暑い。とにかく暑い。
コンビニ行ってアイスでも買おうかな。
でも勝手に出て行って後で朱雀さんにどやされるのもな。
そんな事を考えながら廊下を歩いていると、学校帰りなのか制服姿のアヤメが歩いて来た。
「あ、アヤメ！」
「お嬢！ただいま帰ったッス！」
「お帰りなさ～い。アヤメ、この後暇？」
私がそう問うと、アヤメは敬礼しながら叫んだ。
「たとえ暇じゃなくてもお嬢の為ならなんとしてでも時間を作ります！なんですかお嬢！？」
散歩に行きたがりのワンコの様にキラキラした瞳を私に向けて来る。可愛い。
「そんな大した事じゃないから、用事があるなら無理にとは言わないんだけどね。ちょっとコンビニ行こうかなぁってだけだし」
「コンビニデートッスか！いえいえ、これから学校で出された課題をやろうかと考えてただけなので！俺は全然大丈夫ッス！あんな課題秒で出来るんで！」
コンビニデート？
…まぁ良いや。
それにしてもアヤメは本当に真面目だ。頭も良いらしい。
コンビニに着いたらアヤメにもアイスを奢ってあげるとしよう。
そう思いながら、にこにこと笑っているアヤメの背を押してコンビニへと向かった。


─　END　─


【あとがき】
久々の更新…！私は元気です！
アヤメちゃんとならコンビニに行くだけでも楽しそうですね～。
2020/06/07