第2章 ー第232話~ー エニエス・ロビー編・CP9編・さよならメリー編
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全員に緊張が走る。気楽なのは俺だけだ。信じていると言うよりも強い感覚…信頼でもなくただただ確信している。ルフィが負けるわけないと。
「あいつ、死なねぇよな」
「馬鹿か」
ウソップの心配にゾロが言い切る。まぁ、そうなったら脱出も厳しくなるけどな。
「心配するだけ損だぜ?ああいうのは、時代に愛される」
「時代?」
「そ、世界とも言えるけどな」
要するに世界の意志だ。そこに関われる人間じゃないと、その事実にも気付かない程…当たり前にあり、干渉できない力。ルフィはそこに関わっている。理論的ではなく、何か感情的なトコで。
「ルッチはつえぇ。もし、麦わらがずっとルッチを抑えてなかったら、正直俺たちは何人死んでたか分かんねぇ」
「でも、それも仲間のためだからなんだよ」
躊躇いの橋が砲撃される。ルフィにはここに来れる手段が無くなるけど…ま、能力があれば飛んでくればいいか。
海軍の連中がなんか叫んでるけど興味はない。適当に聞き流すとゾロが要約してくれる。「ロビンをまた奪いに来るぞ」と。
橋が落ちたお陰でルフィが見える。勝てと叫ぶ仲間たちに、ルフィは微笑む。それが男の信頼のあり方か。少しだけ羨ましいな。
「あとはこっちの耐久力勝負だ」
海軍は俺たちを大佐、中佐クラスで倒すつもりらしい。まぁ、妥当な判断だろうけどな。俺がいるって理解してんだか。まぁ、ルフィが勝たない以上…俺はそれなりにしか動けないけど。
知らないうちにサンジが消えた。大体予想は着く。扉を閉めているのか…まあ心配なんて今はいらない気遣いだろう。
「総員戦闘準備だ!」
「焦らしてねぇで早く来やがれ!」
「おもしれぇ、もうひと暴れしてやるか!」
「ここは俺たちが何がなんでも死守する。ルフィが来るまで絶対に守り抜け!!」
『おっけー!きゃははっ!!』
「もうちょい真剣になれっての」
海兵が橋へと落ちてくる。先制攻撃を始める一味に頭を抱えるものの、まぁ今の所はいいか。
取り敢えず相棒を一振するとその衝撃波で大半が吹き飛ぶ。この程度はゾロもできるもんな。
ひとまとめにかかってきた敵をいなし、斬り掛かる。対拳銃でもいいけど。…だけどさっき、1000人って言わなかったか?確か正規では200人だったはず…もう補正が来たのか。
「ってことは、800は俺の獲物だよな、うんうん」
『え、なら800殺していいのいいの??やっほーー!!』
テンションのぶち上がった相棒に息を吐きながらも刀を構える。次々に来るやつらに、俺は息を吐きながら斬り掛かる。必要な力しか入れてねぇから傍から見ても手を抜いてるように見えるんだろうな。上から降ってくるのを、刀を回転させて切り伏せる。ついでに蹴りを入れて端から落とすと軽く飛んで次の人混みに入る。それを刀でぶちまけ…さらに次へと。潰すのは適当な順番でいい。けど、数が多いか。
指先に噛みつき血液を垂らす。床に何滴も落とすと出来る波紋に薄い笑みが浮かぶ。
「血液の雨 」
俺の血液を浴びた床は僅かに色が変わっている。その上で手を差し伸ばすと血液は形をなし、俺と同じ姿を取る。……若干赤黒いけど。
「ねぇ、俺の願いを叶えて。ここで生き残って…皆で帰りたいから」
「分かった」
あとは簡単だ。ノルマ800が400になる。…問題は時間なんだけど。取り敢えず50は片付いてるから…あとはいいか。
刀を手に持った俺と、俺と同じだが素手の影。影は勝手に軍艦に乗り込み戦闘を始める。あとはこっちだけだ。
放送が入る、ルフィが勝ったと。そして、叫ぶ。
「一緒に帰るぞ、ロビンー!!」
聞こえた言葉に笑みを浮かべる。ならここを死守しないと…って、話が戻ってるか。いいけど。
困惑している海軍に近付き横殴りの一線を当てる。半歩下がって、一歩下がって。飛び上がって攻撃をすると、そこにいたはずの人間は消えていく。簡単すぎてつまらない。もっと違いを求めてたのにさ。
海軍は、ルッチが海賊に破れた事実を信じられないらしい。だけど俺たちは確信していた。それこそ、ずっと前から。
船が出せる、けど…不意に通信が入る。この声はフランキー一家の物だろう。生きている。その事実が嬉しい。泣き始めるフランキーにゾロが「お前が死んだら意味が無い」と言い切ると納得していた。
ロブ・ルッチが負けたことにより俺の方も自由になって…ちょっと身体が軽い気がする。戦闘の影響でルフィは動けないらしいけど。
「回りは海と軍艦だらけだ!ここに居たら殺されちまうぞ!!ルフィーーっ!!」
「だ、ダメだ…身体がよ……全然、動かねぇ」
「動かねぇってーーバカ言ってんじゃねぇよ!敵は倒したんじゃねぇか、ロビンも取り返した!あとは帰るだけじゃねぇか!!頼む、頑張れーー!!」
脱出船が爆破される。俺は少しだけ考えてルフィの方へ行く。あそこまで行けるのは俺だけだ。
「皆、任せたぜ。ルフィの事は俺がやる」
「え、どういう事だ?」
「文字通りだ。頼むぜ?」
軽く助走をつけて、第1支柱まで飛ぶ。ただ飛んだだけだ。特になんの問題もない。近くのルフィを抱き上げぎゅっと持ち上げると片手で相棒を構える。聞きなれない音がする、けどそっちはウソップに任せる。
「ルフィ、時間がかかる。俺にませろ、いいな」
「分かった!」
古代語を呟きルフィとも唇を重ねる。瞬間走る衝撃に、痛みに。顔が歪むが構わない。ルフィのダメージを全て負って、俺の身体は力尽きる。すぐに意識も無くなっていた。
「あいつ、死なねぇよな」
「馬鹿か」
ウソップの心配にゾロが言い切る。まぁ、そうなったら脱出も厳しくなるけどな。
「心配するだけ損だぜ?ああいうのは、時代に愛される」
「時代?」
「そ、世界とも言えるけどな」
要するに世界の意志だ。そこに関われる人間じゃないと、その事実にも気付かない程…当たり前にあり、干渉できない力。ルフィはそこに関わっている。理論的ではなく、何か感情的なトコで。
「ルッチはつえぇ。もし、麦わらがずっとルッチを抑えてなかったら、正直俺たちは何人死んでたか分かんねぇ」
「でも、それも仲間のためだからなんだよ」
躊躇いの橋が砲撃される。ルフィにはここに来れる手段が無くなるけど…ま、能力があれば飛んでくればいいか。
海軍の連中がなんか叫んでるけど興味はない。適当に聞き流すとゾロが要約してくれる。「ロビンをまた奪いに来るぞ」と。
橋が落ちたお陰でルフィが見える。勝てと叫ぶ仲間たちに、ルフィは微笑む。それが男の信頼のあり方か。少しだけ羨ましいな。
「あとはこっちの耐久力勝負だ」
海軍は俺たちを大佐、中佐クラスで倒すつもりらしい。まぁ、妥当な判断だろうけどな。俺がいるって理解してんだか。まぁ、ルフィが勝たない以上…俺はそれなりにしか動けないけど。
知らないうちにサンジが消えた。大体予想は着く。扉を閉めているのか…まあ心配なんて今はいらない気遣いだろう。
「総員戦闘準備だ!」
「焦らしてねぇで早く来やがれ!」
「おもしれぇ、もうひと暴れしてやるか!」
「ここは俺たちが何がなんでも死守する。ルフィが来るまで絶対に守り抜け!!」
『おっけー!きゃははっ!!』
「もうちょい真剣になれっての」
海兵が橋へと落ちてくる。先制攻撃を始める一味に頭を抱えるものの、まぁ今の所はいいか。
取り敢えず相棒を一振するとその衝撃波で大半が吹き飛ぶ。この程度はゾロもできるもんな。
ひとまとめにかかってきた敵をいなし、斬り掛かる。対拳銃でもいいけど。…だけどさっき、1000人って言わなかったか?確か正規では200人だったはず…もう補正が来たのか。
「ってことは、800は俺の獲物だよな、うんうん」
『え、なら800殺していいのいいの??やっほーー!!』
テンションのぶち上がった相棒に息を吐きながらも刀を構える。次々に来るやつらに、俺は息を吐きながら斬り掛かる。必要な力しか入れてねぇから傍から見ても手を抜いてるように見えるんだろうな。上から降ってくるのを、刀を回転させて切り伏せる。ついでに蹴りを入れて端から落とすと軽く飛んで次の人混みに入る。それを刀でぶちまけ…さらに次へと。潰すのは適当な順番でいい。けど、数が多いか。
指先に噛みつき血液を垂らす。床に何滴も落とすと出来る波紋に薄い笑みが浮かぶ。
「
俺の血液を浴びた床は僅かに色が変わっている。その上で手を差し伸ばすと血液は形をなし、俺と同じ姿を取る。……若干赤黒いけど。
「ねぇ、俺の願いを叶えて。ここで生き残って…皆で帰りたいから」
「分かった」
あとは簡単だ。ノルマ800が400になる。…問題は時間なんだけど。取り敢えず50は片付いてるから…あとはいいか。
刀を手に持った俺と、俺と同じだが素手の影。影は勝手に軍艦に乗り込み戦闘を始める。あとはこっちだけだ。
放送が入る、ルフィが勝ったと。そして、叫ぶ。
「一緒に帰るぞ、ロビンー!!」
聞こえた言葉に笑みを浮かべる。ならここを死守しないと…って、話が戻ってるか。いいけど。
困惑している海軍に近付き横殴りの一線を当てる。半歩下がって、一歩下がって。飛び上がって攻撃をすると、そこにいたはずの人間は消えていく。簡単すぎてつまらない。もっと違いを求めてたのにさ。
海軍は、ルッチが海賊に破れた事実を信じられないらしい。だけど俺たちは確信していた。それこそ、ずっと前から。
船が出せる、けど…不意に通信が入る。この声はフランキー一家の物だろう。生きている。その事実が嬉しい。泣き始めるフランキーにゾロが「お前が死んだら意味が無い」と言い切ると納得していた。
ロブ・ルッチが負けたことにより俺の方も自由になって…ちょっと身体が軽い気がする。戦闘の影響でルフィは動けないらしいけど。
「回りは海と軍艦だらけだ!ここに居たら殺されちまうぞ!!ルフィーーっ!!」
「だ、ダメだ…身体がよ……全然、動かねぇ」
「動かねぇってーーバカ言ってんじゃねぇよ!敵は倒したんじゃねぇか、ロビンも取り返した!あとは帰るだけじゃねぇか!!頼む、頑張れーー!!」
脱出船が爆破される。俺は少しだけ考えてルフィの方へ行く。あそこまで行けるのは俺だけだ。
「皆、任せたぜ。ルフィの事は俺がやる」
「え、どういう事だ?」
「文字通りだ。頼むぜ?」
軽く助走をつけて、第1支柱まで飛ぶ。ただ飛んだだけだ。特になんの問題もない。近くのルフィを抱き上げぎゅっと持ち上げると片手で相棒を構える。聞きなれない音がする、けどそっちはウソップに任せる。
「ルフィ、時間がかかる。俺にませろ、いいな」
「分かった!」
古代語を呟きルフィとも唇を重ねる。瞬間走る衝撃に、痛みに。顔が歪むが構わない。ルフィのダメージを全て負って、俺の身体は力尽きる。すぐに意識も無くなっていた。