9 漆黒を纏う
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「そんなわけで、追加料金取っていいすか?」
気まずそうに上目遣いで聞いてくるきり丸君。彼は知らないのだろう。原因は私だ。黙って頷いた。
食満君と文次郎君の言葉が重なり、学園一体が豪雨となった。これにより、きり丸君に頼んでいた洗濯が台無しになってしまったのだ。
タダ働きが嫌いなきり丸くんが追加料金を要求してくることは予想できていた。
もしかしなくても、私にも不運が……。
考えたら本当に不運が付き纏いそうだから、私は頭を振って、その考えを追い出した。
ビュッフェスタイルの歓迎会が終わり、それぞれ残りの時間を自由に過ごす。
私は少し疲れたから教員長屋へ戻り、夕方まで休もうと思った。お昼の片付けは割り当てられた生徒達によって行われるため、そこはお任せして体を休めようと判断したのである。
その途中、きり丸くんに呼び止められ、先ほどの会話をしたのだった。
夕飯こそ手伝おう。そう決心して、教員長屋へ伸びをしながら向かう。
するとちょうど土井先生が顔を出した。