俺プリ!・Cross!①
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。*゚+──浮気疑惑
最近とても暖かくて過ごしやすくなって来た。
なので折角の休日は染谷先輩と一緒に居たい。デートしたい。
なのに!
部屋を訪れても、最近染谷先輩は留守にしている事が多い。
メールや電話をしてみても応えてくれる事は無く、夕方になってやっと「どうした?」とメールが来るのみだ。
とある休日。
またしても染谷先輩は何処かに出掛けている。駄目元で電話を掛けてみると、珍しく彼が電話に出た。
『唯、どうした?』
「んー、特にこれといって用事は無いんだけど……。それより、なんか久々に電話に出てくれましたね」
『ああ……悪い。ちょっとな』
はぐらかすように答える先輩に、前から思っていたネガティブな考えが頭を過る。
いっそ聞いてしまおうかな。
そんな事を思っていると、電話の向こうから思いがけない言葉が聞こえる。
『ちょっ……舐めんな、くすぐってぇだろ』
「先輩?」
何、今の。
誰と居るんですか。
いつもその子と居たんですか。
気付けば私は通話を切っていた。
先輩が今何処に居るか分からないので、彼の部屋の前まで行き帰りを待つ。
程無くして、染谷先輩が帰って来た。
扉の前に居る私に気付くと、居心地の悪そうな顔をする。
「お帰りなさい、先輩。何処行ってたんですか?」
「……公園だ」
「私以外の女の子とデートですか?」
「はあ? 唯、何言ってんだ」
先輩は眉間に皺を寄せて言う。私は負けじと彼を睨み畳み掛ける。
「最近全然会ってくれないし、電話も出ないしメールも返事来ないし、さっきの、電話……っう……」
やばい、涙が出て来た。此処で泣くのは反則だろうか。先輩もびっくりしている。
「唯、お前、絶対勘違いしてる」
「ひぐ……何がッ、ですかぁ……」
「俺は浮気なんてしてねぇ」
「嘘」
「嘘じゃねーよ」
先輩は観念したように溜め息を吐き、ぽつぽつと話し始めた。
「前に学校帰りに公園の近く通ったら、その……子猫が居て」
「子猫?」
「少し遊んでやるかと公園に入ってじゃれてたら、猫の溜まり場になってるみてーで、たくさん猫が居たんだよ」
「はあ……」
「それで……か、可愛くて…」
「休日の度に、猫たちを構いに行ってた……と?」
染谷先輩の話をまとめると、彼は顔を赤くして頷いた。
「お前の事だから絶対からかって来ると思って言わずにいたら…。これだったら、言ってた方がマシだったな」
困った風に笑う先輩は、私の頭を優しく撫でた。
「なんだ、浮気相手は猫でしたか」
「だから浮気じゃねーって」
「先輩、疑ってすみませんでした。今度は私も誘ってくださいね」
猫よりも、猫とじゃれる先輩の方が見たいという事は秘密にしておこう。
─ END ─
【あとがき】
2015/05/04
最近とても暖かくて過ごしやすくなって来た。
なので折角の休日は染谷先輩と一緒に居たい。デートしたい。
なのに!
部屋を訪れても、最近染谷先輩は留守にしている事が多い。
メールや電話をしてみても応えてくれる事は無く、夕方になってやっと「どうした?」とメールが来るのみだ。
とある休日。
またしても染谷先輩は何処かに出掛けている。駄目元で電話を掛けてみると、珍しく彼が電話に出た。
『唯、どうした?』
「んー、特にこれといって用事は無いんだけど……。それより、なんか久々に電話に出てくれましたね」
『ああ……悪い。ちょっとな』
はぐらかすように答える先輩に、前から思っていたネガティブな考えが頭を過る。
いっそ聞いてしまおうかな。
そんな事を思っていると、電話の向こうから思いがけない言葉が聞こえる。
『ちょっ……舐めんな、くすぐってぇだろ』
「先輩?」
何、今の。
誰と居るんですか。
いつもその子と居たんですか。
気付けば私は通話を切っていた。
先輩が今何処に居るか分からないので、彼の部屋の前まで行き帰りを待つ。
程無くして、染谷先輩が帰って来た。
扉の前に居る私に気付くと、居心地の悪そうな顔をする。
「お帰りなさい、先輩。何処行ってたんですか?」
「……公園だ」
「私以外の女の子とデートですか?」
「はあ? 唯、何言ってんだ」
先輩は眉間に皺を寄せて言う。私は負けじと彼を睨み畳み掛ける。
「最近全然会ってくれないし、電話も出ないしメールも返事来ないし、さっきの、電話……っう……」
やばい、涙が出て来た。此処で泣くのは反則だろうか。先輩もびっくりしている。
「唯、お前、絶対勘違いしてる」
「ひぐ……何がッ、ですかぁ……」
「俺は浮気なんてしてねぇ」
「嘘」
「嘘じゃねーよ」
先輩は観念したように溜め息を吐き、ぽつぽつと話し始めた。
「前に学校帰りに公園の近く通ったら、その……子猫が居て」
「子猫?」
「少し遊んでやるかと公園に入ってじゃれてたら、猫の溜まり場になってるみてーで、たくさん猫が居たんだよ」
「はあ……」
「それで……か、可愛くて…」
「休日の度に、猫たちを構いに行ってた……と?」
染谷先輩の話をまとめると、彼は顔を赤くして頷いた。
「お前の事だから絶対からかって来ると思って言わずにいたら…。これだったら、言ってた方がマシだったな」
困った風に笑う先輩は、私の頭を優しく撫でた。
「なんだ、浮気相手は猫でしたか」
「だから浮気じゃねーって」
「先輩、疑ってすみませんでした。今度は私も誘ってくださいね」
猫よりも、猫とじゃれる先輩の方が見たいという事は秘密にしておこう。
─ END ─
【あとがき】
2015/05/04