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近々、学院の関係者との食事会が予定されているらしい。
会長の他に、姫である私も出席するのは決定事項だ。
話をしながら楽しく食事をするのが目的なので、マナーをしっかり学ぶよう忙しい自身に替わり会長は私にある人物を紹介した。
「初めまして、天城学院のかえでです」
かえでちゃんは綺麗な長い髪を耳に掛け、にこりと私に笑顔を見せる。
会長が替わりの人物を紹介すると言った時は、正直不安でいっぱいだった。
しかし相手が同世代の女の子で安心した。
……ん?女の子?
「会長、天城って共学でしたっけ?」
「いや、男子校だぞ」
「ですよね?え、じゃあ、かえでちゃんってまさか…」
「ああ。正真正銘、男だ」
改めてかえでちゃんを見る。
色白で整った顔、綺麗に手入れされた長い髪、スカートから伸びる細い脚。
「いやいや、嘘でしょ!?」
むしろ嘘だと言ってくれないと、女子としての自信が無くなってしまう。
内心涙を流していると、かえでちゃんが腕を組んで私を見下ろしているのに気付いた。
「会長直々に頼まれたから仕方無くマナー講師として教えてあげるんだから、ありがたく思いなさい」
「は、はい…」
なんだろう。
すごく合わなそう…。
「それにしても、姫の割には外見も内面もまだまだお子様なのね。わたしが月城に編入して姫になった方が、品位があって良いんじゃない?」
口元に手をやり上品に笑いながら、私の事を随分下に見てくる。
大方間違いでも無いので反論も出来ないのがとても悔しい。
「じゃあ俺は食事会の打ち合わせがあるから、かえで、頼んだぞ」
「任せてください」
とうとう2人きりになってしまった。
「じゃあ一条、早速レッスンといこうか」
最初に見せた柔らかい印象の笑顔とは一変、なんとなく厳しい笑顔に見えたのは、果たして私の気のせいなのだろうか。
─ END ─
【あとがき】
Cross教育的指導イベントの環ルートに登場した女装少年かえで!
環の事をどう呼んでいたか忘れてしまったので、間違っていたら報告お願いします…。
今後彼はまた出て来るのでしょうか!?
2015/05/14
会長の他に、姫である私も出席するのは決定事項だ。
話をしながら楽しく食事をするのが目的なので、マナーをしっかり学ぶよう忙しい自身に替わり会長は私にある人物を紹介した。
「初めまして、天城学院のかえでです」
かえでちゃんは綺麗な長い髪を耳に掛け、にこりと私に笑顔を見せる。
会長が替わりの人物を紹介すると言った時は、正直不安でいっぱいだった。
しかし相手が同世代の女の子で安心した。
……ん?女の子?
「会長、天城って共学でしたっけ?」
「いや、男子校だぞ」
「ですよね?え、じゃあ、かえでちゃんってまさか…」
「ああ。正真正銘、男だ」
改めてかえでちゃんを見る。
色白で整った顔、綺麗に手入れされた長い髪、スカートから伸びる細い脚。
「いやいや、嘘でしょ!?」
むしろ嘘だと言ってくれないと、女子としての自信が無くなってしまう。
内心涙を流していると、かえでちゃんが腕を組んで私を見下ろしているのに気付いた。
「会長直々に頼まれたから仕方無くマナー講師として教えてあげるんだから、ありがたく思いなさい」
「は、はい…」
なんだろう。
すごく合わなそう…。
「それにしても、姫の割には外見も内面もまだまだお子様なのね。わたしが月城に編入して姫になった方が、品位があって良いんじゃない?」
口元に手をやり上品に笑いながら、私の事を随分下に見てくる。
大方間違いでも無いので反論も出来ないのがとても悔しい。
「じゃあ俺は食事会の打ち合わせがあるから、かえで、頼んだぞ」
「任せてください」
とうとう2人きりになってしまった。
「じゃあ一条、早速レッスンといこうか」
最初に見せた柔らかい印象の笑顔とは一変、なんとなく厳しい笑顔に見えたのは、果たして私の気のせいなのだろうか。
─ END ─
【あとがき】
Cross教育的指導イベントの環ルートに登場した女装少年かえで!
環の事をどう呼んでいたか忘れてしまったので、間違っていたら報告お願いします…。
今後彼はまた出て来るのでしょうか!?
2015/05/14
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