静かな夜に想いを込めて
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この時代の冬の夜はそれはもう寒い。
だからこそ人の体温が一層感じられるわけで。
忍術学園の隅にある演習小屋で、半助さんと私は情事を終えて身を寄せて寝そべっている。
小袖に腕だけ通したしどけない姿に布団をかけて、火鉢の熱もあるとはいえ、やっぱり寒くて半助さんを強く抱きしめた。
「朱美、そろそろ戻ろう?」
「もう少しだけ………このまま」
「仕方がないな」
なんて言う半助さんの声は甘くて、全然仕方なさそうに聞こえないから、嬉しくて口がニヤけてしまう。
「メリークリスマス………半助さん」
この時代に言えば、なんだか呪文を唱えているみたいだ。
でも、同じ時を共有した半助さんにだけは通じる。
「メリー……クリスマス」
ぎこちなく返す半助さんが可笑しい。
「こら、笑うな」
頬を撫ぜられた。
半助さんは照れた笑みを浮かべている。
「だって、ぎこちなさすぎてっ………あはは」
零れてしまった笑いは少し掠れてしまった。
すると半助さんの顔が曇る。
「大丈夫?無理させてしまったね」
「全然っ」
「即答だな」
「はい」
ふふ、と笑い合った後、私達は目を閉じて唇を重ねた。
半助さんは唇に触れるだけだったのが不満で、私は舌を割り込ませる。
「んんっ」
始めは驚いていたものの、半助さんは私を抱きしめる腕の力を強め、水音を立てて角度を変えながら責めてくる。
静まり返った学園の夜に、私達の淫靡な水音だけが響く。
息が乱れ、もっともっとと私は体を密着させると、半助さんの手は私の胸に手をかける。
「はぁ………」
唇を離し、目を開けば、熱に浮かされた半助さんと目が合う。
もう一回………。
声に出さず唇だけで話すと、半助さんは困ったように笑う。
「どうしようかな」
そう言いながら私の胸をふにふにと揉む。
微弱な刺激が物足りなくて私は身を捩る。
「だめ………ですか?」
「全く君は」
半助さんの大きな瞳は、危うげな光が宿る。
可愛い表情もできるし、こんな風にぞくぞくさせる顔もできる半助さんが愛しくて愛しくて堪らない。
「明日も早いんだぞ?」
でも半助さんの手は私の衣服を脱がしてくる。
「離れたくなくて」
「………私もだよ」
同じ気持ちで、心も身体も繋がれることへの嬉しさに、涙が溢れてくる。
目尻に溜まった涙を見て、一瞬だけ目を見開いた半助だけど、私の気持ちが分かったのか、この上なく柔らかな笑みで私を見つめてくれる。
「朱美。愛している…どうしようもないくらい」
耳元で囁く半助さんの声は、途方もない優しさの中に、炎のような激情が含まれていた。
「愛しています。半助さん」
私の気持ちは通じているだろうか。
「半助さん……っ」
彼の頬を包み、再び私は口づけた。
だからこそ人の体温が一層感じられるわけで。
忍術学園の隅にある演習小屋で、半助さんと私は情事を終えて身を寄せて寝そべっている。
小袖に腕だけ通したしどけない姿に布団をかけて、火鉢の熱もあるとはいえ、やっぱり寒くて半助さんを強く抱きしめた。
「朱美、そろそろ戻ろう?」
「もう少しだけ………このまま」
「仕方がないな」
なんて言う半助さんの声は甘くて、全然仕方なさそうに聞こえないから、嬉しくて口がニヤけてしまう。
「メリークリスマス………半助さん」
この時代に言えば、なんだか呪文を唱えているみたいだ。
でも、同じ時を共有した半助さんにだけは通じる。
「メリー……クリスマス」
ぎこちなく返す半助さんが可笑しい。
「こら、笑うな」
頬を撫ぜられた。
半助さんは照れた笑みを浮かべている。
「だって、ぎこちなさすぎてっ………あはは」
零れてしまった笑いは少し掠れてしまった。
すると半助さんの顔が曇る。
「大丈夫?無理させてしまったね」
「全然っ」
「即答だな」
「はい」
ふふ、と笑い合った後、私達は目を閉じて唇を重ねた。
半助さんは唇に触れるだけだったのが不満で、私は舌を割り込ませる。
「んんっ」
始めは驚いていたものの、半助さんは私を抱きしめる腕の力を強め、水音を立てて角度を変えながら責めてくる。
静まり返った学園の夜に、私達の淫靡な水音だけが響く。
息が乱れ、もっともっとと私は体を密着させると、半助さんの手は私の胸に手をかける。
「はぁ………」
唇を離し、目を開けば、熱に浮かされた半助さんと目が合う。
もう一回………。
声に出さず唇だけで話すと、半助さんは困ったように笑う。
「どうしようかな」
そう言いながら私の胸をふにふにと揉む。
微弱な刺激が物足りなくて私は身を捩る。
「だめ………ですか?」
「全く君は」
半助さんの大きな瞳は、危うげな光が宿る。
可愛い表情もできるし、こんな風にぞくぞくさせる顔もできる半助さんが愛しくて愛しくて堪らない。
「明日も早いんだぞ?」
でも半助さんの手は私の衣服を脱がしてくる。
「離れたくなくて」
「………私もだよ」
同じ気持ちで、心も身体も繋がれることへの嬉しさに、涙が溢れてくる。
目尻に溜まった涙を見て、一瞬だけ目を見開いた半助だけど、私の気持ちが分かったのか、この上なく柔らかな笑みで私を見つめてくれる。
「朱美。愛している…どうしようもないくらい」
耳元で囁く半助さんの声は、途方もない優しさの中に、炎のような激情が含まれていた。
「愛しています。半助さん」
私の気持ちは通じているだろうか。
「半助さん……っ」
彼の頬を包み、再び私は口づけた。
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