「我の愛しきなまえにバレンタインの返礼を捧げようぞ！」


「うわーーーっ！？なんでよりによってサンデーさんが！？わ、私は毛利さんに渡したのであって、サンデーさんに渡したのではないというか……」


「_______我に一生を捧げる覚悟はあるのであろう？」


「ふ、普段の元就さんに戻った……！？」


「というわけでなまえ！この入信届……いや婚姻届にサインを！」


「や、やっぱりサンデーさんなの！？っていうか入信届って言いましたよね！？書きませんからね絶対に！」


「……なるほど、婚姻届であったら書いたのか」


「えっまた戻っ________じゃないです！婚姻届であっても書いてません！まだ早すぎます婚姻届は！」


「ま、まだ早いということはなまえ……いずれは入信するつもりであると！？」


「交互に入れ替わるのやめてくれませんか！？サンデーさんと話してるのか元就さんと話してるのか分からなくなるんですよ！」


「我が名はサンデー毛利！」


「唐突な自己紹介ありがとうございます！サンデーさんはお帰りください！」


「……駄目か？」


「え？」


「サンデーである時の我は……やはり駄目なのか？」


「えっ、いや……そ、そう言われると……」


「________ま、惑わされるでないわなまえ……奴に応えるな、我だけを愛せ」


「も、元就さん……いつから二重人格キャラになったんですか？利休さんと被りますよ」


「わ……」


「わ？」


「我渾身の告白を聞き流すでないわ！！！！馬鹿なのか貴様は！？」


「い、いつもの元就さんだ！も、戻りましたか！？」


「_______やかましい、騒ぐでないわ」


「いいじゃないですかちょっとくらい！よ、よかった〜！」


「……貴様は本当にどうしようもないな。我の側に置いてやっていることをありがたく思え」


「はい！ありがたく思ってるしこれからも大好きです！」


「なッ……貴様……」


「えへへ……あっそうだ！私元就さんにプレゼントがあるんですよ。お誕生日プレゼントです！」


「……馬鹿な割に、毎年毎年我の誕生日だけは覚えているな貴様は」


「あ、確かにそうかも？それくらい好きってことですかね」


「貴様は、本当に……」


「え、なんですか？」


「_______我も貴様に渡すものがある。バレンタインとやらの返礼品よ、ありがたく受け取れ」


「あ、さっき言ってた婚姻届ですか？」


「…………」


「えっ、ちょっと無言はやめてくださいよ。冗談です冗談！冷たい目でこっち見ないでください」


「やはり此奴にはやらぬ方がよいか……？」


「わかってます、さすがにわかってます！ちゃんとしたお返し用意してくれたことくらい！だからプレゼント交換しましょうよ〜！」




＊




(_______くっ！またなまえの入信は失敗ですか！？しかも途中からサンデーじゃなくなってるじゃないですかっ！どういうことです宗茂！？)


(ええっ！？ど、どうと言われましても……)