猿飛さんといっしょ
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「猿飛!ハッピーバレンタイン!」
「ハイハイありがと……ってバレンタインから何日経ったと思ってんの!?もう今年は貰えないもんかと思ってたわ!」
「仕方ないでしょ、バレンタインのちょっと前から学校休んでたんだから」
「えっ、なに休んでたの?それまた随分と長期休暇で……風邪こじらせた?」
「いや、ちょっと本場で修行を」
「は?」
「端的に言うと……うーん、留学?」
「留学!?なんでまた突然……」
「なんでって……去年猿飛にチョコあげた時にさ。猿飛がチョコ作りの才能あるかもって言ってくれたじゃん?」
「確かに言ったかもしれないけど……それと何の関係があるのさ」
「関係大アリだよ!自分のチョコ作りの才能を信じて行ってみたんだよね、フランス」
「まさかのチョコ留学!?えっ、そのためだけに行ったわけ!?」
「そうだよー。本場での修行、ほんと大変だったんだから」
「そりゃ大変だろうけども……!」
「いや、本当に大変だったからね?現地で店開かないかって誘われたり、コンクールに出ないかって言われたり……挙げ句の果てには弟子にしてくれって人が何人も押しかけてきたりして」
「そっちの大変!?なに異国の地で才能開花させてんの!?」
「私もびっくりだよ……というわけでハイ、改めてこれが天才ショコラティエからのチョコだよ」
「うわ、なんか箱から凝ってる!しっかし、まさか去年の俺様の発言がこうなるとはな」
「流石にびっくりした?あ、でも箱あけるのは家に帰ってからにしてよね……その、なんか柄にもなく手紙とかいれちゃったし」
「……え?なに?そういうかわいいことしてくる感じ?」
「してくる感じです」
「じゃあ、今日はまっすぐ帰るかな」
「いや、猿飛は校門出てすぐ左に曲がらないと帰れないでしょ」
「そういう意味じゃないからね!?」
*
─────俺は宣言通りまっすぐ家に帰った。
そしてなまえからの手紙を読んで、衝撃のあまり思わずその場にしゃがみ込んだ。
「全文フランス語……!!」
