ハロウィン前の一コマ 片倉小十郎編

「小十郎さん、ハロウィンに興味はおありですか……？」


「はろ……？あぁ、政宗様が先日言っていた催し物か」


「きょ、興味は……ありますか！？」


「ま、まあ……政宗様も楽しみにされているようだしな。どちらかといえば、まあ……あることになるのか？」


「や、やった……！じゃなくて！実は私、当日どんな仮装しようか迷ってて。せっかくなら小十郎さんが見たいって言ってくれたものを着たいな〜って思って……」


「お、俺が見たい仮装か………」


「はい！小十郎さん、どんなのが好きですか！？小十郎さんが見たいならわりとなんでも、その……頑張るので……！できることは、なんでもする所存です」


「…………」


「こ、小十郎さん……？って小十郎さん！お茶！お茶溢れてます！！」



＊



「と、突然とんでもねぇこと言うんじゃねえ……！」


「ごめんなさい！いや、でもそんな固まるほどだとは……」


「好きな女にあんなことを言われて、男が正気でいられると思うか？」


「す、好きな女……」


「誰のことか流石に分かるよな？」


「ち、近……っ！わかってます！近いです小十郎さん！」