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赤い星が消えるまで

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『――……ふ、ふふっ』
『うわ、何笑ってんだよ王子サマ!せっかく兄貴と二人で一生懸命考えたのに~!!』
『ち、違うんだマヤちゃん。そんなこと言ってくれたの二人が初めてだから、なんだかその……嬉しくて』
『……絶対それだけじゃねぇだろ。あー、すげー恥ずかしくなってきた』
『本当だって、信じてよカミュ』
『へーへー、信じますよ』
『ふふ……。……正直ね、勇者として旅立つことがすごく不安だったんだけど……二人が一緒なら、きっと大丈夫だ。何が起こっても絶対平気だ』

 ――――彼方の思い出、宝石の記憶。いつか数多の時の果て、全てが燃え尽き終わるとしても。

『だから……どうかよろしく、二人とも』

 ――――この約束だけは、いつか、必ず。

『いつか必ず、その約束を果たしてね』
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