旅の果て
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
店は、私とポケモン達で経営している。
人は雇ってはないが、仲間達が積極的に手伝ってくれる。
ガラル地方のポケジョブってこんな感じだったのかと初めの頃は思った。
お茶や薬膳を調理する時に手伝ってくれるのは、シャンデラ。
彼女は火加減を見てくれる。
ヒトモシの頃から私の横で見ていたからか、調度良い温度を理解して提供してくれる。
パーティの中ではひかえめな性格だが、しっかりものだ。
このエンジュは、夜にゴーストタイプのポケモンがうろつくこともあり、彼女が店の番人をしてくれる。
本当に助かる。
漢方を作る際に手伝ってくれるのはリオル。
彼は小さい体を上手く利用して、棚や瓶を取り出してはすり鉢ですり、梱包して箪笥にしまってくれたりと、とてもいい子だが、私が目を離した隙に薬研に触ろうとするのは危なっかしいからやめて欲しい。
パーティの中では陽気なのは彼だろう。
5年前に卵から生まれ、初めての野生以外で戸惑ったが、毎日頑張る姿に甘やかしてしまう時もある。
お客様に配膳してくれるのはゲンガー。
ゲンガーは、お客様が見る度にびっくりするほど大人しい子。
「普通のゲンガーはやんちゃでよう人やポケモンを驚かすのよぉ」と初めて来た時のウメコさんは言っていた。
今では常連さんで、「お手伝いして偉いわねぇ」とゲンガーの頭を良く撫でてくれる。
彼女は、ゴースの時からおくびょうで、旅の時に来ていたパーカーに一日中入り込んでた時はどうしようかと思うほど周りを拒絶していた。
進化につれ、成長して今では人前でも平気な姿は、本当に成長したなと、ふと涙が溢れそうになる時がある。
配達や買い出し担当はカイリュー。
ジョウトならワカバからフスベ、カントーならマサラからシオンと移動してくれる。
野生と間違えられないように大きいエプロンとショルダーバッグを身につけている。
たまに、お使いから帰って来たと迎えに出るとチャンピオンやジムリーダーを引き連れてきた時があるが、あの時は顔がひきつりかけた。
彼もまた、陽気な性格なので賑やかで楽しいね!という顔をしてるから、「よかったら中に」とお店に入れてしまう。
お願いがあるとしたら、荷物と一緒にリオルを鞄に入れてしまうのは、心配だからやめて欲しい……。
最後にエルフーン。
彼は薬草や木の実を探すのに助かる。
たまにメリープやモココに仲間と間違えられて、戻って来たときには静電気でバチバチしてる時があるのでたまに取り扱い注意。
寝てる時に顔周りにいたり、お腹の上にいたりコロコロと寝相が悪く、コットンガードを寝ぼけて発動して部屋中を綿だらけにする日があるので注意するが、図太い性格で、終始ニコニコしてるのでなかなか怒れない。
といったメンバーで回してる。
エンジュはシンオウのカンナギほどではないが、お年寄りが多く、今までタンバまで伝書ピジョットにお願いしていたから助かると言われるくらいに常連さんはお年寄りが占めている。
住み着いてから月日はあまり経っているようには感じないが、孫のように可愛がってくれて良く助けて貰えるからありがたい。
『今日は、スズコさんが来るんだったかな…』
[バウッ]
予約リストを確認すると、リオルが「これでしょ?」と袋を持ってくる。
『リオル、ありがとう。』
受け取りながら頭を撫でると、気持ちよさそうに目を細め、私の手のひらに頭をぐりぐりとしてくる。
『14時まで長いけど頑張ろうね。』