よく晴れた空の下で【晴空】
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「なぁ!」
「んー?」
「何でも屋って、どんな仕事なんだ?」
キラキラとした目で興味深そうに聞かれる。そんな経験は初めてで少しだけ戸惑った。「そうだな」と前置きをした上で答える。
「文字通り何でもやるんだよ。でも、楽しそうじゃなきゃダメだ。仕事のための仕事はもう十分したから」
「にしし、それって楽しいよな!」
「まぁ、言うほど楽じゃないけどな。でもルフィ、お前には合うと思う。…生活は出来ないだろうけど」
毎回トラブルを引き起こしていたらそれこそ商売上がったりだ。そしてこの男はトラブルに愛されている。…欲しくない称号だ。そのうち手配書が、「麦わらのルフィ」じゃなくて「トラブルのルフィ」に変わってたりして。今度政府に掛け合ってみるか。その前に逮捕されそうだけど。
「今まで、どんな仕事したんだ?」
「守秘義務がある。…から、当たり障りが無い程度の話にはなるがーー」
実際関わった後に表沙汰になる事件も多い。アラバスタなんていい例だ。あの時は反乱軍に着いていたが…結局バロックワークスが代わりに仕事してくれたから料金だけ貰ったんだっけ。…武器の手配、する前でよかったよ。あとは…
「雑用?戦争の戦闘員だったり、組織の構成員だったり」
ほぼ戦いがメインだ。んで、戦闘力には自信がある。そうなると転がってくる仕事も偏るんだよな。
「主に戦ってただけだけどな。お金貰って、料金分だけーーって。ルフィと約束してたから、ちゃんと属したことはねぇけど…海軍にも海賊にもいた。そこから猛烈なアプローチしてくるやつもいたけど…その辺はぶっ倒してきたしな」
「そっかぁ、にしし。じゃあ最近は戦い足りねぇんじゃねぇか?」
「うん、全く足りない。けど、鬼姫ってか…黒姫モードになって殺してもな」
「なるほど、しぇーさーせーがねぇもんな」
「生産性だバカ」
いや、生産性も正しくないだろうが。とりあえず、今の仕事を始めるまで楽しく無かったのは事実ーーいや、楽しいことはあったか。戦闘とか戦闘とか乱闘とか。…やっぱりほぼ戦いだ。どれだけ戦闘狂なんだ、俺はとか今更ながらちょっと思う。
「でもな、俺は戦ってるよりルフィ達といる時の方が好きだ。未来が見えるからな」
「俺もだ。一緒だな」
その一言で片付けるルフィが素晴らしい。やっぱり尊敬するんだよな。LOVEじゃなくてLIKEなんだろうけど。
「ルフィ、好きだぜ」
「俺もだ、ナマエ!にしし」
幸せというのがあるのなら、今なのかも知れないな。
昔から、欲しかったモノがあった。それには形がなく、酷く曖昧でそれぞれにそれなりが、あった。
例えばそれは母と子で、例えばそれは恋人同士で、必ずそこにあった。
愛情、と言うよりも感情。感情、と言うよりも愛情。表現するのが難しく、見ているだけで切なくなる。
「ルフィ」
「なんだ?」
「俺、欲しいモノが手に入ったかも」
「そっか。良かったな」
「ああ」
ありがとう。俺に与えてくれて。
瞳が潤み、景色が少しだけぼやけた気がした。
「んー?」
「何でも屋って、どんな仕事なんだ?」
キラキラとした目で興味深そうに聞かれる。そんな経験は初めてで少しだけ戸惑った。「そうだな」と前置きをした上で答える。
「文字通り何でもやるんだよ。でも、楽しそうじゃなきゃダメだ。仕事のための仕事はもう十分したから」
「にしし、それって楽しいよな!」
「まぁ、言うほど楽じゃないけどな。でもルフィ、お前には合うと思う。…生活は出来ないだろうけど」
毎回トラブルを引き起こしていたらそれこそ商売上がったりだ。そしてこの男はトラブルに愛されている。…欲しくない称号だ。そのうち手配書が、「麦わらのルフィ」じゃなくて「トラブルのルフィ」に変わってたりして。今度政府に掛け合ってみるか。その前に逮捕されそうだけど。
「今まで、どんな仕事したんだ?」
「守秘義務がある。…から、当たり障りが無い程度の話にはなるがーー」
実際関わった後に表沙汰になる事件も多い。アラバスタなんていい例だ。あの時は反乱軍に着いていたが…結局バロックワークスが代わりに仕事してくれたから料金だけ貰ったんだっけ。…武器の手配、する前でよかったよ。あとは…
「雑用?戦争の戦闘員だったり、組織の構成員だったり」
ほぼ戦いがメインだ。んで、戦闘力には自信がある。そうなると転がってくる仕事も偏るんだよな。
「主に戦ってただけだけどな。お金貰って、料金分だけーーって。ルフィと約束してたから、ちゃんと属したことはねぇけど…海軍にも海賊にもいた。そこから猛烈なアプローチしてくるやつもいたけど…その辺はぶっ倒してきたしな」
「そっかぁ、にしし。じゃあ最近は戦い足りねぇんじゃねぇか?」
「うん、全く足りない。けど、鬼姫ってか…黒姫モードになって殺してもな」
「なるほど、しぇーさーせーがねぇもんな」
「生産性だバカ」
いや、生産性も正しくないだろうが。とりあえず、今の仕事を始めるまで楽しく無かったのは事実ーーいや、楽しいことはあったか。戦闘とか戦闘とか乱闘とか。…やっぱりほぼ戦いだ。どれだけ戦闘狂なんだ、俺はとか今更ながらちょっと思う。
「でもな、俺は戦ってるよりルフィ達といる時の方が好きだ。未来が見えるからな」
「俺もだ。一緒だな」
その一言で片付けるルフィが素晴らしい。やっぱり尊敬するんだよな。LOVEじゃなくてLIKEなんだろうけど。
「ルフィ、好きだぜ」
「俺もだ、ナマエ!にしし」
幸せというのがあるのなら、今なのかも知れないな。
昔から、欲しかったモノがあった。それには形がなく、酷く曖昧でそれぞれにそれなりが、あった。
例えばそれは母と子で、例えばそれは恋人同士で、必ずそこにあった。
愛情、と言うよりも感情。感情、と言うよりも愛情。表現するのが難しく、見ているだけで切なくなる。
「ルフィ」
「なんだ?」
「俺、欲しいモノが手に入ったかも」
「そっか。良かったな」
「ああ」
ありがとう。俺に与えてくれて。
瞳が潤み、景色が少しだけぼやけた気がした。
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