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序、いざ、世界へ
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時は15世紀、後の世に大航海時代と呼ばれることになるこの時代。ポルトガルは貿易と探検航海において多大な財を築くために、切磋琢磨していた。
丁度その頃、一つの商会がまたしても赤字の決済を迎えていた。
「ご主人様、今年もやはり駄目でございますね…………」
執事のミゲルは何とも貧相な顔をしながら、決算表を女会長に差し出した。
「…………これは酷いですね」
困っているミゲルをよそに、会長のほうは楽しそうだ。
「ご主人様!!!分かっていらっしゃるならもうそろそろ何とかしませんと!!」
彼が一喝してようやく、会長は真剣な顔になった。彼女の名前はイサベルシルヴァ。亡き父親の跡を継いだ類まれなる発想力と商才を持つこの若き会長は、今大きな決断を迫られていた。
────この商会を潰すか、別の方法で財政を立て直すか……
「ご主人様、もしお嫁にお行きになられるなら、いいんですよ?ミゲル、ご主人様にどこまでもついて行く覚悟でございます!!!」
そう言って目をキラキラ輝かせ、主人の花嫁姿と、その隣に並ぶ立派な貴族の花婿を妄想しながらミゲルは両手を頬に当てて飛び跳ねた。しかし、イサベルは笑いながら非情にもあっさりとこの健気な執事の願いの腰を折った。
「決めたわ、ミゲル。」
「そうでございますか!!ご結婚ですか!いやーミゲル嬉しゅうございます!!」
「────私が立て直してみせるよ、この商会をね」
「へ…………?えええええ!!!なんということでしょうかご主人様!!!!そんなぁ…トホホ…………」
彼ははじめは肩を落として落ち込んだが、すぐに我に返ってまた表情に活気を取り戻した。
「それではご主人様。早速ですが、どうされるおつもりなのですか?」
「………世界にまだ溢れている謎と貿易産物でもうけるのよ」
「一見夢がありそうに見えて全然現実主義ですね、ご主人様……………」
イサベルは自分の計画を実行するために、さっそく提督の募集を開始した。今居るのは新米提督でもあり幼なじみであるレオン・ディアスだけだったからだ。
これから入会してくる新しい提督のことを考えると、彼女は胸がドキドキしてきた。そして、まだ見ない世界にあるはずの富がどれほどの可能性を秘めているのか、まだ彼女は知らなかった。
─────これは、ネオ・アトラス(新たな地図)の作成と、待ち受ける新しい世界の物語である。
丁度その頃、一つの商会がまたしても赤字の決済を迎えていた。
「ご主人様、今年もやはり駄目でございますね…………」
執事のミゲルは何とも貧相な顔をしながら、決算表を女会長に差し出した。
「…………これは酷いですね」
困っているミゲルをよそに、会長のほうは楽しそうだ。
「ご主人様!!!分かっていらっしゃるならもうそろそろ何とかしませんと!!」
彼が一喝してようやく、会長は真剣な顔になった。彼女の名前はイサベルシルヴァ。亡き父親の跡を継いだ類まれなる発想力と商才を持つこの若き会長は、今大きな決断を迫られていた。
────この商会を潰すか、別の方法で財政を立て直すか……
「ご主人様、もしお嫁にお行きになられるなら、いいんですよ?ミゲル、ご主人様にどこまでもついて行く覚悟でございます!!!」
そう言って目をキラキラ輝かせ、主人の花嫁姿と、その隣に並ぶ立派な貴族の花婿を妄想しながらミゲルは両手を頬に当てて飛び跳ねた。しかし、イサベルは笑いながら非情にもあっさりとこの健気な執事の願いの腰を折った。
「決めたわ、ミゲル。」
「そうでございますか!!ご結婚ですか!いやーミゲル嬉しゅうございます!!」
「────私が立て直してみせるよ、この商会をね」
「へ…………?えええええ!!!なんということでしょうかご主人様!!!!そんなぁ…トホホ…………」
彼ははじめは肩を落として落ち込んだが、すぐに我に返ってまた表情に活気を取り戻した。
「それではご主人様。早速ですが、どうされるおつもりなのですか?」
「………世界にまだ溢れている謎と貿易産物でもうけるのよ」
「一見夢がありそうに見えて全然現実主義ですね、ご主人様……………」
イサベルは自分の計画を実行するために、さっそく提督の募集を開始した。今居るのは新米提督でもあり幼なじみであるレオン・ディアスだけだったからだ。
これから入会してくる新しい提督のことを考えると、彼女は胸がドキドキしてきた。そして、まだ見ない世界にあるはずの富がどれほどの可能性を秘めているのか、まだ彼女は知らなかった。
─────これは、ネオ・アトラス(新たな地図)の作成と、待ち受ける新しい世界の物語である。
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