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「やっぱり此処に居ましたか!」
月城のシマであるとあるバー。そこで浅葱さんは頬をピンクにしながらグラスをあおいでいた。
「あっれ~、一条じゃん」
随分と呑んだらしい。オーナーさんは半泣きである。
「土方さんも心配してますよ」
ほら、と浅葱さんの腕を引っ張るもびくともしない。それどころか私の方が引っ張られ、彼の膝の上に乗っかってしまった。
「ぎゃっ!」
「全く色気の無い声出すなぁ~お嬢様は」
楽しそうに笑う浅葱さんを軽く睨むも気付かれず、彼はお酒の入ったグラスを私の口に近付けて来た。
「ほら。一緒に呑も?」
「私、未成年です」
「あっはは、そうだっけぇ~?」
またも愉快に笑う浅葱さんは、そのままグラスを自身の口に運びぐいっとお酒をあおる。
「浅葱さん、とりあえずおろしてください!離してください!」
「や、あ、だ!」
語尾に星マークが付いたのが分かる程明るい彼の声。私の腰を支える腕に力が籠った。
諦めて力を抜いた途端、浅葱さんは私の耳に唇を近付けて囁いた。
「唯……」
「っ!!」
甘えるように頬を擦り寄せ私の名前を呼ぶ。
慣れないアルコールの香りでこちらも酔ってしまいそうだ。
「浅葱さん…」
「唯、目閉じて…」
至近距離にある浅葱さんの顔にドキドキしつつ目を閉じる。すると彼が私の身体に体重を掛けて来た。
「あっ浅葱さん!?おもっ!!」
ガタンとカウンターに倒れ込んだ浅葱さん。ようやく彼の腕から開放され、潰されない内に彼の膝からおりる。
「寝てるし…!!」
期待させておいて、気持ち良さそうに寝息を立てている。って別に期待してないし!
連れて帰る事も出来ず、私は隣に腰掛けて浅葱さんの寝顔を眺める。
そしてこっそりとカメラに収めた。
─ END ─
【あとがき】
2020/06/07
月城のシマであるとあるバー。そこで浅葱さんは頬をピンクにしながらグラスをあおいでいた。
「あっれ~、一条じゃん」
随分と呑んだらしい。オーナーさんは半泣きである。
「土方さんも心配してますよ」
ほら、と浅葱さんの腕を引っ張るもびくともしない。それどころか私の方が引っ張られ、彼の膝の上に乗っかってしまった。
「ぎゃっ!」
「全く色気の無い声出すなぁ~お嬢様は」
楽しそうに笑う浅葱さんを軽く睨むも気付かれず、彼はお酒の入ったグラスを私の口に近付けて来た。
「ほら。一緒に呑も?」
「私、未成年です」
「あっはは、そうだっけぇ~?」
またも愉快に笑う浅葱さんは、そのままグラスを自身の口に運びぐいっとお酒をあおる。
「浅葱さん、とりあえずおろしてください!離してください!」
「や、あ、だ!」
語尾に星マークが付いたのが分かる程明るい彼の声。私の腰を支える腕に力が籠った。
諦めて力を抜いた途端、浅葱さんは私の耳に唇を近付けて囁いた。
「唯……」
「っ!!」
甘えるように頬を擦り寄せ私の名前を呼ぶ。
慣れないアルコールの香りでこちらも酔ってしまいそうだ。
「浅葱さん…」
「唯、目閉じて…」
至近距離にある浅葱さんの顔にドキドキしつつ目を閉じる。すると彼が私の身体に体重を掛けて来た。
「あっ浅葱さん!?おもっ!!」
ガタンとカウンターに倒れ込んだ浅葱さん。ようやく彼の腕から開放され、潰されない内に彼の膝からおりる。
「寝てるし…!!」
期待させておいて、気持ち良さそうに寝息を立てている。って別に期待してないし!
連れて帰る事も出来ず、私は隣に腰掛けて浅葱さんの寝顔を眺める。
そしてこっそりとカメラに収めた。
─ END ─
【あとがき】
2020/06/07
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