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と手を繋いで校門をくぐる。
目立つ事の苦手なの戸惑う顔が見たくて手を繋ぎたいと言うと、案の定彼女は皆に見られるし恥ずかしいから嫌だと拒否をした。
しかしそんなに強く拒否されると、俺の中の何かのスイッチがオンになり、半ば無理矢理手を繋いだ。
「あれって姫と副会長?」
「朝から見せ付けてくれるなぁ」
やはり、生徒全員の視線を奪っている。
を見ると、顔を赤くして下を向いていた。
「すごい見られてますよ…やっぱ学校で手繋ぐのはやめましょう?」
「なら首輪に鎖になるけど、それでもええか?」
「いや、良くないですよ!全くええ訳無いです!」
「…冗談や」
70パーセントは本気やけど。
そんな会話をしてるうちに玄関に着き、彼女は自分の教室へ向かってしまう。
下校の時は手を繋いでくれるだろうか、の後ろ姿を見てそんな事を思うのだった。


─ END ─


【あとがき】
2016/03/30
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