ートキワの森ー
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「チュイ……どこにいるの……。」
薄暗いトキワの森。
ボクは小さいころ、ここで別れてしまったピカチュウのチュイを探していた。
当時、人の友達はいなかった唯一の友達がピカチュウ。
10歳にもなっていなかったボクにはポケモンを所持して旅をすることもできなかったし、まだ幼いからと親から捕まえることも止められていた。
そのせいで引っ越す際、ここに友達のチュイを残していくことになってしまった。
あれから数年後、やっとボクは旅をすることが許された。
仕事でカントー地方へ戻るという親とともにトキワシティまで来て別れた。
そこから数時間、草むらに入らないよう注意しながら探していた。
それにしても、どこにもいない……。
もしかしてほかの誰かにゲットされてしまったのだろうか。
「早く会いたい……」
僕は森の中へどんどん入って行った。
――――――――
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遠くから何か見えたような気がし、足を止めた。
「……。」
『ぴかちゅぅ………?』
一点を見つめている僕に気づいたピカは足元まで戻ってきて心配するように鳴いた。
しばらく見つめていたが、何も起きなかった。
「いや、なんでもない……。早く行くぞ。」
『ぴかっ!』
先を急ごうと足を進めようにもここは迷路同然でもある森だ。
(早く抜けないと日がくれる…。)
トキワの森は昼間でも木が生い茂っているせいか視界が悪い。
落し物もよく見つかるくらいだ。
こんなところで野宿だなんてしたくはない。
<ガサササッ>
突然目の前から何かが近寄ってくる音がした。
「!!!……ピカ、注意して」
『ぴっか!』
スピアだったら……なんて恐ろしいことを頭の隅で考えておきながら僕はピカに戦闘体勢に入らせた……ー