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「真希沢先輩、優しくしてください…」
「そう言われましても、俺としてもこんなのは初めてで…」
思わず涙目になる私を見て、真希沢先輩はハッと我に返り目を伏せた。
一体何をしているかって?
今、私は彼に勉強を教わっているのだ。
しかし、飲み込みの悪い私に先輩は小言を言い呆れたような冷たい視線を寄越すばかり。
「こんなのも分からない彼女でごめんなさい…」
「…いえ、俺の方にも非はあります。教え方がいけませんでしたね」
彼はすみませんでしたと謝ると、勉強を再開させた。
「やっと解けた~!」
「まだ1問目ですよ」
苦労して最初の1問目を解いた。
真希沢先輩はくすりと笑うと、私をじっと見詰める。
先程の事を思い出し、彼に見詰められるとなんとなく謝ってしまいたくなった。
「真希沢先ぱ…」
「ですが、貴女にしては頑張りましたね」
ちゅ、と音を立てて、先輩は私の頬にキスをする。
驚きで目を見開いた私を見て、先輩は笑いながら言った。
「ふふ、ご褒美ですよ。貴女は叱って伸びるタイプでは無いようでしたので」
「急に優しくするとか反則ですよ…」
「優しくしろと言ったのは貴女じゃないですか」
「そうですけど…!」
「ほら、早く問題の続きを」
その後も、1問解いて正解する度に彼は私にキスのご褒美を与え続けるのであった。
─ END ─
【あとがき】
2015/09/23
「そう言われましても、俺としてもこんなのは初めてで…」
思わず涙目になる私を見て、真希沢先輩はハッと我に返り目を伏せた。
一体何をしているかって?
今、私は彼に勉強を教わっているのだ。
しかし、飲み込みの悪い私に先輩は小言を言い呆れたような冷たい視線を寄越すばかり。
「こんなのも分からない彼女でごめんなさい…」
「…いえ、俺の方にも非はあります。教え方がいけませんでしたね」
彼はすみませんでしたと謝ると、勉強を再開させた。
「やっと解けた~!」
「まだ1問目ですよ」
苦労して最初の1問目を解いた。
真希沢先輩はくすりと笑うと、私をじっと見詰める。
先程の事を思い出し、彼に見詰められるとなんとなく謝ってしまいたくなった。
「真希沢先ぱ…」
「ですが、貴女にしては頑張りましたね」
ちゅ、と音を立てて、先輩は私の頬にキスをする。
驚きで目を見開いた私を見て、先輩は笑いながら言った。
「ふふ、ご褒美ですよ。貴女は叱って伸びるタイプでは無いようでしたので」
「急に優しくするとか反則ですよ…」
「優しくしろと言ったのは貴女じゃないですか」
「そうですけど…!」
「ほら、早く問題の続きを」
その後も、1問解いて正解する度に彼は私にキスのご褒美を与え続けるのであった。
─ END ─
【あとがき】
2015/09/23
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