毛利元就
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『な、何故我が』
『そうですよ、怪我と言っても軽いものですし大丈夫ですよ天海先生』
『残念ながら私はこれから出張でしてね……なまえさんが怪我をした原因は貴方にあるとも言えなくはないですし……ね?』
*
「フン、我が直々に手当てをしてやる。光栄に思え」
「え、えぇと……」
保健室のベッドに腰掛けている私と、私を見下す毛利さん。
何故こんなことに。
まぁ、荷物を運んでいた私に毛利さんがぶつかって……私がバランスを崩して転んでしまったわけで。それを天海先生が見ていてほぼ強制的に保健室に連れてこられたんだけども。
「貴様の痛がる顔が見れるのであろう?」
「うわっ最低ですか?」
この人がまともに手当てするはずないよね。知ってた。そもそもやり方とか分かるんだろうか。
「フン、手当てくらい朝飯前ぞ。昨日強制参加させられた講習会で嫌というほどやらされた故」
「あ~、そういえばそんな講習会やってましたね……」
どうやら毛利さんの学年は強制参加だったらしい。ちゃんと参加するあたり、やっぱり優等生なんだな……
「フッ、治療の時間ぞ」
まぁ、治療には不安がありますけども……
*
「なに、ただ膝を擦りむいただけではないか」
「そうなんですよ、天海先生大げさなんですって」
「ほう……」
じっくり私の膝を見る毛利さん。そんな、まばたきもせずに見つめなくても……
「我が刻んだ……か……まぁよい」
「えっなんか今不穏なこと言いました?」
「わ、我はいつも不穏ぞ!」
「どういう言い訳!?」
明らかに毛利さんの様子がおかしいのですが。
いやいつも不穏もちょっと否定できないとこあるけど!
「ええい消毒液ぞ!」
「ちょ、そんな勢いよく消毒液かけたら……いッ!?」
し、しみる!!!めちゃくちゃしみる!!
「も、毛利さん……加減って知ってます?」
「あぁ、貴様の痛がる顔が見れて満足ぞ」
「うわぁ最低ムーブかましてきた」
「まあ、流石に我に抱かれている時の顔には負けるが」
…………え?
「なっ、えっ!?な、なに言ってるんですか!??」
「……何度も言わせるでないわ、我に抱かれている時の」
「うわぁあああもういいです!!毛利さんやめてください!」
「ところでなまえ」
「な、なんですか」
「先日の約束を覚えていないとは言うまいな」
「先日の、やくそく……あっ」
*
『なまえ、いつまで我だけが一方的に貴様の名前を呼ばねばならぬのだ』
『え?私も“毛利さん”って結構な回数呼んでると思いますけど』
『そうでないわ!貴様は真田や石田、それに……長曾我部まで下の名で呼んでいるであろう』
『え?あー……そういえばそうですね』
『これからは元就、と呼べ。呼ばない場合は仕置きぞ。よいな』
*
……や、やばい!
完ッ全に忘れてたんだけど……!!
「仕置きの内容をまだ決めておらぬ。故に希望があるなら言ってみるがよい」
「希望もなにもないですよ!」
「ほう、特に希望はないと」
すご~く悪い顔をする毛利さ……じゃなかった元就さん。
わ、私どうなっちゃう感じなの……?
我が校の吹奏楽部部長である毛利元就様と言ったらあれだ。それはもう意地悪とか意地悪とかドSだなんだとの評判なわけで。
「仕置き、か………フッ」
わ、笑われてしまったのですが。不敵すぎる笑みが怖い。
「いや、なに……フッ、そこまで怯えなくてもよかろうに」
「いや怯えさせてるの毛利さ……元就さんなんですよ~……」
「知っておるわ。寧ろ我以外の者がなまえを怯えさせることなどできるものか。其奴がなまえに手を出す前に我が其奴を仕留めるまでよ」
な、なにそれなんて物騒な……仕留める、ってなにをするんですかね?
でもまあ、物騒な人から守ってくれるってことなんだろうか。いやそんな人いるのかどうかわからないけどね!?
「そ、それは俺が守ってやるってことですか?でも守る理由がちょっとあれなんですけど。不穏なんですけど」
「我はいつも不穏ぞ」
「いや自分で言わないで下さいよ」
「ところで仕置きだが」
「うわあ~まだ続いてたんですねお仕置きの話題!」
いい感じに話を逸らしつつ……とか思ってたんだけどだめだった。この人は一筋縄ではいかない。これくらいじゃだめだったか。
「……あんまり厳しいのはやめてくださいね~?私がなにか奢る場合は安いものでお願いします」
「安心せよ。仕置きとしては些か優しすぎると感じたが特別ぞ」
「えっそれほんとですか?」
「…………わ、我のことをどう思っているか聞かせよ」
「……え」
今まで面と向かい合っていた元就さんに思いっきり顔を逸らされた。もしかして……その、て、照れてらっしゃる!?なんて貴重なデレ……
「…………早く言わぬか」
な、なにそのめんどくさい彼女みたいな……ちょっとかわいいと思ってしまった。もう元就さんが彼女なのでは……
「ちゃんと好きですよ、元就さんのこと。最近言ってませんでしたか?」
「し、知っておるわ!!なまえが我を好いている……フッ、ことくらい」
途中笑っちゃってますけども。ものすごく嬉しそうですけども。
「ち、治療の続きぞ!!!」
あっ、怪我の治療終わってなかったんだったわ……ていうか元就さんが嬉しそうなのは私も嬉しいんだけど、今のテンションで治療されるのはまずい気がするのですが……
「ちょっ痛ッッッッ!!???力強すぎですって元就さん!!?もっと優しく!優しくしてくださいよ!」
*
「……やりすぎたことは謝ると言うておるに」
「私ちゃんと痛いって言いましたよね、元就さんの意地悪、意地悪大魔神毛利元就」
「こ、この我が謝ると言うておるに貴様……」
「……謝られるのもレアなので、それはそれでいいんですけど。その!元就さんは私のことどう思ってるのかな~?なんて」
「は?好いておるに決まってるであろう」
「……た、淡々と言う」
『そうですよ、怪我と言っても軽いものですし大丈夫ですよ天海先生』
『残念ながら私はこれから出張でしてね……なまえさんが怪我をした原因は貴方にあるとも言えなくはないですし……ね?』
*
「フン、我が直々に手当てをしてやる。光栄に思え」
「え、えぇと……」
保健室のベッドに腰掛けている私と、私を見下す毛利さん。
何故こんなことに。
まぁ、荷物を運んでいた私に毛利さんがぶつかって……私がバランスを崩して転んでしまったわけで。それを天海先生が見ていてほぼ強制的に保健室に連れてこられたんだけども。
「貴様の痛がる顔が見れるのであろう?」
「うわっ最低ですか?」
この人がまともに手当てするはずないよね。知ってた。そもそもやり方とか分かるんだろうか。
「フン、手当てくらい朝飯前ぞ。昨日強制参加させられた講習会で嫌というほどやらされた故」
「あ~、そういえばそんな講習会やってましたね……」
どうやら毛利さんの学年は強制参加だったらしい。ちゃんと参加するあたり、やっぱり優等生なんだな……
「フッ、治療の時間ぞ」
まぁ、治療には不安がありますけども……
*
「なに、ただ膝を擦りむいただけではないか」
「そうなんですよ、天海先生大げさなんですって」
「ほう……」
じっくり私の膝を見る毛利さん。そんな、まばたきもせずに見つめなくても……
「我が刻んだ……か……まぁよい」
「えっなんか今不穏なこと言いました?」
「わ、我はいつも不穏ぞ!」
「どういう言い訳!?」
明らかに毛利さんの様子がおかしいのですが。
いやいつも不穏もちょっと否定できないとこあるけど!
「ええい消毒液ぞ!」
「ちょ、そんな勢いよく消毒液かけたら……いッ!?」
し、しみる!!!めちゃくちゃしみる!!
「も、毛利さん……加減って知ってます?」
「あぁ、貴様の痛がる顔が見れて満足ぞ」
「うわぁ最低ムーブかましてきた」
「まあ、流石に我に抱かれている時の顔には負けるが」
…………え?
「なっ、えっ!?な、なに言ってるんですか!??」
「……何度も言わせるでないわ、我に抱かれている時の」
「うわぁあああもういいです!!毛利さんやめてください!」
「ところでなまえ」
「な、なんですか」
「先日の約束を覚えていないとは言うまいな」
「先日の、やくそく……あっ」
*
『なまえ、いつまで我だけが一方的に貴様の名前を呼ばねばならぬのだ』
『え?私も“毛利さん”って結構な回数呼んでると思いますけど』
『そうでないわ!貴様は真田や石田、それに……長曾我部まで下の名で呼んでいるであろう』
『え?あー……そういえばそうですね』
『これからは元就、と呼べ。呼ばない場合は仕置きぞ。よいな』
*
……や、やばい!
完ッ全に忘れてたんだけど……!!
「仕置きの内容をまだ決めておらぬ。故に希望があるなら言ってみるがよい」
「希望もなにもないですよ!」
「ほう、特に希望はないと」
すご~く悪い顔をする毛利さ……じゃなかった元就さん。
わ、私どうなっちゃう感じなの……?
我が校の吹奏楽部部長である毛利元就様と言ったらあれだ。それはもう意地悪とか意地悪とかドSだなんだとの評判なわけで。
「仕置き、か………フッ」
わ、笑われてしまったのですが。不敵すぎる笑みが怖い。
「いや、なに……フッ、そこまで怯えなくてもよかろうに」
「いや怯えさせてるの毛利さ……元就さんなんですよ~……」
「知っておるわ。寧ろ我以外の者がなまえを怯えさせることなどできるものか。其奴がなまえに手を出す前に我が其奴を仕留めるまでよ」
な、なにそれなんて物騒な……仕留める、ってなにをするんですかね?
でもまあ、物騒な人から守ってくれるってことなんだろうか。いやそんな人いるのかどうかわからないけどね!?
「そ、それは俺が守ってやるってことですか?でも守る理由がちょっとあれなんですけど。不穏なんですけど」
「我はいつも不穏ぞ」
「いや自分で言わないで下さいよ」
「ところで仕置きだが」
「うわあ~まだ続いてたんですねお仕置きの話題!」
いい感じに話を逸らしつつ……とか思ってたんだけどだめだった。この人は一筋縄ではいかない。これくらいじゃだめだったか。
「……あんまり厳しいのはやめてくださいね~?私がなにか奢る場合は安いものでお願いします」
「安心せよ。仕置きとしては些か優しすぎると感じたが特別ぞ」
「えっそれほんとですか?」
「…………わ、我のことをどう思っているか聞かせよ」
「……え」
今まで面と向かい合っていた元就さんに思いっきり顔を逸らされた。もしかして……その、て、照れてらっしゃる!?なんて貴重なデレ……
「…………早く言わぬか」
な、なにそのめんどくさい彼女みたいな……ちょっとかわいいと思ってしまった。もう元就さんが彼女なのでは……
「ちゃんと好きですよ、元就さんのこと。最近言ってませんでしたか?」
「し、知っておるわ!!なまえが我を好いている……フッ、ことくらい」
途中笑っちゃってますけども。ものすごく嬉しそうですけども。
「ち、治療の続きぞ!!!」
あっ、怪我の治療終わってなかったんだったわ……ていうか元就さんが嬉しそうなのは私も嬉しいんだけど、今のテンションで治療されるのはまずい気がするのですが……
「ちょっ痛ッッッッ!!???力強すぎですって元就さん!!?もっと優しく!優しくしてくださいよ!」
*
「……やりすぎたことは謝ると言うておるに」
「私ちゃんと痛いって言いましたよね、元就さんの意地悪、意地悪大魔神毛利元就」
「こ、この我が謝ると言うておるに貴様……」
「……謝られるのもレアなので、それはそれでいいんですけど。その!元就さんは私のことどう思ってるのかな~?なんて」
「は?好いておるに決まってるであろう」
「……た、淡々と言う」
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