竹中半兵衛
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「こ、これ……おかしいですよね?絶対に変ですよね?」
「そうだね……フロントに連絡してみようか」
*
「申し訳ございませんお客様!こちらのエアコン、故障してしまったようでして……!」
「こ、故障……」
生徒会のメンバーで合宿……という名の旅行?に来たはいいものの、私が泊まる部屋があまりにも暑い!!これはおかしい!
……ということで。隣のお部屋に宿泊している半兵衛さんを呼んで相談したら、ホテルのスタッフさんを呼ぶことになりまして。
そしてスタッフさんから告げられた衝撃の事実。どうやら、私の部屋のエアコンが故障してしまっているらしい。
こ、この酷暑の中をエアコンなしで過ごさないといけないってこと!?
「本当に申し訳ありません!な、なんとか調整して代わりのお部屋をご用意致しますので……」
心なしか、スタッフのお兄さんの顔が青い……ような気がする。
……そういえば、今日はここのホテルは満室とか言ってなかったっけ?
そうだよ!だってこれ以上お部屋がとれないってことだったから、わざわざホテルが分かれたんだもの。
このホテルに泊まっているのは、私と半兵衛さん。それ以外のメンバーは、近くの別のホテルに泊まっている。
……私と半兵衛さんが同じホテルっていうのは、刑部の仕業だ。
『なまえは賢人と同じ宿でよかろ?まぁ、もう予約済みだがな……ヒヒヒッ』
……事後報告だったもんなあ。いくら私と半兵衛さんがお付き合いしてるとはいえ、どうなのよ。
それにしてもどうしよう。調整……とかできるんだろうか。していただかないと困るけど!
「はい……はい、今からお部屋を……」
おそらく各所に連絡をしているのであろう。スタッフのお兄さんは大変そうだ。な、なんだかこっちが申し訳なくなってくる……!!
「ごめんなまえ、ちょっと待っててくれるかな」
「え?は、はい……」
黙って話を聞いていた半兵衛さんは、スタッフのお兄さんの元へと歩き出した。
「実は___」
お兄さんに何か話しているみたいだ。小声で話しているから、あんまり聞き取れないけど……。
「はい、はい……そうだったんですか!?では、そのように……はい!ありがとうございます!」
……いったい何を話したんだろう、半兵衛さん。なんか、スタッフさんからすごく感謝されてるみたいだけど。
「……というわけでなまえ、今晩は僕の部屋で過ごしてくれ」
「えっ……?」
ええええええええ!?
*
「え、えーと……あの、私そこの椅子に座って寝るので!だから半兵衛さんはベッド使ってください!」
「いや、君こそベッドで寝なよ。僕が嫌な奴みたいじゃないか」
「で、でも……」
……どうしてこうなった?
何故か、半兵衛さんと同じ部屋に泊まることになってしまったのですが。
結局、あの後はすぐに別ホテル宿泊組と合流して、近くのお店でご飯を食べて……私たちはまたホテルに戻って、それぞれお風呂に入ったりなんだりして今に至る。
……そして、備え付けの浴衣がやたら似合う半兵衛さん。お風呂上がりの半兵衛さんは、美人すぎてどうにかなりそうでした。本人には言わないけど!
ていうか……そもそも私たち高校生なんですけど!?いいんですか!?同じ部屋に泊まるなんてっ!
も、もしかして、今日は制服を着ていなかったから高校生じゃないと思われた?旅行みたいなものだからみんな私服で来たけど、まさかこんなところに弊害が生じるなんて……!
いや、それにしたって宿泊者情報は"高校生"として登録されているはず。
……半兵衛さんが、高校生って言っても通じないくらいには大人っぽいのは認めるけど!
いったいどうやってホテルのスタッフさんを言いくるめたんだろう。
「と、とにかく!半兵衛さんがベッド使ってくださいっ」
「……分かった。じゃあ2人でベッドを使おう」
「あ!そうですね!!それなら……って余計ダメですよ!!何言ってるんですか!」
あ、危ない危ない。それって結局一緒に寝ようってことじゃないですか!!
「真面目すぎるんだよなまえは。別にいいじゃないか。付き合っているんだろう?僕らは」
「そ、そうです……けど」
私はまだ手を繋ぐだけでもドキドキなんです半兵衛さん。いきなり飛躍しすぎなんですってば……!!
「言っておくけどねなまえ。僕はなんとも思っていないような人と、一緒に寝ようなんて言わないよ」
「半兵衛さん……」
「分かってくれたかい?じゃあ、そういうことだから」
「え?……うわぁっ!?な、何してるんですか!?」
身体が浮いた……と思ったら、半兵衛さんのお顔が近い。これはいわゆる……
「お姫様抱っこ、というものじゃないかな」
「淡々と言わないでください!な、なんでこんなこと……」
「だって君、こうやって運ばないと一生ここでうじうじしてベッドに入ってこないだろう?」
「ゔ……」
ひ、否定できない。確かにそうかもしれないけど!!
「恥ずかしいかい?僕にこんなことされるのは」
「だ、だって、今までこんなことされたことないですし!そりゃ、そうですよっ……ッ!」
……意地悪だ、この人。自分からお姫様抱っこしておいて、『恥ずかしい?』なんて聞いてくるなんて。
「でも、僕たちは恋人同士だ。いずれはもっと"すごいこと"をすることになると思うけど……」
「なっ……何言ってるんですか!?ていうか何する気なんですか!?」
「言ってしまったら面白くないだろう?」
半兵衛さんが私を抱えたまま、ベッドに向かって歩き出す。え?こ、これまずいんじゃ……!?
「半兵衛、さん……?」
半兵衛さんは私を下ろしてベッドの上に座らせると、自身もベッドに入り、私の隣に座った。
「え?あ、あの……」
半兵衛さんの顔が近づいてくる。こ、これってキスされる?キスされるの!?
あまりの顔の近さに緊張してしまって、思わずぎゅっと目を瞑る。
「…………」
お、落ち着かない……っ!
半兵衛さんは近いし、ここはベッドだし……色々とキャパオーバーだよ……。
「………………」
……あ、あれ?キスされない?いつまで待てばいいんだろう、これ。
恐る恐る目を開くと、半兵衛さんが私を見て笑っていた。
「なまえ、いくらなんでも緊張しすぎじゃないかい?」
「なっ……」
そりゃ……そりゃあ緊張しますよ!こんな状況でこんなことされたら!!
「なんでそういう、意地悪なことするんですか……」
「意地悪なことをする僕に惚れたのは君だろう?」
「そう……です、けど!」
なんでそんなに余裕なんだろう半兵衛さん。ずるい、本当にずるい。
「……でも、君が嫌だと思うようなことはしない。それは約束するよ」
半兵衛さんが私の指に、自身の指を絡める。な、なんかすごくドキドキするんですけど……。
「は、はい」
「でも、歯止めが効かなくなることもあるかもしれない。嫌だと思ったら、僕を叩くなり突き飛ばすなりしてくれていいから」
真剣な顔で言う半兵衛さん。
あ、あの。そんな真剣な顔で、そんなことを言うってことは。
「わ、私……今から、な、なにをされるんでしょうか…………」
熱い。顔が熱い。ていうか暑い。このお部屋は、ちゃんとエアコンが作動しているはずなんだけど。
「……そうだね、強いて言うなら」
(あんまり大っぴらには言えないようなこと、かな)
半兵衛さんは私の耳元でそう囁くと、私の頬に触れた。
思わず、絡めた指に力が入る。
「熱いね、なまえの顔」
半兵衛さんは私の唇に、触れるだけのキスをした。
……大っぴらには言えないこと。
きっと私たちは今日、このキスよりもすごいことをするんだ。
私は半兵衛さんに優しく押し倒されて、ベッドに横たわった。
「そうだね……フロントに連絡してみようか」
*
「申し訳ございませんお客様!こちらのエアコン、故障してしまったようでして……!」
「こ、故障……」
生徒会のメンバーで合宿……という名の旅行?に来たはいいものの、私が泊まる部屋があまりにも暑い!!これはおかしい!
……ということで。隣のお部屋に宿泊している半兵衛さんを呼んで相談したら、ホテルのスタッフさんを呼ぶことになりまして。
そしてスタッフさんから告げられた衝撃の事実。どうやら、私の部屋のエアコンが故障してしまっているらしい。
こ、この酷暑の中をエアコンなしで過ごさないといけないってこと!?
「本当に申し訳ありません!な、なんとか調整して代わりのお部屋をご用意致しますので……」
心なしか、スタッフのお兄さんの顔が青い……ような気がする。
……そういえば、今日はここのホテルは満室とか言ってなかったっけ?
そうだよ!だってこれ以上お部屋がとれないってことだったから、わざわざホテルが分かれたんだもの。
このホテルに泊まっているのは、私と半兵衛さん。それ以外のメンバーは、近くの別のホテルに泊まっている。
……私と半兵衛さんが同じホテルっていうのは、刑部の仕業だ。
『なまえは賢人と同じ宿でよかろ?まぁ、もう予約済みだがな……ヒヒヒッ』
……事後報告だったもんなあ。いくら私と半兵衛さんがお付き合いしてるとはいえ、どうなのよ。
それにしてもどうしよう。調整……とかできるんだろうか。していただかないと困るけど!
「はい……はい、今からお部屋を……」
おそらく各所に連絡をしているのであろう。スタッフのお兄さんは大変そうだ。な、なんだかこっちが申し訳なくなってくる……!!
「ごめんなまえ、ちょっと待っててくれるかな」
「え?は、はい……」
黙って話を聞いていた半兵衛さんは、スタッフのお兄さんの元へと歩き出した。
「実は___」
お兄さんに何か話しているみたいだ。小声で話しているから、あんまり聞き取れないけど……。
「はい、はい……そうだったんですか!?では、そのように……はい!ありがとうございます!」
……いったい何を話したんだろう、半兵衛さん。なんか、スタッフさんからすごく感謝されてるみたいだけど。
「……というわけでなまえ、今晩は僕の部屋で過ごしてくれ」
「えっ……?」
ええええええええ!?
*
「え、えーと……あの、私そこの椅子に座って寝るので!だから半兵衛さんはベッド使ってください!」
「いや、君こそベッドで寝なよ。僕が嫌な奴みたいじゃないか」
「で、でも……」
……どうしてこうなった?
何故か、半兵衛さんと同じ部屋に泊まることになってしまったのですが。
結局、あの後はすぐに別ホテル宿泊組と合流して、近くのお店でご飯を食べて……私たちはまたホテルに戻って、それぞれお風呂に入ったりなんだりして今に至る。
……そして、備え付けの浴衣がやたら似合う半兵衛さん。お風呂上がりの半兵衛さんは、美人すぎてどうにかなりそうでした。本人には言わないけど!
ていうか……そもそも私たち高校生なんですけど!?いいんですか!?同じ部屋に泊まるなんてっ!
も、もしかして、今日は制服を着ていなかったから高校生じゃないと思われた?旅行みたいなものだからみんな私服で来たけど、まさかこんなところに弊害が生じるなんて……!
いや、それにしたって宿泊者情報は"高校生"として登録されているはず。
……半兵衛さんが、高校生って言っても通じないくらいには大人っぽいのは認めるけど!
いったいどうやってホテルのスタッフさんを言いくるめたんだろう。
「と、とにかく!半兵衛さんがベッド使ってくださいっ」
「……分かった。じゃあ2人でベッドを使おう」
「あ!そうですね!!それなら……って余計ダメですよ!!何言ってるんですか!」
あ、危ない危ない。それって結局一緒に寝ようってことじゃないですか!!
「真面目すぎるんだよなまえは。別にいいじゃないか。付き合っているんだろう?僕らは」
「そ、そうです……けど」
私はまだ手を繋ぐだけでもドキドキなんです半兵衛さん。いきなり飛躍しすぎなんですってば……!!
「言っておくけどねなまえ。僕はなんとも思っていないような人と、一緒に寝ようなんて言わないよ」
「半兵衛さん……」
「分かってくれたかい?じゃあ、そういうことだから」
「え?……うわぁっ!?な、何してるんですか!?」
身体が浮いた……と思ったら、半兵衛さんのお顔が近い。これはいわゆる……
「お姫様抱っこ、というものじゃないかな」
「淡々と言わないでください!な、なんでこんなこと……」
「だって君、こうやって運ばないと一生ここでうじうじしてベッドに入ってこないだろう?」
「ゔ……」
ひ、否定できない。確かにそうかもしれないけど!!
「恥ずかしいかい?僕にこんなことされるのは」
「だ、だって、今までこんなことされたことないですし!そりゃ、そうですよっ……ッ!」
……意地悪だ、この人。自分からお姫様抱っこしておいて、『恥ずかしい?』なんて聞いてくるなんて。
「でも、僕たちは恋人同士だ。いずれはもっと"すごいこと"をすることになると思うけど……」
「なっ……何言ってるんですか!?ていうか何する気なんですか!?」
「言ってしまったら面白くないだろう?」
半兵衛さんが私を抱えたまま、ベッドに向かって歩き出す。え?こ、これまずいんじゃ……!?
「半兵衛、さん……?」
半兵衛さんは私を下ろしてベッドの上に座らせると、自身もベッドに入り、私の隣に座った。
「え?あ、あの……」
半兵衛さんの顔が近づいてくる。こ、これってキスされる?キスされるの!?
あまりの顔の近さに緊張してしまって、思わずぎゅっと目を瞑る。
「…………」
お、落ち着かない……っ!
半兵衛さんは近いし、ここはベッドだし……色々とキャパオーバーだよ……。
「………………」
……あ、あれ?キスされない?いつまで待てばいいんだろう、これ。
恐る恐る目を開くと、半兵衛さんが私を見て笑っていた。
「なまえ、いくらなんでも緊張しすぎじゃないかい?」
「なっ……」
そりゃ……そりゃあ緊張しますよ!こんな状況でこんなことされたら!!
「なんでそういう、意地悪なことするんですか……」
「意地悪なことをする僕に惚れたのは君だろう?」
「そう……です、けど!」
なんでそんなに余裕なんだろう半兵衛さん。ずるい、本当にずるい。
「……でも、君が嫌だと思うようなことはしない。それは約束するよ」
半兵衛さんが私の指に、自身の指を絡める。な、なんかすごくドキドキするんですけど……。
「は、はい」
「でも、歯止めが効かなくなることもあるかもしれない。嫌だと思ったら、僕を叩くなり突き飛ばすなりしてくれていいから」
真剣な顔で言う半兵衛さん。
あ、あの。そんな真剣な顔で、そんなことを言うってことは。
「わ、私……今から、な、なにをされるんでしょうか…………」
熱い。顔が熱い。ていうか暑い。このお部屋は、ちゃんとエアコンが作動しているはずなんだけど。
「……そうだね、強いて言うなら」
(あんまり大っぴらには言えないようなこと、かな)
半兵衛さんは私の耳元でそう囁くと、私の頬に触れた。
思わず、絡めた指に力が入る。
「熱いね、なまえの顔」
半兵衛さんは私の唇に、触れるだけのキスをした。
……大っぴらには言えないこと。
きっと私たちは今日、このキスよりもすごいことをするんだ。
私は半兵衛さんに優しく押し倒されて、ベッドに横たわった。
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