そんな愛しい恋人は、私の隣に座ってお茶を飲んでいた。
「悟史、今年ももう終わっちゃうね」
「せやな。今年は色々あり過ぎた気ぃするわ」
「たとえば?」
悟史の顔を見てそう聞いてみると、彼もこちらを見て答える。
「今唯と付き合っとる事とか」
「…予想外だった?」
「まあな。俺から唯に惚れるとは予想外やったわ」
悟史は不服そうな表情でそう言った。
その様子を笑いながら見ていると、笑うなと悟史に軽く睨まれた。
「怖い怖い」
「笑うてるやん」
「あ、そろそろカウントダウン始まるよ!」
コロコロ変わる話題に悟史は溜め息を吐いた。
そんな様子も可愛いと思って、私はまた笑った。
テレビ番組の司会者が、マイク片手にカウントダウンをしていく。
私は、新年最初に何て言おうかとワクワクしながらテレビを見る。
『…3、2、1、皆さんあけましておめでとうございま~す!』
悟史、今年もよろしくね。
そう言おうと悟史を見ると。
テレビのあけおめコールと共に部屋に響いたのは、悟史と私のキスの音。
「今年もよろしゅうな、唯」
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「ルネの青に溺れる鳥」様よりお借りしました。
皆さん、良いお年を!
2013/12/31
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