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2月2日。
今日はツインテールの日らしい。
彰くんが言っていた。
その事を知らなかった私は髪を下ろした状態で登校し、彰くんはひどく嘆いていた。
そんな彰くんの為に、近くに居た零司くんの髪を2つに結んで見せる。
彰くんはまたも嘆いていた。
放課後。
会長に呼ばれていたのを思い出し、生徒会室に向かう。
その時、彰くんが朝言っていた事を思い出す。
藤吾先輩は、ツインテールは好きだろうか。
流石に恥ずかしいので、低い位置で2つに結んでみる。
たとえ気付かれなくても良い。
完全に自己満足だ。
「会長、失礼します」
ノックをして生徒会室に入る。
しかし、会長の姿は無かった。
「環ならもうすぐ戻る。そこ座って待っとき」
ソファに座り本を読む藤吾先輩のお言葉に甘え、彼の向かいに腰を下ろす。
片想いしている相手と2人きりの空間というのは、なんとも形容しがたい。
会長早く来ないかな、と、普段なら思わない事が頭に浮かぶ。
そわそわしていると、ふと視線を感じた。
「なっ、なんですか?」
「それはこっちの台詞や。なんや、さっきからそわそわと…」
「なんでも無いです!お気になさらず、読書の続きを……」
そう促すものの、藤吾先輩はじっと私の顔を凝視する。
そして、僅かに笑みを浮かべた。
「今気付いたけどお姫さん、随分可愛らしい髪型しとるんやな」
「かわ…っ!?」
藤吾先輩の言葉に驚いていると、扉が勢いよく開かれる音がした。
「一条、待たせたな!…って、熱でもあんのか?」
会長がテンションの高い声で入って来た。
しかし、ぴたりと止まって私の心配をしだす。
恐らく、今私の顔は赤いのだろう。
向かいの席では、にやにやと藤吾先輩が私を見ている。
ああもう恥ずかしい!
「すみません会長!体調が優れないので、また今度という事で!」
そんな捨て台詞を吐いて、私はダッシュで生徒会室を後にしたのだった。
─ END ─
【あとがき】
バレンタイン彼女装イベントの藤吾先輩がとても素晴らしいです…
2015/02/02
今日はツインテールの日らしい。
彰くんが言っていた。
その事を知らなかった私は髪を下ろした状態で登校し、彰くんはひどく嘆いていた。
そんな彰くんの為に、近くに居た零司くんの髪を2つに結んで見せる。
彰くんはまたも嘆いていた。
放課後。
会長に呼ばれていたのを思い出し、生徒会室に向かう。
その時、彰くんが朝言っていた事を思い出す。
藤吾先輩は、ツインテールは好きだろうか。
流石に恥ずかしいので、低い位置で2つに結んでみる。
たとえ気付かれなくても良い。
完全に自己満足だ。
「会長、失礼します」
ノックをして生徒会室に入る。
しかし、会長の姿は無かった。
「環ならもうすぐ戻る。そこ座って待っとき」
ソファに座り本を読む藤吾先輩のお言葉に甘え、彼の向かいに腰を下ろす。
片想いしている相手と2人きりの空間というのは、なんとも形容しがたい。
会長早く来ないかな、と、普段なら思わない事が頭に浮かぶ。
そわそわしていると、ふと視線を感じた。
「なっ、なんですか?」
「それはこっちの台詞や。なんや、さっきからそわそわと…」
「なんでも無いです!お気になさらず、読書の続きを……」
そう促すものの、藤吾先輩はじっと私の顔を凝視する。
そして、僅かに笑みを浮かべた。
「今気付いたけどお姫さん、随分可愛らしい髪型しとるんやな」
「かわ…っ!?」
藤吾先輩の言葉に驚いていると、扉が勢いよく開かれる音がした。
「一条、待たせたな!…って、熱でもあんのか?」
会長がテンションの高い声で入って来た。
しかし、ぴたりと止まって私の心配をしだす。
恐らく、今私の顔は赤いのだろう。
向かいの席では、にやにやと藤吾先輩が私を見ている。
ああもう恥ずかしい!
「すみません会長!体調が優れないので、また今度という事で!」
そんな捨て台詞を吐いて、私はダッシュで生徒会室を後にしたのだった。
─ END ─
【あとがき】
バレンタイン彼女装イベントの藤吾先輩がとても素晴らしいです…
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