猿飛佐助
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「─────で、俺様は大将に言ってやったわけよ。流石にそれはないでしょ?って」
「あはは、まあ幸村らしい考えだよねえ。そこが幸村のいいところでもあるんだろうけど」
「……そういやさあ、なまえと独眼竜って付き合ってたりするの?」
「え?」
─────猿飛と普通に世間話をしていたはずなのに、なぜか急に政宗との交際を疑われてしまった。
な、なんで?私と政宗は幼馴染であって、そんな関係ではないのだけれど。
「いや、全然付き合ってないけど……どうして?」
「やたらと距離近いし、なまえもそれを嫌がってないみたいだし?仲がいいな〜と思ってさ」
「あぁ〜……政宗は昔からあんな感じなんだよね。幼馴染の距離感ってだけだよ」
「昔から?アイツとことん許せないな……まあでも、俺様にもまだ望みはあるってことね。了解」
……望み?望みってどういうことだろう。私と政宗が付き合ってないことが「望み」?
も、もしかしてこれは……好きってこと?猿飛が?????
政宗を!!?!?!?!?!?!?!?!?
─────な、なんて男だこいつ!最近やたらと話しかけてくると思ったら、私に政宗のことを聞くためだったのか!!!そういえばなんか政宗関連のこともまあまあ聞かれた気がする!ああいう男はどう思う?とか聞かれた!その時はなんでそんなこと聞いてくるんだろう?とか思ってたけどそういうことか!
「え、え〜っと。望みってことは、そういうこと……ですか?」
「そういうことだよ。やっぱ今まで気づいてなかったのね……なまえってば本当に鈍感だよね」
「え、えぇ〜……これ私が鈍感とかそういう話で済むやつ?」
「済む話でしょ!?俺様が今までどんだけ熱い視線を送ってたと思ってんの!?」
いや分かるかーーーーーーー!!!!!!!
なんで猿飛が政宗に向ける視線に私が気づかなきゃいけないの!!!?
そして猿飛が政宗に送ってる視線なんて全部敵意かと思ってたよ!好意だと思わないよ!!
「さ、参考までに教えて?どういうところが好きなの!?」
「なッ、突然すぎない!?いや、まあ……可愛い、ところとか……」
「えっ可愛いと思ってたんだ!?」
「思ってるけど!?あと落ち着くんだよね、一緒にいるとさ」
「落ち着いてたんだ……!」
正直、政宗と猿飛が和やかなムードでいるところは目撃したことがない。むしろバチバチだったような気がするけど……喧嘩するほど仲がいい、的なことなのだろうか。
それにしても猿飛、政宗のことを可愛いと思ってたのか。それはちょっと、全然分からなかったな……。
「はぇ〜意外だわ。まさか猿飛が……」
「ていうかさっきから気になってたんだけど、なんで妙に他人事みたいな捉え方してるの!?」
「えっ!?そ、そうだった!?ごめん!いや、びっくりしてさ……」
正直かなり他人事ではあるんだけども。でもこんなことを言ったら怒られそうなので黙っておこう。
「……で、改めて聞くけどさ。俺様に望みはあるんだよな?」
………………いやごめん分からねぇ〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんで私に聞くの!?あ、政宗の幼馴染だからか……。いやでも分からない!ごめん!
そもそも政宗がその……男の人を好きになる可能性は高いのだろうか。もはやそこから分からない。
いやでも望みがあるかないかで聞かれてるわけだよね?あるかないで言ったら……
「ある……んじゃないすかね?」
「だからなんで他人事!?」
「そ、それはごめんってば!まだ状況を飲み込めてないんだって!」
「そろそろ飲み込んでくれない!?」
「いや、飲み込むにしてもさあ……!」
……なんか私が手に負える話じゃなくなってきたぞ。正直、ここまできたらもう小十郎さんに相談したほうがよさそうでは?単純に、政宗と近しい同性のほうが適任な気もするし。
「その、猿飛が嫌じゃなければなんだけどさ。小十郎さんに相談しない?」
「え?……ん?え?ちょっと待って!?なんで片倉の旦那!?」
「ほら、小十郎さんってなんていうか……お兄さん的な?保護者的な?ところもあるし。やっぱり付き合うってなったら相談すべき人のひとりではあるのかな、と」
「独眼竜を黙らせるだけじゃなくて片倉の旦那の許可もいるのか……もしかして前途多難?」
「え?なんて?」
「いや、こっちの話……というかなまえの気持ちはどうなの!?」
「え?わ、私の?」
「片倉の旦那がどうとかそういう話は一旦置いといて!なまえはどう思ってる?」
な、なんでやたらと私の意見を聞きたがるんだろう。幼馴染の意見ってそんなに貴重なものなのかな?
……猿飛は私の言葉を待っている。これは何か言わなきゃ引き下がらないな。
「私はいいと思うよ?いいと思うっていう言い方も変かもしれないけど……もしかしたら、猿飛のことを珍しいと思う人だっているかもしれない。でも、きっと小十郎さんや周りの人も分かってくれるよ!」
「なまえ……」
「だから私、あの……」
「ごめん、単刀直入に聞くけどさ。なまえは俺のこと……好きか?」
「ん?え?私が?」
「そう、なまえが」
なんで私が猿飛を好きかどうかの話に繋がるんだろう。急に周囲のひとから好かれているのか不安になっちゃったのかな?
まぁ別に嫌いではないけれども。急に好きかって聞かれると……うーん。
「どちらかといえば好きなんじゃないかなあ……少なくとも嫌いではないし」
「に、煮え切らない返事!」
「いや、だってそんな大親友!とかって感じじゃないでしょ私たち」
「……彼氏としては、どう?」
それは政宗の彼氏として、という前提なのだろうか。ていうか猿飛が彼氏で政宗が彼女なんだ。なんかまあまあ困る質問されちゃったな。
「ええ……あぁ〜……彼氏、彼氏かあ。いやでも、うん。彼氏っぽいのかなあどちらかといえば……でも政宗のほうが彼氏っぽい?えっ、これどっちだ?」
「くっ……やっぱりアイツの名前は出てくるワケね……!」
「ごめん猿飛!やっぱり小十郎さんに相談しよう!」
「そんでもって片倉の旦那も出てくるのね!?分かった!分かったよもう全員まとめて話し合いってことね!!!!!」
*
【おまけ~後日の片倉小十郎~】
「……つまりこれは、猿飛はなまえを好きだがなまえは猿飛が政宗様を好きだと思っており、政宗様は何も知らないということか!!?!?!?!?何がどうしてこうなった!?」
「あはは、まあ幸村らしい考えだよねえ。そこが幸村のいいところでもあるんだろうけど」
「……そういやさあ、なまえと独眼竜って付き合ってたりするの?」
「え?」
─────猿飛と普通に世間話をしていたはずなのに、なぜか急に政宗との交際を疑われてしまった。
な、なんで?私と政宗は幼馴染であって、そんな関係ではないのだけれど。
「いや、全然付き合ってないけど……どうして?」
「やたらと距離近いし、なまえもそれを嫌がってないみたいだし?仲がいいな〜と思ってさ」
「あぁ〜……政宗は昔からあんな感じなんだよね。幼馴染の距離感ってだけだよ」
「昔から?アイツとことん許せないな……まあでも、俺様にもまだ望みはあるってことね。了解」
……望み?望みってどういうことだろう。私と政宗が付き合ってないことが「望み」?
も、もしかしてこれは……好きってこと?猿飛が?????
政宗を!!?!?!?!?!?!?!?!?
─────な、なんて男だこいつ!最近やたらと話しかけてくると思ったら、私に政宗のことを聞くためだったのか!!!そういえばなんか政宗関連のこともまあまあ聞かれた気がする!ああいう男はどう思う?とか聞かれた!その時はなんでそんなこと聞いてくるんだろう?とか思ってたけどそういうことか!
「え、え〜っと。望みってことは、そういうこと……ですか?」
「そういうことだよ。やっぱ今まで気づいてなかったのね……なまえってば本当に鈍感だよね」
「え、えぇ〜……これ私が鈍感とかそういう話で済むやつ?」
「済む話でしょ!?俺様が今までどんだけ熱い視線を送ってたと思ってんの!?」
いや分かるかーーーーーーー!!!!!!!
なんで猿飛が政宗に向ける視線に私が気づかなきゃいけないの!!!?
そして猿飛が政宗に送ってる視線なんて全部敵意かと思ってたよ!好意だと思わないよ!!
「さ、参考までに教えて?どういうところが好きなの!?」
「なッ、突然すぎない!?いや、まあ……可愛い、ところとか……」
「えっ可愛いと思ってたんだ!?」
「思ってるけど!?あと落ち着くんだよね、一緒にいるとさ」
「落ち着いてたんだ……!」
正直、政宗と猿飛が和やかなムードでいるところは目撃したことがない。むしろバチバチだったような気がするけど……喧嘩するほど仲がいい、的なことなのだろうか。
それにしても猿飛、政宗のことを可愛いと思ってたのか。それはちょっと、全然分からなかったな……。
「はぇ〜意外だわ。まさか猿飛が……」
「ていうかさっきから気になってたんだけど、なんで妙に他人事みたいな捉え方してるの!?」
「えっ!?そ、そうだった!?ごめん!いや、びっくりしてさ……」
正直かなり他人事ではあるんだけども。でもこんなことを言ったら怒られそうなので黙っておこう。
「……で、改めて聞くけどさ。俺様に望みはあるんだよな?」
………………いやごめん分からねぇ〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんで私に聞くの!?あ、政宗の幼馴染だからか……。いやでも分からない!ごめん!
そもそも政宗がその……男の人を好きになる可能性は高いのだろうか。もはやそこから分からない。
いやでも望みがあるかないかで聞かれてるわけだよね?あるかないで言ったら……
「ある……んじゃないすかね?」
「だからなんで他人事!?」
「そ、それはごめんってば!まだ状況を飲み込めてないんだって!」
「そろそろ飲み込んでくれない!?」
「いや、飲み込むにしてもさあ……!」
……なんか私が手に負える話じゃなくなってきたぞ。正直、ここまできたらもう小十郎さんに相談したほうがよさそうでは?単純に、政宗と近しい同性のほうが適任な気もするし。
「その、猿飛が嫌じゃなければなんだけどさ。小十郎さんに相談しない?」
「え?……ん?え?ちょっと待って!?なんで片倉の旦那!?」
「ほら、小十郎さんってなんていうか……お兄さん的な?保護者的な?ところもあるし。やっぱり付き合うってなったら相談すべき人のひとりではあるのかな、と」
「独眼竜を黙らせるだけじゃなくて片倉の旦那の許可もいるのか……もしかして前途多難?」
「え?なんて?」
「いや、こっちの話……というかなまえの気持ちはどうなの!?」
「え?わ、私の?」
「片倉の旦那がどうとかそういう話は一旦置いといて!なまえはどう思ってる?」
な、なんでやたらと私の意見を聞きたがるんだろう。幼馴染の意見ってそんなに貴重なものなのかな?
……猿飛は私の言葉を待っている。これは何か言わなきゃ引き下がらないな。
「私はいいと思うよ?いいと思うっていう言い方も変かもしれないけど……もしかしたら、猿飛のことを珍しいと思う人だっているかもしれない。でも、きっと小十郎さんや周りの人も分かってくれるよ!」
「なまえ……」
「だから私、あの……」
「ごめん、単刀直入に聞くけどさ。なまえは俺のこと……好きか?」
「ん?え?私が?」
「そう、なまえが」
なんで私が猿飛を好きかどうかの話に繋がるんだろう。急に周囲のひとから好かれているのか不安になっちゃったのかな?
まぁ別に嫌いではないけれども。急に好きかって聞かれると……うーん。
「どちらかといえば好きなんじゃないかなあ……少なくとも嫌いではないし」
「に、煮え切らない返事!」
「いや、だってそんな大親友!とかって感じじゃないでしょ私たち」
「……彼氏としては、どう?」
それは政宗の彼氏として、という前提なのだろうか。ていうか猿飛が彼氏で政宗が彼女なんだ。なんかまあまあ困る質問されちゃったな。
「ええ……あぁ〜……彼氏、彼氏かあ。いやでも、うん。彼氏っぽいのかなあどちらかといえば……でも政宗のほうが彼氏っぽい?えっ、これどっちだ?」
「くっ……やっぱりアイツの名前は出てくるワケね……!」
「ごめん猿飛!やっぱり小十郎さんに相談しよう!」
「そんでもって片倉の旦那も出てくるのね!?分かった!分かったよもう全員まとめて話し合いってことね!!!!!」
*
【おまけ~後日の片倉小十郎~】
「……つまりこれは、猿飛はなまえを好きだがなまえは猿飛が政宗様を好きだと思っており、政宗様は何も知らないということか!!?!?!?!?何がどうしてこうなった!?」
5/5ページ