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「零司くん!」
「プリンセス…!」
保健室の扉を、ノックも無しに勢いよく開ける。
ベッドには意外と元気そうな零司くんが、驚いた表情を見せていた。
「部活中にボールが頭に当たって倒れたって聞いて…私慌てて……」
「軟球だったし問題無いさ。それに、ちょっと頭がクラッとしただけで倒れてはいないよ」
軟球でも、スピードを持って当たれば危険だろう。ましてや頭だ。
指摘しようとしたが、嬉しそうに笑う彼に何も言えなくなった。
「まぁ…大事に至らなくて良かったよ、ほんと。てかなんでそんなにニコニコしてるの?」
「ふふふ~!プリンセスが僕を心配して、僕の為にわざわざ保健室に赴いてくれたんだからね。ニコニコしない訳がないよ!」
「あ…そう」
そんなに素直に喜ばれると、なんだか照れてしまう。
恥ずかしくて視線を逸らすと、零司くんに手首を握られた。
驚く間も無く、そのまま手首を引かれてベッドに横たわる彼の身体に乗る体勢に。
「ちょっと……何?」
「誰も居ない保健室で…ってシチュエーション。プリンセスも興味があるだろう?」
「誰も居ないって…先生来ちゃうでしょ」
「大丈夫。先生ならついさっき、会議があるって出て行ったからね。暫くは戻って来ないよ」
妖しげに笑う零司くん。
何、その漫画みたいな先生のタイミング。
「…元気そうなら私、んッ」
帰るから、そう言おうとした私の唇に、彼は優しくキスをした。
力の抜けた私の唇を、零司くんの熱い舌が割って入って来る。
暫く舌を交わらせるも、上手く息が出来ない私に気付いて、彼は唇をそっと離した。
「ん…零司くん」
「ふふ。まだキス欲しい?」
「…うん」
そう答えると、零司くんは嬉しそうに笑って私の瞼や頬にキスを落とす。
「口が良い」
「随分と素直だねプリンセス?可愛い」
正直な気持ちを伝えると、彼はますます楽しげに啄むようなキスを唇にする。
音を立てて何度も仕掛けて来る口付けに、頭がふわふわとして来た。
閉じていた目を片方だけ開けて零司くんを見てみると、ばっちりと目が合った。
「ずっと…んん、目、開けてた…の?」
「んー、ッ、唯の可愛い顔、目を閉じてるなんて…ん、勿体無いからね」
頬が上気して色気を増している零司くん。
格好良過ぎて、ますます頭が働かない。
「キス以上のコト、このままシても良い?」
「…わざわざ聞かないでばか王子」
そんな照れ隠ししか言えないじゃない。
─ END ─
【あとがき】
裏続編、執筆予定。
零司裏書けるかな…_(:3 」∠)_
2016/05/10
「プリンセス…!」
保健室の扉を、ノックも無しに勢いよく開ける。
ベッドには意外と元気そうな零司くんが、驚いた表情を見せていた。
「部活中にボールが頭に当たって倒れたって聞いて…私慌てて……」
「軟球だったし問題無いさ。それに、ちょっと頭がクラッとしただけで倒れてはいないよ」
軟球でも、スピードを持って当たれば危険だろう。ましてや頭だ。
指摘しようとしたが、嬉しそうに笑う彼に何も言えなくなった。
「まぁ…大事に至らなくて良かったよ、ほんと。てかなんでそんなにニコニコしてるの?」
「ふふふ~!プリンセスが僕を心配して、僕の為にわざわざ保健室に赴いてくれたんだからね。ニコニコしない訳がないよ!」
「あ…そう」
そんなに素直に喜ばれると、なんだか照れてしまう。
恥ずかしくて視線を逸らすと、零司くんに手首を握られた。
驚く間も無く、そのまま手首を引かれてベッドに横たわる彼の身体に乗る体勢に。
「ちょっと……何?」
「誰も居ない保健室で…ってシチュエーション。プリンセスも興味があるだろう?」
「誰も居ないって…先生来ちゃうでしょ」
「大丈夫。先生ならついさっき、会議があるって出て行ったからね。暫くは戻って来ないよ」
妖しげに笑う零司くん。
何、その漫画みたいな先生のタイミング。
「…元気そうなら私、んッ」
帰るから、そう言おうとした私の唇に、彼は優しくキスをした。
力の抜けた私の唇を、零司くんの熱い舌が割って入って来る。
暫く舌を交わらせるも、上手く息が出来ない私に気付いて、彼は唇をそっと離した。
「ん…零司くん」
「ふふ。まだキス欲しい?」
「…うん」
そう答えると、零司くんは嬉しそうに笑って私の瞼や頬にキスを落とす。
「口が良い」
「随分と素直だねプリンセス?可愛い」
正直な気持ちを伝えると、彼はますます楽しげに啄むようなキスを唇にする。
音を立てて何度も仕掛けて来る口付けに、頭がふわふわとして来た。
閉じていた目を片方だけ開けて零司くんを見てみると、ばっちりと目が合った。
「ずっと…んん、目、開けてた…の?」
「んー、ッ、唯の可愛い顔、目を閉じてるなんて…ん、勿体無いからね」
頬が上気して色気を増している零司くん。
格好良過ぎて、ますます頭が働かない。
「キス以上のコト、このままシても良い?」
「…わざわざ聞かないでばか王子」
そんな照れ隠ししか言えないじゃない。
─ END ─
【あとがき】
裏続編、執筆予定。
零司裏書けるかな…_(:3 」∠)_
2016/05/10
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