長閑な空想
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「檜の香りとかかな?」
「あー、忍たま達のお風呂って檜ですもんね」
部屋のなかで半助と朱美はお茶を飲みながら寛いでいる。
「色はきり丸達の水色でしょうか」
「学年毎に色と薫りが違っても面白いな」
「委員会毎もいいですね」
「それでは火薬委員会は火薬になってしまう」
「保健委員会は消毒液の匂いでしょうね」
二人とも視線を宙に彷徨わせていた。
「くノ一教室の子達は百合の香りかな」
「色は桃色か」
「そうですね」
開け放った障子戸から外を眺めれば、長閑な休校日の庭には、穏やかな春の景色が広がっている。
二人の机には、採点しかけの一年は組のテストの束と、明日の授業の小テストに使う予定の書きかけのプリント。
筆を置いて小休止だ。
炭酸が飲みたいと言った朱美の呟きから、炭酸ガス繋がりで入浴剤の話題になり、半助が一人でスーパーに行ったときに見た、子ども向けのバスボムを見た話から「きり丸が売り出しそうな忍術学園土産のバスボム」という話題に移っていったのだ。
「何せ忍術学園ですからね。色モノもないと」
「そういうイメージなのか……」
「土井先生の火薬とチョークの匂いとか。色は黒」
苦笑いする半助に、朱美は更に閃いたようだ。
「しんべヱくんの鼻水とか喜三太くんのナメクジをイメージしたちょっととろみのあるヤツとか」
「朱美、やめてくれ」
額に手を当てる半助だが、彼もまた思い付いたようだ。
「伝子さんの香りとかいうのもありそうだな」
「色も香りも薔薇でしょうかね。」
ウキウキした様子の朱美に、半助は溜息を付いた。彼女は伝子さんのファンなのだ。
「重曹とクエン酸さえあれば作れないこともないんですよね」
「作れたらきり丸は本当に売りに出しそうだ」
二人は静かに声を揃えて笑った。
「休憩はこの位にして、早く済ませてしまおう」
「はい」
二人は揃って筆を取った。
穏やかな休校日の午後は、静かに過ぎていった。
「あー、忍たま達のお風呂って檜ですもんね」
部屋のなかで半助と朱美はお茶を飲みながら寛いでいる。
「色はきり丸達の水色でしょうか」
「学年毎に色と薫りが違っても面白いな」
「委員会毎もいいですね」
「それでは火薬委員会は火薬になってしまう」
「保健委員会は消毒液の匂いでしょうね」
二人とも視線を宙に彷徨わせていた。
「くノ一教室の子達は百合の香りかな」
「色は桃色か」
「そうですね」
開け放った障子戸から外を眺めれば、長閑な休校日の庭には、穏やかな春の景色が広がっている。
二人の机には、採点しかけの一年は組のテストの束と、明日の授業の小テストに使う予定の書きかけのプリント。
筆を置いて小休止だ。
炭酸が飲みたいと言った朱美の呟きから、炭酸ガス繋がりで入浴剤の話題になり、半助が一人でスーパーに行ったときに見た、子ども向けのバスボムを見た話から「きり丸が売り出しそうな忍術学園土産のバスボム」という話題に移っていったのだ。
「何せ忍術学園ですからね。色モノもないと」
「そういうイメージなのか……」
「土井先生の火薬とチョークの匂いとか。色は黒」
苦笑いする半助に、朱美は更に閃いたようだ。
「しんべヱくんの鼻水とか喜三太くんのナメクジをイメージしたちょっととろみのあるヤツとか」
「朱美、やめてくれ」
額に手を当てる半助だが、彼もまた思い付いたようだ。
「伝子さんの香りとかいうのもありそうだな」
「色も香りも薔薇でしょうかね。」
ウキウキした様子の朱美に、半助は溜息を付いた。彼女は伝子さんのファンなのだ。
「重曹とクエン酸さえあれば作れないこともないんですよね」
「作れたらきり丸は本当に売りに出しそうだ」
二人は静かに声を揃えて笑った。
「休憩はこの位にして、早く済ませてしまおう」
「はい」
二人は揃って筆を取った。
穏やかな休校日の午後は、静かに過ぎていった。