Short
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
冬休みに入ってから数日が経ったある日。
特にやる事が無く、かと言って課題に手を付ける気力も起きなかった私は、気分転換がてら街へ来ていた。
洋服や雑貨などは、見ているだけでも楽しくて。
色々な店に入っては、自分好みの代物を探したりと、それはそれは一人を満喫していた。
どんなに高くても、見るだけならば手持ちは減らない。
私は、普段は手が出ないようなお洒落なブランドの洋服を見て回っていた。
すると、後ろから名前を呼ばれた。
聞き覚えのある声に振り返ると、そこには会長の姿が。
「こんにちは。会長もお買い物ですか?」
「ああ。今日は珍しく暇でな。一条も買い物か?」
「買い物、と言うか。まぁー…見てるだけですけどね」
はは…と笑うと、会長は顎に手をやり何やら考える仕草をする。
そして2秒後。
「よし、一条。欲しい洋服はあるか?俺様がプレゼントしてやる!」
「え!?そんな、良いですよ!」
「俺様がプレゼントすると言ってんだ。早く選べ」
「では…ありがたく」
私は、先程目にして可愛いと思った、裾にフリルが付いた花柄のワンピースを会長に渡した。
「これだけか?」
「はい。でも、本当に良いんですか?」
「気分転換に服を見に来たんだが、良いものが無くてな。手ぶらで帰るのも気分が晴れねぇ」
「なるほど……?」
「今日はありがとうございました。帰りも送ってくれて…」
寮に着いて、会長にお礼を言った。
「ああ。今度それ着て一緒に出掛けようぜ、プリンセス?」
「え、」
──それはデートと解釈して良いんですか
問い返す間も無く、会長は自分の部屋へと帰っていった。
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「ルネの青に溺れる鳥」様よりお借りしました。
2013/12/29
特にやる事が無く、かと言って課題に手を付ける気力も起きなかった私は、気分転換がてら街へ来ていた。
洋服や雑貨などは、見ているだけでも楽しくて。
色々な店に入っては、自分好みの代物を探したりと、それはそれは一人を満喫していた。
どんなに高くても、見るだけならば手持ちは減らない。
私は、普段は手が出ないようなお洒落なブランドの洋服を見て回っていた。
すると、後ろから名前を呼ばれた。
聞き覚えのある声に振り返ると、そこには会長の姿が。
「こんにちは。会長もお買い物ですか?」
「ああ。今日は珍しく暇でな。一条も買い物か?」
「買い物、と言うか。まぁー…見てるだけですけどね」
はは…と笑うと、会長は顎に手をやり何やら考える仕草をする。
そして2秒後。
「よし、一条。欲しい洋服はあるか?俺様がプレゼントしてやる!」
「え!?そんな、良いですよ!」
「俺様がプレゼントすると言ってんだ。早く選べ」
「では…ありがたく」
私は、先程目にして可愛いと思った、裾にフリルが付いた花柄のワンピースを会長に渡した。
「これだけか?」
「はい。でも、本当に良いんですか?」
「気分転換に服を見に来たんだが、良いものが無くてな。手ぶらで帰るのも気分が晴れねぇ」
「なるほど……?」
「今日はありがとうございました。帰りも送ってくれて…」
寮に着いて、会長にお礼を言った。
「ああ。今度それ着て一緒に出掛けようぜ、プリンセス?」
「え、」
──それはデートと解釈して良いんですか
問い返す間も無く、会長は自分の部屋へと帰っていった。
─ END ─
【あとがき】
タイトルは「ルネの青に溺れる鳥」様よりお借りしました。
2013/12/29
19/139ページ