「ところで、ホワイトデーは何が欲しい？」


「えっ……？いやそもそもバレンタインもまだなんですけど？色々と先取りしすぎてませんか半兵衛さん」


「四捨五入したらホワイトデーみたいなものだろう？」


「どの値をどう四捨五入したんですか！？あと多分日付で四捨五入ってあんまりしないと思います！」


「まったく……相変わらず頭が固いね」


「えっ？もしかして呆れられてます？とりあえず半兵衛さん、柔軟な発想と非常識は違いますからね」


「でも、僕は君のそういうところに惹かれたのかもしれないね……」


「どういうところ！？なんか今日半兵衛さんおかしくないですか？？」


「おかしくもなるよ、君が目の前にいるんだからね─────」


「だからね─────じゃないですよ！無駄に雰囲気出さないでくれませんか！？どうしちゃったんですか本当に！」


「僕だって浮かれているんだよ、君の恋人としてこの季節を過ごせるんだから」


「えっ、急にガチモードやめてくださいよ……」


「念のため忠告しておこうかな、僕の本気はもっと凄いよ」


「ええ〜……半兵衛さんの本気、怖ぁ……」