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1月某日。楽しい冬休みがあっという間に終わってしまい、今日から新学期がスタートした。
登校早々生徒会室に呼ばれた私は、生徒会GIRLSによって例の姫服に着替えさせられた。やけに手間取っていたのは、冬休みで期間が開いたからだろうか。
多少のざわつきはあったものの、なんとか始業式を終え姫服もそのままに教室へ戻った私に、生徒会室への呼び出しを告げる放送が鳴った。
やはり着替えないと駄目なのかと思いながら生徒会室の扉を開くと、何やら会長がイライラした様子で椅子にふんぞり返っている。
「一条、冬休みはさぞ楽しかったんだろうな?」
「そりゃあ冬休みは、クリスマスにお正月に、楽しい事が目白押しでしたからね」
そう答えると、会長の隣に立つ藤吾先輩が、はぁ、と深い溜め息をついた。
「お姫さん、今朝は鏡を見いひんかったん?」
そんな訳無い。顔を洗う時は大きな鏡のある洗面台に立ったし、着替えだって姿見の前で行った。
質問の意味を理解出来ずにいると、会長が呆れた様な声で言った。
「こいつにはストレートに言わないと通じないらしいな。一条、貴様、姫の立場でありながら太っただろう!?」
「太っ…!?」
まさかそんなはずは…。
いやでも、言われてみれば確かに太ったかも知れない。
彰くん達とクリスマスパーティーをしたり、零司くんの誕生日を祝ったり、お正月には一緒に露店巡りをしたり、修次くんの家でお雑煮をご馳走になったり…。
運動もしてないので、太らない訳がない。
「いや…会長の仰る通りでございますね…はい…」
生徒会GIRLSが着替えに時間が掛かったのも、私が挨拶の為ステージに立った時に会場がざわめいたのも、私が太ったからなのか…!
「今日から俺様の指導のもとでしっかり体型を戻してもらうからな。まずは放課後、野球部の筋トレに参加して来い」
よりによって一番きついと噂される野球部の筋トレ…!
しかし自業自得の私に言い返す事は出来ないのであった。
─ END ─
【あとがき】
約2年半振りの更新…!
2023/01/29
登校早々生徒会室に呼ばれた私は、生徒会GIRLSによって例の姫服に着替えさせられた。やけに手間取っていたのは、冬休みで期間が開いたからだろうか。
多少のざわつきはあったものの、なんとか始業式を終え姫服もそのままに教室へ戻った私に、生徒会室への呼び出しを告げる放送が鳴った。
やはり着替えないと駄目なのかと思いながら生徒会室の扉を開くと、何やら会長がイライラした様子で椅子にふんぞり返っている。
「一条、冬休みはさぞ楽しかったんだろうな?」
「そりゃあ冬休みは、クリスマスにお正月に、楽しい事が目白押しでしたからね」
そう答えると、会長の隣に立つ藤吾先輩が、はぁ、と深い溜め息をついた。
「お姫さん、今朝は鏡を見いひんかったん?」
そんな訳無い。顔を洗う時は大きな鏡のある洗面台に立ったし、着替えだって姿見の前で行った。
質問の意味を理解出来ずにいると、会長が呆れた様な声で言った。
「こいつにはストレートに言わないと通じないらしいな。一条、貴様、姫の立場でありながら太っただろう!?」
「太っ…!?」
まさかそんなはずは…。
いやでも、言われてみれば確かに太ったかも知れない。
彰くん達とクリスマスパーティーをしたり、零司くんの誕生日を祝ったり、お正月には一緒に露店巡りをしたり、修次くんの家でお雑煮をご馳走になったり…。
運動もしてないので、太らない訳がない。
「いや…会長の仰る通りでございますね…はい…」
生徒会GIRLSが着替えに時間が掛かったのも、私が挨拶の為ステージに立った時に会場がざわめいたのも、私が太ったからなのか…!
「今日から俺様の指導のもとでしっかり体型を戻してもらうからな。まずは放課後、野球部の筋トレに参加して来い」
よりによって一番きついと噂される野球部の筋トレ…!
しかし自業自得の私に言い返す事は出来ないのであった。
─ END ─
【あとがき】
約2年半振りの更新…!
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